新型コロナの治療薬といい、ワクチンといい海外開発品の積極的導入が進んでいます。
これはこれで国民を守る上で大変重要な国の施策でありますが、国民を守る上で国が最も優先すべきは自前確保の道です。
目 次 ・厚生労働省、7月31日付け医務技監の交代人事発表 ・遅きに失したが医務技監の交代で厚労省の医療行政の非常時対応力の強化に期待したい ・安倍首相が4月初の危機宣言でアビガンの早期承認の可能性言及も遅々として進まぬ厚労省の承認支援の動き ・WHO、新型コロナの「特効薬存在し得ない可能性」に言及 ・ワクチンの早期承認を願いつつも今必要とする患者の命を守る治療薬の登場が急がれる! ・非常事態時におけるの国の主導は、専門家頼みでなく責任ある政府トップの英断では? |
遅きに失したが医務技監の交代で厚労省の医療行政の非常時対応力の強化に期待したい
歴史的にも過去に例を見ない新型コロナの世界への蔓延、感染者及び死者の急増という事態の中で、治療薬やワクチン等が存在しない中で、未知のウイルスに対処するためには、「封じ込め」が感染拡大を防ぐための唯一の方法です。
このため、日本でも「緊急事態宣言」を発動し、以降も検査拡大による早期発見早期隔離を推し進めています。
こういう事態の中でもっとも急がれるのは、感染者や亡くなる重症患者の命を守る治療薬の早期発出にあるのは間違いありません。
また、感染者の早期発見のために大量の人を簡単に検査できる検査薬の開発も急がれます。
今回のコロナ鎮静化のためには、あらゆる手立てを講じて対応する必要があります。
しかしながら、現状の医療行政の様子を鑑みると、薬害訴訟に懲りた意識が強く頑なに平時の規定ルールや縛りに拘る印象があり、このような一刻を争う非常事態への柔軟な対応は期待できず、米国などに比べて非常時対応力は格段に劣る懸念がありました。
(参考)薬害訴訟の一例(和解したもの)
このため、コロナ関連の医療承認を他国で申請する企業も出る始末です。
※「タカラのコロナ検査法の米国申請に見る非常時認識乏しい日本の審査機構」
安倍首相が4月初の危機宣言でアビガンの早期承認の可能性言及も遅々として進まぬ厚労省の承認支援の動き
アビガンの無害性(投与しても大きな副作用が生じない)は、藤田医科大の治験でも確認されております。
投与によって患者に与える有害性がなければ、苦しみ重症化に陥り命を亡くす人が毎日のように生じている中で、投与すれば助かる可能性のある治療薬があれば、「非常事態における窮余の策」として使用を認める措置になぜ急がぬかと感じる次第です。米国のレムデシビルの臨時承認のように。
WHO、新型コロナの「特効薬存在し得ない可能性」に言及
今朝のヤフーニュースで「世界保健機関(WHO)は3日、新型コロナウイルスの有効なワクチンの開発が急がれる中、「特効薬」は存在し得ない可能性があるとの見解を示した。」と報じられています。
そういう中で、中国でも、国内でもアビガンによる改善例が多数報じられてきました。
恐らく米国であるならば、政府の後押しで非常事態における臨時措置として早期承認に踏み切るのではないでしょうか?
ワクチンの早期承認を願いつつも今必要とする患者の命を守る治療薬の登場が急がれる!
遅きに失した厚労省の医務技監の交代人事であるが、非常事態を鑑みた責任ある対応ができる体制づくりを早急に確立してほしいと願うばかりです。