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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年09月07日

二百五十二話 お題:暖房(建物や部屋の内部を暖める装置) 縛り:割る(できた傷の部分を開いた状態にする)、政綱(政府や政党が国民に対して公約する基本政策の大綱)、水稲(水田で栽培する稲)、ぺてん(嘘をついて人を騙すこと)

 私の祖父の話である。

祖父は元政治家で若い頃は仲間達と政党を立ち上げ、政党の政綱を作る際も中心となって活躍したというすごい人なのだが、今は田舎に引っ込んで水稲を作って暮らしている。そんな祖父にある時自室用の暖房器具をプレゼントすることになった。石油の臭いが嫌いだという祖父のためにオイルヒーターをプレゼントしたのだが、祖父は熱した油を循環させるだけで部屋が暖まるとは信じられないと言ってオイルヒーターを分解してしまった。私が祖父に、
「せっかくのプレゼントになんてことするの!」
 と言うと、祖父は、
「こういうのはとりあえず分解して中を見てみなければ駄目だよ。そのぐらい用心深くないとすぐぺてんにかけられてしまうからね。それにむしろこういうものは正体がすぐわかるから楽な方だよ。人間が相手だとそうはいかない。僕も若い頃は何度も生きた人間の腹を割る羽目になったけど、それでも正体なんてわからないことの方が多かったからね」
 と表情一つ変えずに言った。祖父の過去に一体何があったのかは置いておいて、今のうちに祖父のことを受け入れてくれる老人ホームがあるかどうか確かめておいた方がいいかもしれない。

posted by ペン牛 at 11:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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