妙法の大良薬を服する者は、貪・瞋・癡の三毒の煩悩の病患を除くなり。
『日蓮大聖人御書全集 新版』1052頁〜1053頁(御義口伝)
煩悩の根本は、貪、瞋、癡です。合わせて三毒といわれていますね。貪は、むさぼることであり、瞋は、いかりの状態であり、癡は、愚か者の状態ですね。
十界論でいえば、地獄(瞋)、餓鬼(貪)、畜生(癡)となりますね。この三毒、三悪道の煩悩という病を治す薬が妙法といっています。
我々が為すべきことは、「妙法の大良薬を服する」ことです。そうしますと、貪、瞋、癡が除かれます。非常に結構な話と思います。ただただ、妙法を自分の中に取り入れるだけでいいのですから、これほど簡単なことはありません。
しかし、妙法を服する人は非常に少ない。宗教なんか、仏教なんかという感覚が現代人にあるようで、大した科学的知見があるわけでもない割には、科学的にどうのこうのと能書きを垂れます。要は信仰心がないだけなのですが、この信仰心がないという点は、由々しき点でしょうね。
我々は、法華経信仰、御書信仰で生きていきたいですね。