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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年08月12日

二百二十六話 お題:一対(二つ揃って、一組として扱われるもの) 縛り:明示(はっきり示すこと)

 悪友の話である。

 彼と私は何度となく大喧嘩をしたにもかかわらず未だにつきあいがあるという奇妙な関係なのだが、最近彼が就職したというので話を聞くと、
「いや、それが妙な会社なんだよ。建物は綺麗だし明示されてる労働条件も悪くないのに、採用試験が面接だけで、しかもその面接がまた訳がわからなくてさぁ」
 なんでも面接の際、面接官がいきなり一対の盃にそれぞれ日本酒を注ぎ、彼に飲むようにと指示したのだそうだ。
「なんの意味があるんですかって聞いてもいいから飲めとしか言われなくて、仕方ないから飲んでみたらやたら美味い酒でさ。面接官にすごく美味い酒ですねって言ったら、えらく驚いた顔してるんだよ。で、今度は面接官が盃の酒を飲んだんだけど、なんか吐きそうになっててさ」
 彼は面接官から、素晴らしい人材だ、是非うちで働いてくれ、と言われたという。
「なんか、その盃に注いだ酒は一緒に飲む相手によって味が変わるらしくてさ。相手の性格が自分よりよければよいほど味もよくなるんだと」
 それが本当なら、面接官にはお前の性格の悪さがしっかり伝わったはずなのに何故採用されたんだ、と聞くと、
「いや、性格が悪ければ悪いほど成績が上げられる仕事だから、とにかく性格の悪いやつが欲しかったらしくてさ。今まで色んな人を面接してきたが酒の味がここまでひどくなったのは初めてだって面接官に言われちまったよ」
なお仕事内容はどんな感じなんだ、と聞いたところ彼は、
「あぁ、人の幸せを滅茶苦茶にするだけの簡単な仕事だよ」
 と答えた。

posted by ペン牛 at 11:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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