キッチンで動線が錯綜する業務店があった。悲劇だった。
そこで、まずスタジアム(壁)のグランドデザインは、
旅客機のキッチンを参考にした。限られた空間を生かす。
専用の食材が用いられることを除いても、学ぶべきは多い。
作業者を中心に、前後左右、腰の高さから手の届く高さまでの
空間を対象範囲として使い分け、動線そのものを減らそうとした。
賃貸物件でも、家具の配置などで理想に近づけることはできる。
うちの場合、公団流しに向かって、左が玄関、右が壁で、
流しが、水場→作業スペース→コンロ台、となっている。
なので、
右向きに、 水洗い → 下ごしらえ → 加熱調理
左向きに、 洗い明け ← 盛り付け ← 加熱調理
という平行移動の基本動線が発生する。
そこでは、前面、側面、背面にある壁がほぼ未利用で、
そこに必要な器具や調味料があれば効果的とわかった。
防火上、詰め込みゃいいってもんじゃない。
そこで、換気扇オン・オフの両方で調理し、
熱と油煙が影響しない範囲を確認して、吊り棚を設けた。
棚は百均のワイヤーを用いたもので、
土台やかごの部分の自由度が高く、状況の変化で随時変更してきた。
自由度の高さはストレスを緩和する。
電子レンジや冷蔵庫の扉を作業者向きに開けられるようには
配置できなかったが、運用で工夫できる範囲におさまるので問題はない。
動線の基本設計は大事。
荷物が多くなりきらないうちに煮詰めておくことをお勧めする。
災害の際にも功奏するからだ。
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