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2019年09月03日

右から左が自然の流れ

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 『鳥かご』の練習では、右から来たボールを又右に蹴り返して、鬼にボールを奪われてしまう・・・。

 そんなシーンが良く見られます。

 実は、試合中でもそう言うシーンは、ちょくちょく見受けられるのですね。(^^;

 プレッシャーが掛かると、正しい判断が出来なくなってしまう事って多いんです。



 なぜ、右からパスが来たのか・・・その理由を考えて貰いたいんです。

 右には鬼(ディフェンス役)がいるから・・・じゃないのでしょうか?

 少なくとも、自分の近くには鬼がいなかったんじゃないでしょうかね?

 なのに、又右に蹴り返してしまうなんて・・・ねぇ?(汗)



 普通に考えれば、「そりゃ取られるよ・・・」って話なんですけど、テンパってしまうとそんな事にも気が付かなくなってしまうものなんです。

 試合中もしかり・・・右から来たボールを、右に返そうとする子って多いんですよね。(^^;

 1つには、ボールの受け方が悪いと言う事があります。

 パスを受ける時、身体が右側に正対してしまったままでボールを受けてしまうのですね。



 よく「へそをボールに向けるなっ!」なんて言いますけどね。

 鳥かごの練習の時もそうなんですが・・・その癖って、本人が意識して本気で直そうとしないと治らないものなんです。

 右から来たボールを右足で受けてしまうと・・・どうしても右側に意識が寄ってしまうんですね。

 視界も右側に向かって開けてしまう物なんです。



 そこを左足で身体を開きながら受ける事が出来れば、同時に左側への視野も手に入れる事が出来る訳なんですね。

 右から来たボールは、左へ・・・が自然な流れです。

 奪われるリスクを犯してまで、右に戻す必要って・・・それ程多くないんですよね。(^^;

 フィールドを広く使う為にも、練習中からちょっと考えてプレイして貰えればって思うんですけど・・・逆足を嫌うんですよね・・・子供達って。(^^;
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2019年08月28日

考えるなっ、感じろっ!

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 「考えるな、感じろ!」この言葉を知っているのは、私と同世代以上の方なのかなって思います。(笑)

 映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーが弟子に向かって言った言葉です。

 現在でも、この言葉は色々なシーンで引用される事が多いのですが・・・どうも使われ方が怪しいのですね。(^^;

 この言葉の意味をちょっと考えて貰いたいかな・・・って思います。



 「考えろっ!」って言葉を少年サッカーの現場ではよく耳にします。

 つまり、その子のプレイがそのシーンにおける最適解ではなかった・・・と暗に言っている訳です。

 じゃ、どうしたらより良い選択が出来たかを、この失敗を無駄にしない様に考えてみなさいね・・・って促していると思って下さい。

 未だ、その子の中には最適解に結び付く経験が不足していると言う事なんです。



 ある程度経験を積むと、良くあるシーンなんかでは、上手く切り抜ける事が出来る様になって来ます。

 そんな時には、考えてなんていないんです。(^-^)b

 考えるよりも先に体が動く・・・無意識にと言っても良いのかも知れませんね。

 だから、判断も早くプレイも的確な場合が多いんです。



 上手く切り抜けられない子はと言うと、色々と考えてしまっている事が多いのです。

 例えばドリブルをしていても、どのフェイントを使うかとか、どっちに逃げるかとか・・・もっと言うと、足元のボールのコントロールに一生懸命で、相手がいる事すら忘れかけているなんて事もあるのですね。

 身体を動かしながら考えるって本当に難しい事なんです。

 知らぬ間にスピードも落ちてしまうし、目まぐるしく変化する状況に対応できなくなってしまうんです。



 「考えるな」って言葉には、考えなくても勝手に身体が動くレベルにまで修練をする必要性が込められています。

 それが出来て、初めて実践で力が発揮できるんですね。

 でもって、「感じろ!」なんです。

 刻一刻と変化して行く周囲の状況を感じ取れと言っている様に思います。



 この「感じろ!」の部分は、言ってみれば情報収集に当たります。

 得た情報を元に、的確なアクションを起こす事が望まれるのですね。

 でも、それは考えていたら遅れてしまうんです。

 だから、「考えるな」でもあるんですね。



 感じる為には、五感をフルに活用する必要があります。

 サッカーでは、味覚はね〜どうなんでしょう・・・スアレスみたいに噛み付くなら話は別ですけど・・・。(笑)

