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2017年05月25日
第2回埼玉CSinバトロコ柏 予選第6回戦 えんたくVSもんたん 予選通過をかけた最終戦 勝負を決める「終末の時計」を起動させたのは……!?
遂に迎えた予選最終戦。既に予選通過が決定して一安心のプレイヤーもいる中、この時点で1敗のプレイヤーは決勝トーナメントへの切符をかけて、同じ1敗のプレイヤーと戦うことになる。
今回のフィーチャー席で行われるのは、戦績が4勝1敗のもんたんと、チーム「Pleasuer Sky」のえんたくによる負けたら終わりのバブルマッチ。えんたくは一度1回戦目で負けているが、そこからなんと4連勝。首の皮一枚でこの場所まで来ている。
さらに驚くことに、えんたくともんたんは、どちらもデュエルマスターズは第1弾から触れているという古参のプレイヤー。図らずもキャリアの長い者同士の対戦となったこの試合。こんな中途半端なところで負けるのは、長年のデュエルマスターズを続けてきたプライドが許さないだろう。
えんたくが使うのは、《龍脈術 落城の計》のコンボデッキ「墓地退化」。対するもんたんは、ここ最近復権の兆しを見せる「赤青バイク」だ。
果たして、予選を無事突破するのはどちらのプレイヤーになるのか。
先手はえんたく。2ターン目から《エマ―ジェンシー・タイフーン》で《世紀末へヴィ・デス・メタル 》を墓地に送る快調なスタート。
後手のもんたんの動きも負けていない。こちらも2ターン目に《一撃奪取 トップギア》の召喚に成功する。
お互いに順調な滑り出しとなったが、すぐに試合は大きな展開を見せる。墓地を肥やしつつコンボパーツをハンドに集めたいえんたくだが、唱える呪文が無いのか《終末の時計 クロック》を召喚するだけでターンを終了。
一方、もんたんは《轟速 ザ・レッド》を召喚。さらに、攻撃時に《熱き侵略 レッドゾーンZ》を侵略させ、一気にえんたくへ襲い掛かる。
《熱き侵略 レッドゾーンZ》のWブレイクに加えて、効果でシールドが1枚焼却されてしまい、合計で3枚のシールドを失うことになるえんたく。だが、ここでブレイクされた2枚のシールドからSトリガー《サイバー・チューン》が発動。手札から《斬隠蒼頭龍バイケン 》の効果を使い、これを捨てる代わりに場に出す。《一撃奪取 トップギア》をバウンスし、攻守一体のカウンターに成功する。もんたんの攻撃はここで一旦終了。
えんたくは次のターンで4マナに到達し、《龍脈術 落城の計》のコンボが可能な状態になる。今すぐにでも《世紀末へヴィ・デス・メタル 》投げつけたいところだが、もんたんのマナに見えている《終末の時計 クロック》がえんたくの決断を鈍らせる。
今攻めるのか……もう少し守りを固めてからにするのか……。どちらにしろ、もんたんの5枚のシールドに《終末の時計 クロック》が入っているとすれば、苦しい状況に変わりはない……。
悩んだ末、このターンに勝利することを選んだえんたく。《死神術士デス・マーチ》を召喚し、《龍脈術 落城の計》を唱えるとコンボ成立。合計4マナしか使っていないにも関わらず、進化元となっていた13マナのワールド・ブレイカー《世紀末 へヴィ・デス・メタル》が降臨する。一気にダイレクトアタック可能な打点が盤面に並んだ。
先に攻撃され後がなくなったのはえんたくに見えるが、もんたんからしても5枚のシールドの中に《終末の時計 クロック》が埋まっていなければ負けてしまう苦しい状況。しかも、この試合での敗北は予選敗退を意味する。大会そのものがかかった一瞬を前に、もんたんの表情からも緊張が見られる。
祈るような様子で《世紀末 へヴィ・デス・メタル》のワールドブレイクを宣言するえんたく。もんたんは5枚のシールドを一気に捲る! その中身は……
「クロックで!」
見事《終末の時計クロック 》を踏ませることに成功したもんたん。えんたくは悔しさを滲ませながらターンエンドを宣言する。
ここで攻守逆転、もんたんのターン。場には前のターンの攻撃に参加したクリーチャーがそのまま残っており、シールドから加わった手札によって後続のバイクも確保できている。えんたくの残り2枚のシールドを超える打点は簡単に用意できるだろう。
しかし、これは先ほどのえんたくと同じ状況。その2枚で《終末の時計クロック 》を踏んでしまえばシールド0のもんたんは敗北となる。
今度は自分のシールドではなく、相手のシールドに祈ることになったもんたん。攻められる側から攻める側へ立場は逆転したが、この試合で二度目の全てをかけた攻撃が開始される!
