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ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


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2016年03月29日

九十話 お題:暴く(土を掘って取り出す) 縛り:段丘(河岸や海岸または湖岸に沿って平坦面と急崖が階段状に配列している地形)、トラスト(企業合同)、老いぼれ(老いぼれた人)、フリータイム(団体行動などで自由に使える時間)、いろは歌(四十七字のかなを一字ずつ使って作った七五調の歌)

 友人の話である。

彼は建設会社に勤めているのだが、会社がトラストを行ったことで規模が大きくなった。それによって仕事の量が増えたため、彼は非常に忙しく働いていたのだがある段丘の工事に携わった際妙なことがあったという。
「工事をしてる時に缶を掘り出したらしくてさ。海苔が入ってるようなでかくて四角いやつな。それを現場監督がその場で開けたらしいんだけど」
 中にはいろは歌の書き取りがぎっしりと詰め込まれていたのだという。現場監督とその場にいた作業員達は不気味に思いながらもそれを処分した。すると、
「なんか現場監督の様子がおかしくなっちゃってさ。全然元気なくって。自分はただの老いぼれだ、とか言ってるけど、実際は経験豊富ですごく仕事のできる人でさ、陽気だしツアー旅行のフリータイムで観光地回れるだけ回るのが趣味だって自慢してたのに」
 流石に心配になり、彼が何か悩みごとがあるんですかと聞くと、
「毎晩夢に知らない女の子が出てきて、私の書き取り見たでしょ、あんまり下手くそだから人に見られないように隠しておいたのに、どうして見ちゃうのって泣きながらずーっと文句言ってくるんだってさ。そりゃ元気なくなるわと思ったよ」
 なお、現場監督の話によるといろは歌の字は達筆だったとのことである。

posted by ペン牛 at 11:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
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