 その情報を元に、アクションを起こして行く・・・後の先的な部分もありますかね。

 ただ、情報を元に先手を仕掛ける事も勿論出来るのです。



 考えると言う事は、そこに迷いがあると言う事でもあるんですね。

 迷いのないプレイは観ていてもスピード感が違います。

 沢山経験を積む事、そしてしっかりとした技術を身に付ける事、これが出来て初めて考えなくても身体が勝手に動く様になるレベルに到達できる訳で、子供達が目指すのは先ずはそこなんだろうと思います。

 同時に、周囲の状況を的確に捉える訓練も必要ですよね。



 「顔を上げろ」とか「首をふれ」とか・・・そう言う言葉が求めているのは、情報収集を頻繁にしなさいと言う事でもあります。

 それが、いずれ「感じる」と言う事に繋がって来るんですね。

 耳からも、手からも、情報は伝わって来ます。

 これらが出来て初めて「考えるな、感じろ!」って言った、ブールース・リーが求めた境地に立つ事が出来るのかなって思います。

 何時かそんな高みに立てる様に・・・練習、頑張りましょうね!
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2019年08月22日

『鳥かご』と1:1:√2の話

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 サッカーで最もポピュラーな練習の1つに『鳥かご』と言う物があります。

 3人が三角形を作り、その中に鬼(守備)として1人入って、ボールを追いかけます。

 鬼にボールを奪われたら、最初からやり直しです。

 簡単な練習と言えば、そうなのですが・・・やってみるとこれが思いの外難しい訳です。(^^;



 私達が学生の頃には、3人は動かない事を良しとして教えられました。

 その場から動かない様に、ダイレクトパスを繋いで行く・・・と言う感じでした。

 今でも、大人はそんな風にやりますかね。

 ただ、我々が見ているのは、ジュニア(小学生)ですから、やり方も少し違います。



 小学生の行う鳥かごは、幾つか意識するべき事があります。

 その1つが、パスコースを作る事です。

 ただ、そうは言っても際限なく動き回って良いと言う訳ではありません。

 サイドステップを駆使して、少しだけずれる・・・と言う点がミソなんです。



 パスしたら動くこれを繰り返す事で、ハッキリとパスコースを作り上げてボールを失わない様にしないといけないのです。

 出来ればワンタッチ(ダイレクト)で、無理なら2タッチでパスを回して行く事が求められるのですが・・・。

 プレッシャーを掛けて来る鬼にボールを奪われない様にしないといけませんからね。

 鬼の場所を確認して、より安全な所を選択して行かないと・・・。



 じゃ、パスコースって、どこら辺に作ってあげれば安心安全のパスコースが出来上がるのでしょうか?

 最低限、ここまでは開きたいって所があります。

 それは、ボールホルダー頂点直角二等辺三角形を作る所まで・・・です。

 1:1:√2結界の中に鬼を封じ込めてしまうイメージです。(笑)

 

 やってみると分りますが、最低限ここまで開けばパスコースは比較的安定したものが2箇所出来上がります。

 これが頂点が鋭角な二等辺三角形ではどちらのパスコースも実質的に消されてしまっている様なものなんです。

 で、この直角二等辺三角形は、見方を変えると・・・実は縦と横のパスコースでもあるんですね。 
 
 試合の中では、最低限縦と横のパスコースを作る事が出来れば・・・局面を切り抜けられる事って多いんです。



 鳥かごの練習は、色々な事を学ぶ事ができる良い練習なんだろうと思います。

 ただやるのではなく、色々な事を意識してやりたい練習ではありますね。

 パスしたら動く・・・ボールの位置に合わせて適切なポジショニングを行うと言う事は、試合中でも必要な事ですから、習慣化したい所ではあります。

 子供達に浸透させるには、少々時間が掛かりますけど・・・じっくりと、長い時間を掛けて丁寧に指導できると良いのかなって思います。
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2019年07月31日

良い姿勢を保つ事が大事!