だが、ブレイクによって豊富なリソースを得たもんたんの攻撃はただの攻撃ではない。このターン新たに召喚した《轟速 ザ・レッド》を2匹目の《熱き侵略 レッドゾーンZ》に侵略。2枚のうち1枚のシールドを焼却し、負ける可能性を極限まで低くする。
1枚目のシールドの《エマージェンシー・タイフーン》が焼却され、発動することなく墓地へ送られる。残るシールドは1枚……ブレイクが処理され、その中身を見たえんたくは………
「……負けました」
泥沼と化した《終末の時計 クロック》の踏ませ合いを乗り越え、勝利したのは「赤青バイク」のもんたん!
winner:もんたん
「うわ〜負けたか〜」と嘆くえんたく。1回戦目で敗北し、そこから負けたらおしまいの綱渡りを続けてきたえんたくにとって、ここでの敗北は普段の数倍の悔しさに違いない。
そして、なんとか決勝トーナメントへの切符を手にしたもんたん。この後は予選を抜けた強者たちと戦うことになるが、ひとまず今は予選を無事突破できた安心感でほっとしている様子が伺える。
2人は試合後の感想戦で、短くとも濃い内容だった試合について語り合う。しかし、「まだ殴らなくてよかったか…」「あの時の手札は…」と様々なプランについて話しても、「結局、あそこに埋まってるか埋まってないかだよなぁ〜」という結論に至るのだった。
シールド処理のルール変更によって、当初は《終末の時計 クロック》が弱体化するのでは? という意見も出ていたが、この通り、踏ませ合いの泥試合は現在でも起こり得る。
デュエルマスターズを続けている限り、プレイヤーたちはこれからも《終末の時計クロック 》によって一喜一憂することになるのだろう。
【文/写真 はら】
画像は公式からお借りしました。
http://dm.takaratomy.co.jp/card/
今回のフィーチャー席で行われるのは、戦績が4勝1敗のもんたんと、チーム「Pleasuer Sky」のえんたくによる負けたら終わりのバブルマッチ。えんたくは一度1回戦目で負けているが、そこからなんと4連勝。首の皮一枚でこの場所まで来ている。
さらに驚くことに、えんたくともんたんは、どちらもデュエルマスターズは第1弾から触れているという古参のプレイヤー。図らずもキャリアの長い者同士の対戦となったこの試合。こんな中途半端なところで負けるのは、長年のデュエルマスターズを続けてきたプライドが許さないだろう。
えんたくが使うのは、《龍脈術 落城の計》のコンボデッキ「墓地退化」。対するもんたんは、ここ最近復権の兆しを見せる「赤青バイク」だ。
果たして、予選を無事突破するのはどちらのプレイヤーになるのか。
先手はえんたく。2ターン目から《エマ―ジェンシー・タイフーン》で《世紀末へヴィ・デス・メタル 》を墓地に送る快調なスタート。
後手のもんたんの動きも負けていない。こちらも2ターン目に《一撃奪取 トップギア》の召喚に成功する。
お互いに順調な滑り出しとなったが、すぐに試合は大きな展開を見せる。墓地を肥やしつつコンボパーツをハンドに集めたいえんたくだが、唱える呪文が無いのか《終末の時計 クロック》を召喚するだけでターンを終了。
一方、もんたんは《轟速 ザ・レッド》を召喚。さらに、攻撃時に《熱き侵略 レッドゾーンZ》を侵略させ、一気にえんたくへ襲い掛かる。
《熱き侵略 レッドゾーンZ》のWブレイクに加えて、効果でシールドが1枚焼却されてしまい、合計で3枚のシールドを失うことになるえんたく。だが、ここでブレイクされた2枚のシールドからSトリガー《サイバー・チューン》が発動。手札から《斬隠蒼頭龍バイケン 》の効果を使い、これを捨てる代わりに場に出す。《一撃奪取 トップギア》をバウンスし、攻守一体のカウンターに成功する。もんたんの攻撃はここで一旦終了。
