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2020年08月16日

タクシーの雑談が私にジャーナリズムを教えてくれる

先日、仕事でタクシーを久々に使った。
偶然にもその時乗車したタクシーの運転手の方は、元自衛官だという。
そこで語ってくださった、日本の自衛の法律の在り方。
自衛官に向かって銃が撃たれなければ、撃ち返すことができない。
こうした法律のもとで、仲間は身を盾にして民間人を守り、命を落としていった。
その方は悔しさを噛みしめるように語ってくださった。

タクシーでの雑談は、時にジャーナリズムの精神を奮い立たせてくれるような会話となることがある。

とある取材で使ったタクシーでの会話。
そこは、東日本大震災で津波の被害に遭った石巻市。
落ちそうで落ちない大きな岩が合格祈願の名所となっている、という取材で訪れたのだが、タクシーの中で運転手の方が語ってくださったのは、その津波のことだった。
自分の孫が大川小学校に通っていてね、津波に飲まれた。
孫は二人。
下の子は土砂の3メートルほど下に埋まっていたんだけど、お姉ちゃんのほうがどうにもこうにも見つからない。
捜索活動は打ち切りになったものの、諦めきれず再度お願いした。
再び掘り起こしたところ、お姉ちゃんの方も見つかったのだという。
6メートルも深いところだった。
運転手の方は、そっと頬をつたった涙をぬぐった。

取材の帰りがけに大川小学校に立ち寄ってくださった。
手を合わせてやってください。
一個人として立つ、被災地の現場。
震災発生から3年は経っていただろうか。
自然の猛威は、人知をはるかに超えている。
やり場のない怒り。
無力な人間の情けなさ。
現場に立つことで、私は何を見て聞くべきか、その見聞きものをどう言葉にすべきなのか。
色々考えてしまうのだ。

タクシーを乗り回せるほど給与に余裕はないが、たまに乗り込むと、こんなご褒美をくれる。
人生、捨てたもんじゃない。
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