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 私が見ている子供達に最も不評なトレーニングが、良い姿勢を保ちながら行うトレーニングです。

 これは、学年担当コーチが練習の始めに必ず時間を掛けて行ってくれるのですが・・・あまり、ボールを使わない事もあって、子供達には受けが良くないトレーニングなんですね。(^^;

 それ自体は、一見サッカーとは無関係な感じのするトレーニングなんですが・・・実は、サッカーに限らずスポーツをする上で良い姿勢を保つ事は非常に重要なんです。

 子供達がつまらないって感じてしまう練習って、重要度が高い事が多いんですね・・・実は。



 歩く、走る、スキップする・・・リフティング、ドリブル、足技を入れてみる・・・これらの動作の全てを良い姿勢を保ちながら行うと言う地味なトレーニングなんですが、実際アスリート姿勢の悪い人って先ずいません。(^-^)b

 特に、携帯ゲーム機のお陰でしょうかね〜姿勢が悪い子って相当多いんですね。

 胸を張って、きちんと気おつけ出来ない子の多い事・・・。

 姿勢が悪いと、身長も思う様に伸びてくれません。(^^;



 だから、良い姿勢で動く事が出来るって大事なんですよね。
 
 ボールの扱いにも違いが出て来ます。

 危険を察知する能力にも影響してきますからね。

 スポーツに於いては、基本中の基本と言っても良い部分なんです。



 しかし、こう言う練習は敬遠されがちなんですよね〜子供達には。(^^;

 ゲーム性も低いですし、競い合う部分も少ないですからね。

 ただ、ず〜っと・・・こう言う練習を積み重ねて来たお陰なんでしょうね。

 他の学年の子達に比べると、プレイする姿勢の良い子達が比較的多い事に気付きます。



 もう一つ子供達に不評なのが・・・体幹トレーニングです。

 こちらは、しっかりやろうとしたら・・・大人でも相当キツイトレーニングです。

 小学生の子相手のトレーニングですから、ハードな物は一切していませんけどね。

 担当コーチ曰く、快便を促す為・・・でもあるのだとか・・・。(^^;



 もう一つ不評なのは・・・ストレッチです。

 故障者が多く出る事もこの学年の特徴ですから・・・自宅で1人で出来る様にとの計らいです。

 体の硬い子も多いので、ストレッチレベルでも上手く出来ない子がいますか・・・。

 なので、柔軟体操なんかも行う事があるのですが・・・もちろん、こちらも子供達には不評なんです。(^^;



 子供なんてそんなものなんでしょうけど・・・これらは全て、毎日の生活に取り込んで欲しいものばかりなんですね。

 サッカーも体が資本ですから・・・その部分がしっかりしていないと、思う様なプレイは出来ません。

 良い姿勢を保つには、意識付けも必要なんですが、筋力もそれなりに必要なんですよね。

 そして、それは・・・本来、日常生活の中で培われるべき物でもあります。



 サッカーの貴重な練習時間を割いてまで、やらないといけないなんて・・・本当は、残念な話なのかも知れませんよね。(^^;

 そうは言っても、今は昔とは大分生活環境も異なっていますから、仕方の無い部分もあるのでしょうけどね。

 まぁ、こう言うつまらないと感じる練習にこそ、大事な物が沢山あるって事は子供達にも分かって貰えたらって思います。

 それが、大人になった時の身のこなしに繋がって来ると思うと・・・やっておいた方が良いのだと思いますけどね。
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2019年06月29日

頑張れパパさんコーチ!

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 パパさんコーチの多くは、何時もと違った練習メニューと言う物を考えてやってみたがる方が多い様に見受けられます。

 普段、子供達を見ていて「少し足りないな・・・」って思った所を攻めたくなるんでしょうね。(笑)

 その気持ち分かります!

 ・・・で、自身で考えた練習を子供達にやらせる訳なんですが・・・やはり、経験が少ない為でしょうか・・・無駄の多い練習をさせている事も往々にしてあるのですね。



 まだ我が子が少年団にいた頃、こんな事が実際にありました。

 子供達がハーフェーライン辺りにぞろぞろと移動して行きます。

 何が始まるのかと思いきや・・・GKがパントキックを始めました。

 どうやら、GKのパントキックの練習の様で、他の子供達はボール拾いと言う事の様です。(^^;