えんたくは次のターンで4マナに到達し、《龍脈術 落城の計》のコンボが可能な状態になる。今すぐにでも《世紀末へヴィ・デス・メタル 》投げつけたいところだが、もんたんのマナに見えている《終末の時計 クロック》がえんたくの決断を鈍らせる。
今攻めるのか……もう少し守りを固めてからにするのか……。どちらにしろ、もんたんの5枚のシールドに《終末の時計 クロック》が入っているとすれば、苦しい状況に変わりはない……。
悩んだ末、このターンに勝利することを選んだえんたく。《死神術士デス・マーチ》を召喚し、《龍脈術 落城の計》を唱えるとコンボ成立。合計4マナしか使っていないにも関わらず、進化元となっていた13マナのワールド・ブレイカー《世紀末 へヴィ・デス・メタル》が降臨する。一気にダイレクトアタック可能な打点が盤面に並んだ。
先に攻撃され後がなくなったのはえんたくに見えるが、もんたんからしても5枚のシールドの中に《終末の時計 クロック》が埋まっていなければ負けてしまう苦しい状況。しかも、この試合での敗北は予選敗退を意味する。大会そのものがかかった一瞬を前に、もんたんの表情からも緊張が見られる。
祈るような様子で《世紀末 へヴィ・デス・メタル》のワールドブレイクを宣言するえんたく。もんたんは5枚のシールドを一気に捲る! その中身は……
「クロックで!」
見事《終末の時計クロック 》を踏ませることに成功したもんたん。えんたくは悔しさを滲ませながらターンエンドを宣言する。
ここで攻守逆転、もんたんのターン。場には前のターンの攻撃に参加したクリーチャーがそのまま残っており、シールドから加わった手札によって後続のバイクも確保できている。えんたくの残り2枚のシールドを超える打点は簡単に用意できるだろう。
しかし、これは先ほどのえんたくと同じ状況。その2枚で《終末の時計クロック 》を踏んでしまえばシールド0のもんたんは敗北となる。
今度は自分のシールドではなく、相手のシールドに祈ることになったもんたん。攻められる側から攻める側へ立場は逆転したが、この試合で二度目の全てをかけた攻撃が開始される!
だが、ブレイクによって豊富なリソースを得たもんたんの攻撃はただの攻撃ではない。このターン新たに召喚した《轟速 ザ・レッド》を2匹目の《熱き侵略 レッドゾーンZ》に侵略。2枚のうち1枚のシールドを焼却し、負ける可能性を極限まで低くする。
1枚目のシールドの《エマージェンシー・タイフーン》が焼却され、発動することなく墓地へ送られる。残るシールドは1枚……ブレイクが処理され、その中身を見たえんたくは………
「……負けました」
泥沼と化した《終末の時計 クロック》の踏ませ合いを乗り越え、勝利したのは「赤青バイク」のもんたん!
winner:もんたん
「うわ〜負けたか〜」と嘆くえんたく。1回戦目で敗北し、そこから負けたらおしまいの綱渡りを続けてきたえんたくにとって、ここでの敗北は普段の数倍の悔しさに違いない。
そして、なんとか決勝トーナメントへの切符を手にしたもんたん。この後は予選を抜けた強者たちと戦うことになるが、ひとまず今は予選を無事突破できた安心感でほっとしている様子が伺える。
2人は試合後の感想戦で、短くとも濃い内容だった試合について語り合う。しかし、「まだ殴らなくてよかったか…」「あの時の手札は…」と様々なプランについて話しても、「結局、あそこに埋まってるか埋まってないかだよなぁ〜」という結論に至るのだった。
シールド処理のルール変更によって、当初は《終末の時計 クロック》が弱体化するのでは? という意見も出ていたが、この通り、踏ませ合いの泥試合は現在でも起こり得る。
デュエルマスターズを続けている限り、プレイヤーたちはこれからも《終末の時計クロック 》によって一喜一憂することになるのだろう。
【文/写真 はら】
画像は公式からお借りしました。
http://dm.takaratomy.co.jp/card/