アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年08月09日

二百二十三話 お題:憮然(失望・落胆してどうすることもできないでいるさま) 縛り:個人年金(公的年金や企業年金とは別に、個人が生命保険会社・信託銀行などと任意に契約する、商品としての年金)、アフタヌーン(午後)、御苑(皇室所有の庭園)、ホリゾント(スタジオ、ステージ等で用いられる背景用の壁または布)、団扇(あおいで風を起こす道具)

 知人の男性の話である。

彼はいい年をして女性コスプレイヤーの写真を撮るのが趣味で、私に撮った写真を見せることがよくあった。その日も私は彼と御苑の側のカフェでアフタヌーンティーを楽しみながら彼の新作の写真を眺めていたのだが、不意に彼が、
「この間なぁ、女の子をひどい目に遭わせたんだよ」
 と言ったので、私がひどい目に遭わせたとはどういうことだ、と聞くと、
「いや、実は写真撮った子の一人とつきあってたんだけど、そいつが結婚したいとか、もういい年なんだから死亡保険とか個人年金とか入っておいてとか、鬱陶しいことばっかり言ってくるから、そいつの名義で悪質な闇金から金を借りられるだけ借りてやったんだ」
 金は何に使ったんだ、と私が聞くと、
「あぁ、ちゃんとそいつが欲しがるものに使ったよ。これから悲惨な人生が待ってるんだから、その前にいい思いをさせてやろうっていう俺の優しさだ。それにしても女の子がひどい目に遭ってるところを想像すると本当に興奮するよなぁ。お前もそうだろう?」
 彼はそう言うと暑くなったのか持っていた団扇で顔を仰いだ。私が彼にもっとどうでもいい話をしてくれと言うと、彼は憮然とした表情になったものの、それでも最近見つけた安い割に設備が整った白ホリゾントのスタジオの話をしてくれた。


posted by ペン牛 at 13:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5320326
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。