2017年10月05日
HIVとエイズについて
HIVとエイズ
エイズはHIVのヒト免疫不全ウイルスの感染によって引き起こされる免疫不全状態による疾患です。
HIVは、免疫を担うマクロファージとリンパ球のCD4陽性Tリンパ球に感染する事で細胞性の免疫不全を引き起こします。
細胞性免疫は、Tリンパ球が感染細胞や腫瘍細胞を直接的、または間接的に破壊する反応で、抗体は関与しません。
液性因子であるサイトカインによって、血液中や組織中でTリンパ球自身やほかの細胞を活性化、または抑制する事が出来るため抗体を産生する体液性免疫反応とは異なる獲得免疫です。
エイズ感染による免疫不全によっておこる特徴的な症状としてエイズとHIVは異なります。
エイズは免疫不全状態に日和感染症や腫瘍が合併して起こる事で診断に23のエイズ指標疾患が定められています。
その1つ以上が出現した場合をエイズと呼びます。
従って、HIVに感染してもエイズを発症している事ではありません。
発症までには5〜10年の潜伏期があり、エイズはHIV感染症の終末臨床像です。
感染の防止としては、HIVは汚染された血液、精液、腺分泌液などを介して起こるため、HIV感染者との性行為をしない事やHIVに汚染された血液、もしくは薬物乱用も含む血液製剤の投与をしない事です。
仮にエイズに感染した場合は
抗HIV薬を3、4種組み合わせる抗レトロウイルス療法によって発症を遅らせ、更に死亡率を低下させる事もできると言われています。
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