もし君に手紙が届くなら

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月13日投稿。




それは暁も待たない寒い夜
あの人は独りぼっちでした
井戸の端でぼんやり眺めている
それしか出来ぬこんな身で
狐はけんけん泣きました
たまに井戸の端にお魚が置いてあるので
これは本当に自分のためか
いぶかしがりながら
やはり嬉しく
狐はけんけん鳴きました
ある暗い朝
まだ暁も待たない寒い夜
狐はお礼に花をくわえていきました
だけどもう
そこに動くあの人はいませんでした
最初
理解出来ずに揺さぶってみたのですが
もう目は開かぬようでした
それを悟って
狐はけんけん哭きました
声を荒げて哭きました

感謝を込めた野の花は
独りでいった身に
手向けるための花となりました











※「無意味な言葉が僕の翼になる」以前の作品　だと、思われる
※タグは「無意味な言葉が僕の翼になる」投稿の2010年でつけておきます

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月12日投稿。




必ず君に届けるから
聞いて？
ねぇ聞いて？
必ず君に届けるから
君はそこで待っていて
でも、待っていないで
君が歩き出したなら
僕は全速力で追いかけるから
必ず君に届けるから
ねぇ、聞いて？

君は独り生きてるんじゃない
だから
いつか走っていけるよ











変わりたいと願うあの人に、大丈夫の気持ちと、踏み出す勇気を込めて。
届くといいな。
気持ちだけでも、あの人のココロに。

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月12日投稿。




もう居られないから
君に花を贈ろうと思う
それがたとえ虚飾の束であれ
精一杯の感情と
さよならを添えて

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月12日投稿。




冬枯れ
何もなかつたやうに
全てを吹き払つてしまうのだらうか











※「無意味な言葉が僕の翼になる」以前の作品　だと、思われる
※タグは「無意味な言葉が僕の翼になる」投稿の2010年でつけておきます

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月11日投稿。




いつか咲いたあの花の枝を
空に透かしてくれないか
その真白の指で
捧げ持ちながら
いつか咲いたあの花の枝を
空に透かしてくれないか
この命が終わるとき
貴女のための
その手折れ白梅を

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年12月06日投稿。











「no-title」

軋んでいく
君の言葉が、抉ってゆく
叫んでいる
この声さえも、まだ
世界に調和しきれていない




「no-title」

本当は
だだ会うことさえ怖くて
だけど
この出逢いに祝福を捧げたいから
今、君のこと抱きしめるよ




「no-title」

首がころん
転がった
後には何にもない
残ったのは
水溜まりだけ











掘り出し物。最近メモったもの。
よくよく見てみたら五行歌だった。
限界を感じて過去に棄てたけど、やっぱり、親しんでいたのかなぁ。
なんて。

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年11月30日投稿。




積み上げたものがうず高いのは
生を全うした証で
積み上げたものがうず高いのは
それだけ、無駄を繰り返した証で

最後にそんな人生だったと笑ってみたい

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年11月29日投稿。




拾い上げる
自分から
手にしたのは
遠くない、昔の記憶
なのにこんなに馬鹿馬鹿しくて
そのままつい
放り投げた

変えよう、と思うのは
たぶん
変わりたいから











慌ててつけた卒論の題目を変更しようと思いまして。
改めて見てみたら、何故そんな題にしたのか分からないくらい恥ずかしい題でした。
変えます。
どちらにしてもネーミングセンスはないのですが。
ただ形として(黒歴史とはいえ)残るものなので。まだマシだと思える題にします。
と、事務室で変更届けを出そうとして、筆記用具忘れた自分に気付き、取りに帰ってるところです。
話変わりますが、うちの大学のパンは、やっぱり美味しいです。
さて。
頑張れるか別にして、やろう。

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年11月29日投稿。




一度きりの出会いなら
貴方は何を焼き付ける？











こんにちわ。
一度きりとは限りませんが、もし、一度しか会えないのだとしたら、その一度きりで何を焼き付けますか？
僕は、何を焼き付けたいんだろう。
う〜ん。











「no-title」

貴方の空想した世界が
例えば真実と違ったとして
だけどできれば
その空想に沿いたいと願う











もしその人が僕に憧れやら何やらを描いてくれているのなら、僕は出来るだけそれに沿いたいと思う。し、その反面裏切ってやりたいと思う。
もちろん良い意味で、ですよ？(笑)
僕の言葉に幻想を描いてくれたならそれは別によくて。
でも出来るだけそれに応えた姿を焼き付けたい。
一度きりなら尚更、ね。











「no-title」

答えは簡単
でも見つからないししっくりこない
それはたぶん
理想ばっかで自分がいないから
かな











それはさておき寒くなりましたね。
天気はとっても良好で。
だからその分、こんな年になって自分探しの旅に出たいのです。
その一度きりの出会いで自分は見つかるかな？
見つかるといいな。











「no-title」

それを探してるのは誰？
さぁ
だいたい探してるものってなぁに？
う〜ん
分からない尽くしの中でも
いつか見つかるといいな
貴方も
私も、ね

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2010年11月28日投稿。




黒い服
あたしには似合わない
くるくる回って
なかったことにする
そうすれば
涙で歪んだ顔なんて見えない

そうでしょう？











そういう意味での大切なものがない僕には、喪うとか、無縁の話なのかもしれません。
なのにどうして、
彼女の言葉に胸が苦しくなるんでしょう、ね。