アフィリエイト広告を利用しています
ファン
Facebook                         スポンサードリンク
検索
<< 2016年10月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
最新コメント
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
ペン牛さんの画像
ペン牛
ペン牛といいます。子供の頃から怖い話が好きで、ブログを始めたいけどネタがない、と悩んでいたところ辞書からランダムに選んだ言葉を使って怖い話を書けないかと思いつき、やってみたら案外できることが判明、気がついたらブログを開設していた。こんなですが、どうぞよろしくお願いします。なお当ブログはリンクフリーです。リンクしてもらえるとすごく喜びます。にほんブログ村アクセスランキング、人気ブログランキング、アルファポリスに参加中です。 


にほんブログ村 小説ブログ ホラー・怪奇小説へ
にほんブログ村                      
オカルト・ホラー小説 ブログランキングへ                                                   スポンサードリンク                                                                           

広告

posted by fanblog

2016年03月30日

九十一話 お題:寝技(柔道やレスリングで体を倒した姿勢でかける技) 縛り:なし

 知人に柔道を極限まで追求している男がいる。

彼の武勇伝はあまりにも数が多く、一々紹介していると日が暮れてしまうので、一番印象に残っているものを書こうと思う。きっかけは彼が私に、
「お前、幽霊に寝技かかると思うか?」
 と聞いてきたことだった。彼の頭の中が柔道で埋め尽くされていることは既に知っていたので、私は幽霊に触ることができるのならかけられるんじゃないか、と答えた。すると彼は、
「よし、わかった、試してくる」
 と言ってどこかに行ってしまい、しばらく音信不通になった。殺しても死ななそうな彼のことなので、そのうち戻ってくるだろうと思っていたのだが案の定彼は無事に帰ってきた。私が幽霊に寝技をかけてきたのか、と聞くと、彼は、
「あぁ、かけてきた。ついでに投げてきた」
 と言った。投げる方が先だろうと内心思ったがいちいちつっこんでいてもきりがないので、結論を急ぐために幽霊に寝技は効いたのか、と聞くと、彼は悔しそうに、
「あまり効果がなかった。かかることはかかるが、びっくりしただけで痛みがないみたいだった。その上すぐに消えちまってあっさり外された。今のままじゃ駄目だ、幽霊にも通用する寝技を開発しなきゃいけない、あ、投げの方は普通に投げられたから今のままでいい」
 と言った。彼は今も幽霊に通用する寝技の開発に取り組んでいるが、それが成功してしまった場合犠牲になるであろう幽霊達に同情せずにはいられない。

posted by ペン牛 at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 怖い話
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4904624
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。