 しばらくぼ〜っと観ていたのですが・・・ボール拾いの子供達は、飛んで来るボールをキャッキャ言いながら拾っているだけ・・・勿体無いな〜って思いながら観ていました。

 ボール拾いの子供達に、ついでにトラップ練習をさせる事もで来ます。

 落下地点を予測させて走り込んでキャッチさせるだけでも良いですよね。

 色々と、出来る事って在るんじゃないかなって思います。



 サッカーの練習って、一石二鳥なんてものじゃなく、三鳥にも四鳥にも出来る事が多いんですよね。

 どれか1つをメインターゲットに絞るにしても、他の事も同時に練習させる事って出来る訳なんです。

 あまり多過ぎてもいけないのでしょうけどね。

 1つのプレイには様々な要素が含まれている為、意識のさせ方次第で同時に幾つかの事が練習できる場合が多いと言えます。



 順番待ちが長過ぎる時もありますか・・・。

 子供達の人数が多過ぎる時なんかは、本当に良く考えてあげないと・・・待ってる時間の方が長くなってしまって、集中力が切れてしまう事も多々あります。

 そう言う時に怪我もし易いんですよね。(^^;

 ある程度テンポ良く周る様にする必要はありそうです。



 少し凝った練習をしようとする時なんか、その支度に時間が掛かってしまって・・・その間子供達はぼ〜っとしているなんて事もあります。

 段取りが少し悪いのかなって感じる部分です。

 ただ、この辺は慣れさえすれば・・・って所でもありますから、次第に改善されて行く事が多いでしょうか。

 まぁ、あまり子供を放置する時間は無い方が良いですよね。



 実際にやってみると、色々と思っているよりも難しい事も多いのが現状です。

 ちょっと、小洒落た練習だと子供達にその内容を伝えるだけでも一苦労でしょうからね。(笑)

 それが思い付きでは、その時限りの練習になってしまう事も多いのかなって思います。

 せっかくパパコーチを引き受けたんですから・・・沢山のアイデアと良いイメージを膨らませて、子供達に質の高い練習時間を楽しませてあげて下さいね!(^-^)b
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2019年06月16日

利き足だけでプレイすれば良い!?

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 利き足しか使えない子って多いですよね〜。

 利き足ではない方の足(便宜的に以下『逆足』と呼びますね)はどうするのが良いか・・・。

 これは実は意見が分かれる所なんです。

 利き足だけで良いって人もいれば、両足使えないといけないと言う人もいて、それぞれ考えさせられる所はあるんですね。



 個人的には、どちらでも好きな方を選べば良いとは思っています。

 ただ、皆で行う練習では全員逆足も挑戦させますけどね。(笑)

 使えないより、使える方が良いと思うからです。

 でも、別に試合では使わなくても良いのですよ・・・逆足が必要なシーンを作り出さなければね。



 個人的な意見ですが・・・。

 今現在、既に自然な状態で利き足だけのプレイが出来ているのなら、その道を突き進んでも良いのだろうと思います。

 自然な・・・と言うのは、体の使い方やボールの持ち方、間合いの取り方等々・・・どんな時でも無理無く常に利き足でボールを扱う事が出来る状態だと思って貰えれば良いのかと思います。

 そう言う子なら、わざわざ逆足を使うスタイルに変更する必要はないんじゃないかなって思います。



 ただ、そうではないのなら・・・逆足も練習して使える様になる方が、ずっと早く楽に上達するんじゃないかと思います。

 それ程、利き足だけでプレイするってのは、簡単な事じゃ無いと言う事です。(^^;

 理屈じゃ無いんだと思います。

 既にそう言うプレイスタイルかどうか・・・これに尽きるんだと思うのですね。



 わざわざ、利き足だけでプレイする様に変える・・・と言う事は、先ず上手く行かないんです。

 その子は、そう言う風に体も心も出来ていないんだと思います。

 人それぞれ、癖と言う物があって・・・利き足だけでプレイ出来る子は、そう言うが身に付いていると考えても良いのかと思うのですよね。

 直す方が難しいのだと思いますし、それはその子の個性ですから・・・変えようとする必要はないんじゃないかなって思うのですね。



 ただ、単に逆足が使えないから利き足だけでプレイしていると言う子なら、逆足を練習する方が良いのです。

 例えば、シュートをする時にボールを左から右に持ち替える様なシーンが見られる子は、逆足が使えないから利き足でプレイしているだけなんですよね。

 なら、練習しましょう・・・って話なんです。(笑)

 逆足が使える様になれば、そう言う無駄なプレイが無くなりスッキリしますよね〜。



 息子も中学くらいから両足が使える様になっています。

 左サイドに入れば、左足でドリブルもするし・・・フリーキックも左足で蹴ったりする事がありますね。

 精度も飛距離も利き足である右足と大差ありません。

 練習さえすれば、誰だってその位は出来る様になりますから・・・。(^^;



