2015年07月30日
第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞『大誘拐』天藤誠
三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。
しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。
雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。
片や標的に定められた柳川家の当主、お供を連れて持山を歩く。
・・・時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。
三人組と柳川としの熱い日々が始まる!
第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。
[BOOKデータベースより]
おばあちゃんがかっこいい&かわいい。
頭もいい。
このおばあちゃん、自分が誘拐されたのに、
自ら作戦をどんどん提案して、
犯人たちに協力というか、自分が操っていくんですよね。
そしてこれまで生きてきた中での行いがすばらしい人だったことが、
村人たちやおばあちゃんに関わってきた人の行動や気持ちで伝わってきます。
犯人たちが、自然とおばあちゃんに心を開いていってしまう気持ちもわかりました。
100億円の身代金、想像付きません・・・というかそんなお金を手にしたら怖くなってしまう。
読後、爽やかで、幸せな気持ちになりました。
警察やテレビ局、村の人々など世間を振り回したのはいけないけど、
何か優しい、あったかくなる誘拐の話でした(‐^▽^‐)
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