2010年03月20日
遼クン妹・葉子、お兄ちゃんに勝った!
「Tポイントレディース・第1日」(19日、鹿児島高牧CC)
石川遼の妹、アマチュアの葉子(13)=埼玉・松伏二中1年=がツアーデビューし、100位で発進した。5番でプロ大会初のバーディーを奪ったが、7ボギーと最終18番のトリプルボギーで、9オーバー81だった。それでも、米男子ツアーのトランジションズ選手権に出場している兄は最下位発進だったため、初日の順位とスコアで勝ったことに笑顔。18ホールを笑顔で回り続け、将来のプロ転向へ大きな一歩を踏み出した。
屈託がなかった。デビュー戦を振り返り、葉子は「9個パーを取れたし、1個バーディーを取れたし、ちゃんと笑顔でプレーできたので80点かな」と、天真らんまんな笑顔をみせた。
記念すべき1番の第1打は、左のがけ下に落ちた。「遼の妹」のプレーを見るため、500人近いギャラリーがティーグラウンドを囲んだ。緊張で1Wが曲がったが、「こんなんで18ホールを回るんじゃない!!」と自分に言い聞かせ、父・勝美氏に助言された「リズム」を胸にプレーを続けた。
連続ボギーで発進したが、3番でパーを取り、ようやく緊張がやわらいだ。何より、観客の「ナイスショット」という声援に気持ちが軽くなった。「お兄ちゃんをロープの外から見ていて分からなかったけど、ギャラリーの皆さんが盛り上げてくれたので『燃えてくる』という気持ちが少しは分かった」。プロ大会の楽しさを知った。
夢中でプレーした。5番パー4では、残り138ヤードを7Iでピン右2メートルにつけた。「お父さんに『チャンスはくるから』と言われていて、これはチャンスだと思ってしっかり打った」。40センチ切れるフックラインを鮮やかに沈め、初バーディー。食事はハーフターンの合間にカロリーメイトを1本食べただけ。「後半、竹末さんが打つときに、おなかが鳴っちゃったんですよ〜」と舌を出した。
目標の70台のスコアは出なかった。最終18番パー4は第2打を目の前の木に阻まれ、安全策でフェアウエーに出したが、乗らず、結局トリプルボギー。81に終わった。父・勝美氏は「76とか77はまだ無理。でも、よくやったんじゃないですか」と評価した。何より、ミスをしても下を向くことは一切なかった。
米でプレー中の兄は初日が83だった。ラウンド後に初めて聞くと「葉子より悪い系?ヨシッ、勝った!」と、うれしそうに右のこぶしを握った。
【15秒バージョン】
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