ろしの映画感想

はいこんにちはろしです！
今回は邦画を紹介するよ！
映画館で全然洋画がやってないから消去法的に見た（失礼）んですが面白かったので紹介する！
タイトルは「ヤクザと家族 The Family」＾＾
タイトル通りヤクザの話だけど血のつながった家族以上の絆を見せるヤクザの物語です！
それではいきましょー



　1999年。19歳の悪ガキだった主人公の山本賢治。両親を亡くした彼は悪友たちとつるむ毎日を送っていた。そんなある日訪れた飲食店でチンピラに襲われていた暴力団組長の柴咲を助けたことで彼は柴咲から目をかけられるようになる。身寄りのない彼にも優しくする柴咲に次第に恩義を感じ賢治は柴咲組に入ることを決意する。
　時代は移り2005年。柴咲組の一員として地位を確立していった賢治。傘下のキャバクラでのゴタゴタを収める用心棒としても活躍していた。そこで出会った由香にケガの手当てをしてもらったこともあり好意を抱いていくようになる。少しずつ距離を縮めていく２人。しかしその最中、敵対組織との関係悪化により昔からの仲間であった大原が襲撃によって命を落としてしまう。警察からマークされているため手を出すなと言われる賢治だったが、仲間をやられたことの怒りで復讐を決意。敵組織の幹部の目の前で拳銃を突き付けたその時、柴咲組若頭の中村が後ろから現れ、賢治の代わりに幹部を包丁で突き刺した。あっけにとられた賢治だったが、すぐに我に返り中村を逃がし、自分が犯人として警察に行くことを決断。これからの組を守るのを中村に任せ自分が身代わりに刑務所に行くことにしたのだった。。。
　2019年。身代わりで服役していた14年間。ようやく出所すると世間は様変わりしていた。暴対法によりヤクザの肩身は狭く、携帯すら契約できない世の中になっていた。それでも組を支えたい賢治は柴咲の元へ訪れると彼は病気で思うように動くことすらままならない状態になっていた。人も町も何もかも14年という時間の中で大きく変わっていたのだった。そんな中賢治はかつての恋仲であった由香のことを思い出していた。彼女は今どこにいるのだろうか。
生きづらくなった世の中で賢治はヤクザとして「家族」を守っていくことができるのか、そしてやっと再会した由香との間にも大きな変化が起こることになる。。。





主人公の賢治の半生を追う形で３つの時代を描くのがこの映画の特徴。最初の1999年は賢治がヤクザになるきっかけを、2005年はヤクザとしての賢治、恋人との出会いを、そして2019年はヤクザにとって生きづらい世の中になった中での賢治の奮闘をそれぞれ描きます。かつては肩で風を切って歩いていたヤクザが暴対法の強化によって生きていくことすらままならない状態になった姿がリアルで悲壮感があって見どころだと思います。金もなく賢治の出所祝いも質素なものになっているあたりも細かいですね。それでもかつての家族である組員を大切に思う賢治の姿にも感情移入しちゃいますね＾＾＾

(C)2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会




出所した賢治を待っていたのは暴力団として生きていくには厳しすぎる現実。かつて賢治の舎弟だった細野は組を抜け、そこから５年間は地獄だったと語ります。何をするにも”元ヤクザ”という肩書が付きまとい、それを必死に隠して生きてきたとのこと。この辺の描写が現代の状況とマッチしていてリアルな感じが出ていてすごくよかったです。
そしてかつて愛し合った由香との再会が彼を大きく変えていくことになります。自分が捕まったのが14年前、その直後にできた一人娘と２人でつつましく暮らしていた由香。その子が自分の娘であることは想像に難くない。賢治は意を決し、それまでの家族で会った組を離れ、由香たちと暮らし始めます。賢治にとって本物の家族とのつかの間の幸せでした。
しかしそんな幸せも長続きしませんでした。ひょんなことから賢治が元ヤクザであることが発覚しすべてが壊れていきます。。。
悲しいなあ。賢治にとってようやく手に入れた幸せもほんの小さなことがきっかけで壊れてしまう。ヤクザは家族を持つことも許されないのかと絶望する賢治の様子に釘付けになってしまいました。そして最後はなんとも言えない終わり方でした。

(C)2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会




って思ったけど観てみるとちゃんとヤクザでした。組の中で頭角を現すにしては若いのかなという印象はありましたが不器用にまっすぐ生きていく男の姿はカッコイイの一言に尽きますね。そして個人的に好きなのは賢治の所属する柴咲組の若頭、北村有起哉演じる中村です。堅物で冗談の通じなさそうな感じの中村は作中で賢治が逮捕されるきっかけともなる事件を起こします（賢治が自分の意志でそうしたんですがね…）。組長の柴咲と懇意にする賢治を見て微妙な表情をしたり、2019年にはこれまで組で禁忌としていた覚せい剤に手を出したりといやに人間味があって絶妙な役どころだなーと思って観てました。あと舘ひろしの怒号は普通に迫力あったね＾＾近くで見たらちびる自信ある＾＾＾＾＾

(C)2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会



さて今回は映画「ヤクザと家族 The Family」を紹介しました。あらすじが長くなっちゃったけどそれだけ物語として場面転換が多く見どころも多い作品だったと思います。ヤクザものなんだけど家族愛というテーマが根底にある珍しい作品でもあります。気になった方はぜひチェックしてみてください！
それでは今回はこの辺で。さよならー

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