2021年07月05日
2019年5月肥薩線旅行(その9:人吉駅〜吉松駅)
肥薩線旅行のレポート第9回は、人吉駅〜吉松駅についてお届けします
人吉駅を出て最初の停車駅は、大畑(おこば)駅になります。
大畑駅の駅舎内には、大量の名刺やメモが貼り付けられています
これは、大畑駅に名刺を残すと出世するとか、願い事を残すと叶うなどという、いわれがあるからのようです
大畑駅のホームの端には、手洗い場が設けられていました。
現在は、神社の手水鉢として用いられているようですが、昔、蒸気機関車が走っていた頃は、トンネルの多い大畑駅周辺の区間において、機関士や乗客が煤で汚れた顔や手を洗うために使われていたそうです。
また、このホームの先を見て頂くと先が行き止まりになっていることが分かるかと思います。
実は大畑駅は、急勾配を登るためにスイッチバックが取り入れられた駅となっており、大畑駅に停車した列車は、入線時とは反対方向に進んで引上げ線に入り、更に再び進行方向を変えて山を登っていくという形をとっています
これは、動力の弱い蒸気機関車が走っていた時代の名残であり、スイッチバック式を取り入れることで、下図のように勾配の急な大畑駅近辺の区間も登り切れるようにしたというわけです
更に大畑駅の特徴としては、スイッチバックを登った後に、さらにループ線に入って高度を稼ぐという、日本で唯一のスイッチバックとループ線が併用された区間ということが挙げられます
(ループ線とは、螺旋階段のように緩やかな勾配で円を描きながら登っていく線路であり、こちらも急勾配区間を弱い動力の蒸気機関車で登るための工夫の一つです。)
ループ線を登り切った所では、場所はそれほど大畑駅から離れていなくとも高度だけが大きく稼げた状態となっており、眼下に大畑駅のホームを見ることが出来ます
大畑駅からスイッチバック+ループで大幅に高度を稼いだ後は、熊本県最後の駅である矢岳(やたけ)駅に停車しました。
矢岳駅でも駅散策の為の停車時間が設けられていたので、駅横に併設されていたSL展示館を見学しました
矢岳駅を出発すると、今度は高度を下げていき、日本三大車窓の一つである「矢岳越え」の区間に差し掛かりました
眼下に広がるえびの市街地と霧島連山の組み合わせが素敵な風景ですね
(『2021年4月南九州旅行(その3:白鳥温泉の客室)』での景色は、ちょうどここと反対側からの景色になります。)
こちらでも列車は一時停車し、写真を撮る時間などが設けられました。
それから列車は転がるように線路を駆け下りていき、宮崎県の真幸(まさき)駅に停車しました。
こちらでは、駅名にちなんで、鳴らせば「真の幸せが訪れる」という幸せの鐘がホーム上にあります
乗客の方々もこの鐘を鳴らそうとみんな集まってきていましたね
真幸駅を出発した後は、終点の鹿児島県吉松駅に到着です。
次回のレポートは、はやとの風についてお伝えします
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人吉駅を出て最初の停車駅は、大畑(おこば)駅になります。
大畑駅の駅舎内には、大量の名刺やメモが貼り付けられています
これは、大畑駅に名刺を残すと出世するとか、願い事を残すと叶うなどという、いわれがあるからのようです
大畑駅のホームの端には、手洗い場が設けられていました。
現在は、神社の手水鉢として用いられているようですが、昔、蒸気機関車が走っていた頃は、トンネルの多い大畑駅周辺の区間において、機関士や乗客が煤で汚れた顔や手を洗うために使われていたそうです。
また、このホームの先を見て頂くと先が行き止まりになっていることが分かるかと思います。
実は大畑駅は、急勾配を登るためにスイッチバックが取り入れられた駅となっており、大畑駅に停車した列車は、入線時とは反対方向に進んで引上げ線に入り、更に再び進行方向を変えて山を登っていくという形をとっています
これは、動力の弱い蒸気機関車が走っていた時代の名残であり、スイッチバック式を取り入れることで、下図のように勾配の急な大畑駅近辺の区間も登り切れるようにしたというわけです
更に大畑駅の特徴としては、スイッチバックを登った後に、さらにループ線に入って高度を稼ぐという、日本で唯一のスイッチバックとループ線が併用された区間ということが挙げられます
(ループ線とは、螺旋階段のように緩やかな勾配で円を描きながら登っていく線路であり、こちらも急勾配区間を弱い動力の蒸気機関車で登るための工夫の一つです。)
ループ線を登り切った所では、場所はそれほど大畑駅から離れていなくとも高度だけが大きく稼げた状態となっており、眼下に大畑駅のホームを見ることが出来ます
大畑駅からスイッチバック+ループで大幅に高度を稼いだ後は、熊本県最後の駅である矢岳(やたけ)駅に停車しました。
矢岳駅でも駅散策の為の停車時間が設けられていたので、駅横に併設されていたSL展示館を見学しました
矢岳駅を出発すると、今度は高度を下げていき、日本三大車窓の一つである「矢岳越え」の区間に差し掛かりました
眼下に広がるえびの市街地と霧島連山の組み合わせが素敵な風景ですね
(『2021年4月南九州旅行(その3:白鳥温泉の客室)』での景色は、ちょうどここと反対側からの景色になります。)
こちらでも列車は一時停車し、写真を撮る時間などが設けられました。
それから列車は転がるように線路を駆け下りていき、宮崎県の真幸(まさき)駅に停車しました。
こちらでは、駅名にちなんで、鳴らせば「真の幸せが訪れる」という幸せの鐘がホーム上にあります
乗客の方々もこの鐘を鳴らそうとみんな集まってきていましたね
真幸駅を出発した後は、終点の鹿児島県吉松駅に到着です。
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