2016年10月24日
二百九十九話 お題:キャンプファイヤー(キャンプで、夜、皆が集まって燃やすたき火) 縛り:認め(認め印)、ざく切り(野菜などを丸のまま大まかに切ること)
大学の先輩から聞いた話である。
「小学生の時、ボーイスカウトのキャンプに行ったんだけどさ」
そのキャンプでは非常に厳しい訓練が行われ、地図の読み方やコンパスの使い方、火の起こし方からロープの結び方に至るまで徹底的に叩き込まれたという。
「その時の教官がまた鬼でさ。訓練を終えるにはスカウト手帳に教官の認めを押してもらわなきゃならないのに、中々押してくれねぇんだよ。まぁそれでもどうにか訓練終わらせて、晩飯の準備しようと思ったら」
教官が先輩に、これをざく切りにしろ、とキャベツを渡してきたという。
「晩飯はカレーだから別にキャベツなんて使わねぇんだよ。意味わかんなかったけど教官には逆らえないし、言われた通りにざく切りにしたんだ」
キャベツの使い道だが、夕食後のキャンプファイヤーで判明したそうだ。
「キャンプファイヤーが始まったら、教官が俺の切ったキャベツを火の中に投げ込み始めてさ。何してるんですかって聞いたら、ここのはキャベツが燃える臭いが嫌いだから、って言われて、もっとくわしく聞こうと思ったんだけど」
突如巨大な何かが木々の中を動き回る音がしたことで、質問の機会は失われてしまったという。
「音のした方を見たら、半端なく太い蛇の胴体みたいなのが見えたんだ。まぁ木の隙間から見ただけだからはっきりしたことは何も言えないんだけどよ」
なおキャベツが燃える臭いが嫌いだという何かは、キャンプファイヤーの間ずっと木々の中をずるずると動き続けていたという。
「小学生の時、ボーイスカウトのキャンプに行ったんだけどさ」
そのキャンプでは非常に厳しい訓練が行われ、地図の読み方やコンパスの使い方、火の起こし方からロープの結び方に至るまで徹底的に叩き込まれたという。
「その時の教官がまた鬼でさ。訓練を終えるにはスカウト手帳に教官の認めを押してもらわなきゃならないのに、中々押してくれねぇんだよ。まぁそれでもどうにか訓練終わらせて、晩飯の準備しようと思ったら」
教官が先輩に、これをざく切りにしろ、とキャベツを渡してきたという。
「晩飯はカレーだから別にキャベツなんて使わねぇんだよ。意味わかんなかったけど教官には逆らえないし、言われた通りにざく切りにしたんだ」
キャベツの使い道だが、夕食後のキャンプファイヤーで判明したそうだ。
「キャンプファイヤーが始まったら、教官が俺の切ったキャベツを火の中に投げ込み始めてさ。何してるんですかって聞いたら、ここのはキャベツが燃える臭いが嫌いだから、って言われて、もっとくわしく聞こうと思ったんだけど」
突如巨大な何かが木々の中を動き回る音がしたことで、質問の機会は失われてしまったという。
「音のした方を見たら、半端なく太い蛇の胴体みたいなのが見えたんだ。まぁ木の隙間から見ただけだからはっきりしたことは何も言えないんだけどよ」
なおキャベツが燃える臭いが嫌いだという何かは、キャンプファイヤーの間ずっと木々の中をずるずると動き続けていたという。
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