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2019年12月29日
こんなのサッカーじゃない!
「11人制じゃなきゃサッカーじゃない!」って話を耳にする事ってあります。
確かに、サッカーと言えば・・・11人で行うスポーツと言うのが普通の人の印象だし、全く間違ってなんかいませんよね〜。
ただ、11人じゃなきゃサッカーじゃ無いってのも乱暴な言い方なんだろうとは思います。
だって・・・今、子供達がやっているのは・・・じゃ〜何なんでしょうか?
いえね・・・11人制こそが真のサッカーだって意見は、もっともなんだろうと思います。
今、世に在る様々なサッカーの形態は、ここからの派生形なんですからね。
私達がTVやスタジアムで観戦するアレがサッカーで間違いないんです。
ただ、派生して行った色々なサッカーも又サッカーなんですよね。
堅苦しい事を言えば、サッカーをサッカーたらしめているのはルールなんです。
そのルール上、11人で・・・と規定されているから、サッカーは通常11人制なんですよね。
ただ、これは人数に関する縛りと言うだけで、そこだけを変更してしまえば何人でもサッカーは行えると言う事になって来ます。
ざっくり言ってしまえば、子供達のしている8人制のサッカーは、そう言う類の物なんです。
人数こそ違えど、そのルールの殆どを11人制と同じくする8人制もサッカーである事には変わりありません。
その他にもビーチサッカーやソサイチなんて言われる7人制サッカー等・・・今では、色々なスタイルのサッカーが存在しています。
各々、サッカーの本質を失わない程度にルールを変更している訳なんです。
共通して言えるのは、やはり手を使えない・・・って部分で、それだけでもちゃんとサッカーとして多くの人には認識して貰えるんじゃないかと・・・そう思う訳なんです。
まぁ、堅苦しい話はこのくらいにして・・・。
「こんなのサッカーじゃ無い!」って言ってのける人が言いたいのは、実はこんな事じゃ無いんですよね。
要するに・・・ゲームの運び方が気に入らないんです。(^^;
彼らの頭の中に在るイメージは、スペインやイタリア等の洗練されたサッカーである事が殆どなんですよね。
細かくパスを繋いで、相手を崩して得点を奪う・・・こんなイメージをサッカーに抱いているんです。
だから・・・8人制の縦に急ぐ戦い方なんか見ていてもストレスしか感じられないみたいなんです。(笑)
ましてや、ドリブルでガンガン挑んで行く子なんて論外・・・なんだそうです。(汗)
気持ちは解らなくもないんですけどね・・・子供達は未だ、サッカー人生の入り口に立ったばかりなんですから、プロと同じ事を求められても・・・ねぇ?
そもそも、サッカーなんて知らなかった親御さんや子供達にとって、サッカーと言えば今目の前で行われている8人制なんです。
TVやスタジアムで見る11人制のサッカーなんかより、全然熱くて面白い・・・感情移入もし易くて見応え抜群なんですよね。(笑)
そして、それで良いのだと思うのです。
今夢中になって取り組んでいるサッカーこそ、サッカーそのものなんですよね・・・子供達にとっても。
そこを否定してしまうのは、正直どうなんだろうと思うんですよ・・・。
言いたい事は解るし、私だって8人制はサッカーとは言ってもフットサル同様、似て非なるものと言う印象は持っています。
但し、馴染みの在る11人制と比べた時の話ですよね・・・。
目の前で行われているのは、8人制のサッカーであって、11人制じゃないんですから・・・11人制と比べても仕方のない事なんですけど・・・。
で・・・中学に入って、11人制へと移行し・・・それを観てもやはり、「こんなのサッカーじゃない・・・」って言ってしまう人がいる訳です。(汗)
8人制の時の癖って中々抜けないものですから・・・どうもそれが気に入らないみたいなんですね。
中学になっていきなり11人制に変わる訳ですから・・・子供達は勿論なんですが、指導する側も大変なんです。(^^;
時間を掛けて目指すべき11人制サッカーに近付いて行くしかないのですが・・・どうも待てない様で・・・。
望むと望まざるとに関わらず、子供達はその世代毎のサッカーに親しんで行く事になります。
行き着く所は、皆さんがTVで見るあのサッカーのスタイルなんだろうと思うのですが・・・そこまでの道程は長くて狭いのですよね〜。
現在は、ユース年代にも純8人制世代が入って来ましたから、これからもう少し長い目でサッカーと言う物を捉えて行かないといけなくなって来るかも知れません。
少しずつ目指すサッカーに向かってステップアップして行くイメージでしょうか・・・そんな目で、子供達のサッカーをその世代毎に見守って行って貰いたいな〜って思う次第です。
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