2016年09月19日
二百六十四話 お題:遠縁(遠い血縁) 縛り:なし
両親が死んで、私は遠縁の親戚に引き取られた。
親戚は年配の夫婦で、虐待するだけだった両親とは違い、温かな愛情を私に注いでくれた。私は救われたと思った。両親が死んでしまって、正直どうしたらいいかわからなかったからだ。生きていくにも、やりたいことをやるにもお金がいる。成人していない私が自分で生計を立てようと思えば、並々ならぬ労力がいる。本当に、両親を殺してしまったのは失敗だった。鬱陶しかったのと手近だったという理由で殺したが、流石に軽率すぎた。親戚の夫婦はとりあえず私が成人して自立するまで生かしておくことにしよう。自立できたら自分を愛してくれた礼として、とびきり趣向を凝らした方法で殺すことにしよう。あぁ、その瞬間が、今から待ち遠しい。
親戚は年配の夫婦で、虐待するだけだった両親とは違い、温かな愛情を私に注いでくれた。私は救われたと思った。両親が死んでしまって、正直どうしたらいいかわからなかったからだ。生きていくにも、やりたいことをやるにもお金がいる。成人していない私が自分で生計を立てようと思えば、並々ならぬ労力がいる。本当に、両親を殺してしまったのは失敗だった。鬱陶しかったのと手近だったという理由で殺したが、流石に軽率すぎた。親戚の夫婦はとりあえず私が成人して自立するまで生かしておくことにしよう。自立できたら自分を愛してくれた礼として、とびきり趣向を凝らした方法で殺すことにしよう。あぁ、その瞬間が、今から待ち遠しい。
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