軌跡

ピンポンピンポンピンポン

けたたましくチャイムが鳴る音で

私は飛び起き枕もとの時計で時間を見る

まだ朝の４時ではないか！！

少し怒りを覚えながらインターホンに近ずく

ピンポンピンポンピンポン

しかしチャイムに恨みでもあるのかと

思いたくなるほどの連打である

いったい誰だとインターホンのカメラモニターを覗き込む

『はっ！！』

一瞬息をのむ

そこにいるのは・・・・・

恐らくライトを照らしているのであろう

明るい照明以外何も見えない

少し怖いがなによりもチャイムを鳴らすのを

やめさせないと近所迷惑である

恐る恐るドアを開けてみると

『うっ！！』

そこには、建設作業員のいで立ち

足元は地下足袋頭に鉢巻き

そしてライトの正体

頭にまいた鉢巻きに差し込むように

懐中電灯が・・・・・

八墓村か？おもわずそう思ってしまういで立ち

チョット腰が引けた状態で顔を見てびっくりした

『テッ・テルさん？』

私は少しパ二ックに落ちいった

『何してるんだ！！早くいくぞ用意してないのか！！』

パ二クル私を他所に外出をせかせるテルさん

必死に我に帰りながら

『テルさんこそなんだその格恰は何する気なんだ』

ようやく口に出た言葉だった

心が疲れたら