『ニコニコ超会議』内開催のお祭り【超神社サミット】に本物の神社様をご招待したい!を応援したいなと思って、微力ながら宣伝をしたいなと思って記事を書かせていただくことにしました。
クラウドファンディングに関してはサイトに飛んでいただいて、支援云々を決めていただくとして、このシリーズでは、どうしてこのクラウドファンディングを応援しているのかというのを、「神社仏閣と、自分」というエッセイにして書いてみようと思います。
クラウドファンディング終了まで数回に分けて自分の中の神社仏閣などの日本文化愛を書いていけたらなと思います。
前回 其の壱 水が豊かで五穀豊穣のお祭りがある地域で育ったのだ、というお話
其の弍 刀剣乱舞で思い知った数の暴力の話
大学で京都で日本文学を専攻したくて京都にやって来た。古典をやるのにここまでいい場所は他にないし、何より自分は天満宮が好きだった。
なので、大学時代に北野天満宮の近くに住めたのはとても恵まれていたと思う。
※地元の氏神さんも天満宮を合祀している
※北野天神縁起絵巻が好き
大学時代、人がこんなに溢れている京都であっても、人の往来の少ない神社と、人が多く活気に溢れている神社があることに気付いた。
そして、人の往来の少ない神社は、どんなに頑張っても建物の補修なんてできやしないのだ。
自分は大学時代に遙かなる時空の中で3にハマったこともあり、京都の聖地は自転車で巡りまくっていた。
そこで、雰囲気がめちゃくちゃ気に入ったのが、建勲神社である。
そもそも遙か3で平敦盛を推していたので、玄武の甲羅である船岡山に愛着があった。夜の船岡山はデートスポットで気が滅入ったけど、昼の船岡山のあの木漏れ日がすごく好きだった。
船岡山は玄武の甲羅だし、建勲神社は織田信長を祀っているし、木漏れ日が心地好いし、好きにならないわけがない。
建勲神社にはずっと打ち捨てられているかのような社があった。
大学時代から卒業して数年、ずっと、それはそのままで、そんなもんなんだと思っていた。
自分はたまに行ってお賽銭入れてお願い事をする程度しかできなかったし、そもそも自分のお金がかつかつなのに、この社が建て直されるだけのお金なんてどうしようもないもんな、と、思っていた。
船岡妙見社(玄武大神を祀る) 2013年05月12日
船岡妙見社 2015年05月21日
刀剣乱舞がリリースされた年の五月、推し刀剣が推し神社に居ると聞いて早速訪問。
リリースから五ヶ月ほど、まだ、そこは今まで訪れていた建勲神社だった。
強いて言えば手入れされていない玄武の社が倒壊し掛けているのか覆われていたことくらいだった。
上記二枚の写真を見ても、あまり打ち捨てられている感じはしないかもしれないけど、ガラケーなので解像度が悪く判別しにくいが社を構成する木材はだいぶ朽ち果てていた。
補修されていないのは、玉垣のボロさを見る方が判りやすいかもしれない。
その日は推しがこの蔵の中にいるのかとわくわくして、帰った。
これは只事ではないと思い知ったのは、四社で刀剣御朱印を始めた時のことだ。
御朱印は前から気になっていたし、これを機に集めてみようくらいの軽いノリだった。
平日、粟田神社。
正直舐めてた。
粟田神社 2015年07月25日(刀剣御朱印第一弾開始日)
粟田神社 2015年07月25日
開始時間に行ったのかどうだったかは覚えていないが、そんな遅くもなかった筈だ。
小さな神社に人が溢れることなんてお祭りごとでもないとない。そう思っていた。
いや、その刀剣御朱印が開始すると言うのは、刀剣乱舞クラスタにとってはお祭りのようなものだったのかもしれない。
その後、四社を巡ったけれど、どこも人が溢れていた。
これをきっかけに自分も御朱印を集め始めたし、推しが関係している場所に行ってお金を落とせる「御朱印」という方法を知った。
今までは行くだけで、御朱印集めは気になるけど……、何となく一歩を踏み出せずにいた。
けれど、この日の行列を見て確信したのだ。
これは、「金になる」と。
その後も何度も建勲神社に訪れていたが、年明け、とんでもないものを目にした。
あの打ち捨てられたかのような社が、復活していたのである。
船岡妙見社 2016年01月14日
本当に興奮した。
嬉しすぎて普段人と喋らないのに神社の人(当時は知らなかったが神主さん)に「あの社綺麗になったんですね!」と、喋った(そして顔バレした、もうだいぶ会ってないからそろそろ顔忘れてくれてると思う)
リアルタイムではなかったけれど、暫く経って、大学時代の先輩にも報告した。
それほど嬉しかったし、この、一人一人の額が少なくても、こうやって目に見える形で神社が潤っていく様子が判るのが、すげぇ! と、思ったのだ。
刀剣乱舞の数の暴力の件は、文化財保護のクラウドファンディング、神社仏閣の復興、城、美術館、ここ数年で他の界隈に居る人も知るところとなっていると思うが、きっかけがあれば、朽ちていくはずの文化は救えるのかもしれない、諦めきっていた自分の中に希望が湧いた。
そして同時に、いろんな場所に行ってみて、刀剣乱舞だけじゃなく他の作品やキャラクターを押し出してなんとか持ちこたえようとする神社仏閣の存在も知った。
それらの神社仏閣全てが認知されているかというと、そうでもなくて。
だから、きっかけを作ろう頑張ってくれている人がいるなら応援したいと思ったのだ。
次は、そうやって頑張り続けていた存在を発見したよ、というお話を書こうと思います。
ここから今回のクラウドファンディングの話に繋がっていきます、実は。
さまにゃんこでした。
2023年02月10日
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