アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年08月13日

二百二十七話 お題:ダイニングキッチン(食堂兼用の台所) 縛り:発酵(微生物の働きで有機物が分解され、特定の物質を生成する現象)

 女友達の話である。

彼女の家に遊びに行ったところ、ダイニングキッチンに巨大なプラスチックの漬物樽が置いてあったので、漬物を作っているのかと聞いてみると、
「あぁ、あれね。漬物じゃなくて味噌を作ってるのよ」
 私は彼女が自家製味噌を作っていることに驚き、味噌作りは大変じゃないのかと聞いた。すると彼女は、
「確かに手間はかかるけど、そこまで難しくはないのよ。仕込みが終わったら後は発酵させるだけだし……でも実はその発酵が上手くいかなくて、それに主人がこの間リストラされて息子は中学の受験に失敗して母は介護が必要になって何もかも上手くいかないの。それで思いついたのよ。私の血を味噌に混ぜたら上手く発酵するんじゃないかって。どんな本にも書いてないけどでも突然閃いたアイデアって案外上手くいったりするでしょう。だから今からやってみせるからそのまま見ててね」
 そう言うと彼女は包丁を持ち出し、漬物樽の蓋を開けて中に入っていた味噌の上で手首を切った。彼女が自分の血と味噌を手でかき混ぜ始めたのを見てようやく私は我に返り、救急車を呼んだ。幸い彼女は一命をとりとめ、ノイローゼと診断されて現在治療中である。なお私はこの一件で好物である味噌を使った料理が一切食べられなくなり、非常に辛い日々を送っている。

posted by ペン牛 at 11:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5331151
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。