2019年06月23日
親の目と子供の目の奇妙な関係
「あの子に比べたら・・・」とか「あの子よりは・・・」とか、そう言う声は良く耳にします。
これなんかは、親御さんが勝手な思い込みで序列を作り上げてしまっている典型的な例なのかな・・・って思うのですね。
あくまでもある部分だけを切り抜いてみた場合の印象の話なんです。
写真だけ見たって、実際何が起きているのかなんて分からないでしょ・・・って話なんですね。
もっとも、スーパーなんて言われる様なズバ抜けた逸材は、私も数名しか接した事はありません。
多くの子は、似たり寄ったりな・・・どんぐりの背比べと言って良い状態なんですね。
そんな中から、試合なら8人を選ばないといけません。
一度にフィールドに立てるのは、8人だけだからです。
その8人を選ぶに当たって、ベンチ側ではこれまでの活動の様子を色々と振り返って・・・人選をする事になります。
何か秀でた物を持っている子は、それがプラス加算されますよね・・・どうしても。
身体能力の高さであったり、テクニックの部分であったり、ガツガツ感だったり・・・加味される物は色々在る訳なんです。
それでも、一長一短な子達である事には変わりありませんよね。(^^;
逆にマイナス加算されてしまう子達も存在しています。
出席率の悪さだったり、練習態度であったり、習熟度なんかも加味されますかね〜、身体能力なんかもそうです。
ただ、プラス面もマイナス面も・・・これら全て相対的な評価でしかないと言う事も分かるかと思います。
だから、親御さんには分かり難いんだと思うのです。
分かり難いから・・・どうしても「あの子より・・・」なんて愚痴っぽい事をつい言ってしまうのだろうと思います。
確かに試合だけ見ていたら分からない事ですからね〜仕方の無い事なんです。(^^;
ただですね・・・そう言う親御さんの考え方は、子供にも伝染している事が多いのです。
「あいつよりは・・・」とか「何であいつが・・・」とか、言っているんですよ・・・やはり子供もね。(^^;
ベンチに座っているとそう言う子供の声も良く聞きます。
何と言うか・・・常に自分より下だと思う人間を探しているんですよね。
寂しい話だと思いませんか・・・?
そして、そんな考え方がその子のサッカーへの取り組みの質を下げていると言う事も言えるのです。
そう言う子は、対人練習の相手に自分より上手い子を選びません。
ゲームの時でも強そうなチームに何とか入ろうと色々と策略を巡らせたりするんです。
大人相手に試合なんてやりたがりませんし、やっても直ぐに「勝てるわけ無いからつまらない・・・」って腐りだしてしまいます。
一事が万事こんな調子なんですね。(^^;
人と比べる事自体は仕方が無い事なのかも知れません。
しかし、その視線が向いている所があまりに下の方ばかりでは、やはりいけないんだと思います。
弱い物イジメ・・・そう言うと聞こえは悪いのですけど・・・やっている事は全く同じなんですよね。
親子揃ってそれでは、少し寂し過ぎると思うのです。
ただ、こう言う子は負けず嫌いな子でもある訳なんです。
そこを上手に刺激して、視線を少しずつでも上に向ける事が出来る様な声掛けをして貰えたらって思うのです。
少し時間は掛かるかも知れませんけど、見るべき物は下にはありませんよ・・・子供の頃って。
上を見て憧れて・・・そこに少しでも近付こうって思えないと・・・違いますかね?
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