 そんな訳で、利き足か逆足かと言う議論は、それ程意味のある議論でもない様な気もしますよね。

 どちらが近道か・・・よく見定めて、プレイスタイルを作って行って貰えれば良いのかなって思います。

 人の真似が必ずしも良い訳ではありませんからね。(^^;

 自分に合ったプレイスタイルを模索して行きましょう!
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2019年06月04日

1対1での守備

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 8人制にしても、11人制にしても、局面を切り取れば全て1対1だと言っても差し支えないのかも知れませんよね。

 だから、どんなチームでも1対1の練習って繰り返し行っている訳なんですね。

 こと、1対1の守備に関しては何度も何度も練習している筈なのに、中々上手くならないと感じることも多いんじゃないのでしょうか?

 今回は、1対1での守備に関してです。



 姿勢に関しては、今では腰を落とし過ぎないと言うポイントが大分普及して来ています。

 これは、重心を落とし過ぎてしまうと、次の動作に入る為の時間とパワーのロスが大きいからなんです。

 守備側は多くの場合、相手の動きについて行く事が求められる訳ですから、直ぐに動き出せる姿勢を確保しておく必要がある訳なんです。

 2人1組で、ただ相手の動きに着いて行くと言うトレーニングなんかを重ねると、そのまま応用できるんじゃないのでしょうか。



 ボールに集中し過ぎてしまうと、頭が下がり身体にも余分な力が入ってしまうものです。

 この無駄な筋肉の緊張が次の動作の妨げとなる事もあるんですよね。

 程よく力を抜いてリラックスした状態を保つ事も相手の動きに着いて行くには必要な事なのです。

 頭を下げ過ぎてしまうと、姿勢も必然的に前がかりになり悪くなってしまいますから顔はなるべく上げる様にした方が良さそうです。



 「ボールをしっかり見て」なんて指導が入る事もありますが・・・ボールをしっかり見ようとボールに集中し過ぎてしまうと・・・先程述べた様に相手の動作には先ず着いて行けません。

 ボールが動く頃には、相手の身体はもう重心移動が始まっている事が多いからです。

 ちょうど、この記事のアイキャッチ画像が正にそのシーン!(笑)

 ボールタッチに攻撃側が失敗でもしない限りは、抜かれてしまいそうですね〜。(^^;



 じゃ〜何処を見るか・・・ボールも視野に入れながら、攻撃側の身体も見られる様に視線を調節する必要があります。

 ボールが動くのは一番最後なのですからね。

 それ以前に何処が動くのか・・・考えると分かるかと思います。

 ボールを含めた全体をボ〜っと見ると言うと感じでしょうか・・・。



 古武術(剣術)でも『遠山の目付け』と呼ばれる考え方があります。

 これは、1ヶ所だけを集中して見ないで、遠くの山を見るように相手全体を見る事なんだそうです。

 八方目とか周辺視なんて言われる事もあります。

 ここから得られる情報を元に次の行動を察知する訳なんですね。



 より実践的な解釈としては、相手の肩の動きに注意を払う事を指しているなんて言われる事もあります。

 剣を振るためには何処を最初に動かすのか・・・その時何処に変化が表れるのか・・・そう言う事を、日々の修練で感覚として見に付けていたと言う事なんですね。

 サッカーでも同じです。

 相手の剣(ボール)だけ見ていたら、出遅れて斬られて(抜かれて)しまうと言うのが理屈なんですね。



 そこで重要になって来るのが、相手との距離です。

 相手の全身とまでは言いませんけど・・・肩くらいまでは、せめて視野に入れたい所でしょうか。

 本当は相手の目線をも盗みたい所なんですけどね〜。(^^;

 そうなって来ると、必然的に距離も決まって来る筈なんですね。



 自分に合った姿勢と距離感を1対1の練習を繰り返し行う事で身に付けられる様にしたいものです。

 よく「半身で!」とか「べた足になるな!」とか、そう言う指導は耳にしますが、それ以外のポイントとなると余り耳にする事ってありません。

 教え難いと言う事でもある訳で、子供達がやりながら感覚として掴んで行くしかない部分でもあります。

 ただ、考え方の1つとして・・・こう言った事も少し意識しながら出来ると良いのかなとは思います。
 
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