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2016年01月31日
『マリアビートル』伊坂幸太郎
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。
腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―
物騒な奴らが再びやって来た。
『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
3年ぶりの書き下ろし長編。
[BOOKデータベースより]
『グラスホッパー』を読んでから結構時間がたってたので、再読してから読めばよかったです。
また前の伊坂さんの作品に戻ったような感じでした。
こういう感じのが好き。
列車でどんどん人が殺されていきました。
こんな殺し屋だらけの新幹線・・・怖い。
それにしても、王子にむかつきました。
最後木村夫妻に追い詰められて、ざまあみろって思っちゃいました。
木村夫妻、かっこよかったです。
蜜柑&檸檬のコンビもいい感じでした。
価格:802円 |
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2016年01月30日
『灰色の虹』貫井徳郎
身に覚えのない殺人の罪。
それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。
彼は復讐を決意した。
ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。
七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。
しかし江木の行方は杳として知れなかった・・・。
彼が求めたものは何か。
次に狙われるのは誰か。
あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。
[BOOKデータベースより]
救いようのない話でした。
かわいそうでたまらなくなりました。
ラストも切ないです(ノω・、)
冤罪とはこうやって作られるんだな〜。
怖いです。
特に刑事の伊佐山に腹が立って腹が立って仕方ありませんでした。
今現在、冤罪は0と言える世界になってるのかな。
価格:961円 |
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2016年01月29日
『ばんば憑き』宮部みゆき
湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。
不機嫌な若妻をよそに、世話を焼く婿養子の夫に老女が語り出したのは、五十年前の忌まわしい出来事だった・・・。
表題作「ばんば憑き」のほか、『日暮らし』の政五郎親分とおでこが謎を解き明かす「お文の影」、『あんじゅう』の青野利一郎と悪童三人組が奮闘する「討債鬼」など、宮部みゆきの江戸物を縦断する傑作全六編。
[BOOKデータベースより]
「坊主の壺」「お文の影」「博打眼」「討債鬼」「ばんば憑き」「野槌の墓」の6作品が収録されています。
「博打眼」はどこかで読んだことがあると思ったら、やっぱり『Anniversary50』(カッパ・ノベルズ創刊50周年記念作品)で読んでました。
短い話でしたが、一つ一つしっかりしてました。
表題作はぞくっとしました。
ほろりときちゃった『野槌の墓』もよかったです。
怖いだけでなく、切なさや悲しさも感じられる作品でした。
価格:925円 |
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2016年01月28日
『隻眼の少女』麻耶雄嵩
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!
因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。
[BOOKデータベースより]
第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞を受賞したということで読んだ作品。
1985年のみかげと2003年のみかげ・・・。
嫌いじゃないけど、何か納得いかない。
動機と真相、犯人があんまりだよ。
反則スレスレ。
好き嫌いが分かれそうな作品でした。
略して種馬って。。。
麻耶さんの作品って他のもこんな感じなのかな。
『貴族探偵』読んでみたいと思ってるんだけど。
価格:766円 |
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2016年01月27日
『オーダーメイド殺人クラブ』辻村深月
中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方。
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。
普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。
[BOOKデータベースより]
中二病・・・。
中二の女の子ならではのドロドロな友達関係。
死にたいという気持ち。
皆と一緒じゃないといけないけど、やっぱり自分は特別な女の子でありたいと思うアン(・・;)
動物虐待が読んでてつらかったです。
ラストが救われた感じだったので、ほっとしました。
私が中二の頃ってこんな感じだったんかなぁ。
中学生男女の気持ちがリアルに描かれてるんだろうけど、
私はこんな中二じゃなかった気がする。
価格:1,728円 |
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2016年01月26日
『偉大なる、しゅららぼん』万城目学
万城目学の最新作にして、大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。
高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!
[BOOKデータベースより]
万城目さんらしく、ぶっとんだ設定でした。
一体この人の頭の中はどうなってんのかな。
今回は滋賀県が舞台。
次回作はどこになるんだろ。
しゅららぼんって一体何かと思いましたが、・・・そういうことかい。
グレート清子が何かすごかったです(笑)
個性的なキャラだらけでした。
楽しかったです。
価格:820円 |
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2016年01月25日
『俺俺』星野智幸
マクドナルで隣り合わせた男の携帯電話を手に入れてしまった俺は、なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった。
そして俺は、気付いたら別の俺になっていた。
上司も俺だし母親も俺、俺でない俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。
俺でありすぎてもう何が何だかわからない。
電源オフだ、オフ。
壊ちまうす。
増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて―。
孤独と絶望に満ちたこの時代に、人間が信頼し合うとはどういうことか、読む者に問いかける問題作。
[BOOKデータベースより]
第5回大江健三郎賞受賞作です。
単なるオレオレ詐欺の話かと思いきや、話は全く違う方向に。
どこを見ても、どこにいても、俺俺俺俺・・・。
俺ばっかりでわけわかんなくなりました。
私はまだ周りの人が俺(私)に見えないので大丈夫。
価格:594円 |
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2016年01月24日
『セカンド・ラブ』乾くるみ
『イニシエーション・ラブ』の衝撃、ふたたび。
1983年元旦、僕は春香と出会う。
僕たちは幸せだった。
春香とそっくりな女・美奈子が現れるまでは。
良家の令嬢・美香と、パブで働く経験豊富な美奈子。
うりふたつだが性格や生い立ちが違う二人。
美奈子の正体は春香じゃないのか?
そして、ほんとに僕が好きなのはどっちなんだろう。
[BOOKデータベースより]
春香と美香の秘密は予想が付きました。
最後に仕掛けがあって、また冒頭部分を読み返しました。
序章が全く違った印象になります。
『イニシエーション・ラブ』ほどの衝撃はなかったけど、面白かったです。
ただ、女が何を考えていたのか、なぜそんな行動をとったのかがさっぱりでした。
価格:540円 |
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2016年01月23日
『ふがいない僕は空を見た』窪美澄
これって性欲?
でも、それだけじゃないはず。
高校一年、斉藤卓巳。
ずっと好きだったクラスメートに告白されても、頭はコミケで出会った主婦、あんずのことでいっぱい。
団地で暮らす同級生、助産院をいとなむお母さん・・・
16歳のやりきれない思いは周りの人たちに波紋を広げ、彼らの生きかたまでも変えていく。
第8回「女による女のためのR−18文学賞」大賞受賞、嫉妬、感傷、愛着、僕らをゆさぶる衝動をまばゆくさらけだすデビュー作。
[BOOKデータベースより]
2011年の本屋大賞2位の作品ということで読み始めたので、始めは内容にびっくりΣ(゚д゚;)
R−18だなんて知らなかった。
「性」と「生」のお話です。
次の章は誰が主人公になるのか期待しながら読みました。
最初は戸惑ったけど、最後まで読んでよかったです。
第24回山本周五郎賞も受賞しているそうです。
価格:561円 |
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