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2016年08月29日
「理想のサラブレッド」 ★ディープインパクト★
皆様こんにちは! Mr.Tです^^
本日はあの名馬をご紹介致します!
ウィキペディアなどから情報を得たのと自分なりの考察を含めて書いております^^
以前にもお伝えしましたが身内に競馬関係者がおりますのでその辺りから得た情報なども織り交ぜております!
長くなりますが最後までお付き合いお願いします^^
★ディープインパクト★ 2002年3月25日生(現14歳)
鹿毛 馬主:金子真人 主戦:武豊 厩舎:池江泰郎
父:サンデーサイレンス 母:ウインドインハーヘア 14戦12勝 主な勝ち鞍・・クラシック三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春)など。
「デビュー前」
北海道早来町のノーザンファームで生を受けます。
0歳時のセレクトセールに上場され金子真人に7000万円で落札されますが上場されたサンデー産駒14頭のうち9番目の落札額と評価は決して高くはありませんでした。
小柄で薄い馬ですので見栄えが良くなかったんでしょうね(^_^;)でもこういう馬が走るんです^^
金子さんは瞳の輝きに衝撃を受け、また多くの人に強い衝撃を与える馬になって欲しいとの事で「ディープインパクト」と名付けます。
数年後にはその名前の通りに人々に強い衝撃を与える馬に育ちます^^
ノーザンファーム遠浅時代ではリーダーではないが集団の先頭に立って走ろうとし薄い蹄を磨り減らし血だらけになっても走るのを止めなかったそうです。小柄で繊細な面があった為に育成は女性スタッフが担当しています。
栗東の池江泰郎厩舎に入厩した際に担当厩務員の市川さんは小柄で可愛らしい顔をしてるディープを見て牝馬ではないかと思い本当に牡馬がどうか股を覗き込み確認したそうです(笑)
坂路調教で初めてタイムを計った際に池江調教師が58〜59秒で走らせるよう指示したところ、これより速い54秒前半のタイムを出しました。にも関わらず汗もかかず全く疲れたような様子がなかった為に市川さんは「只者ではない」と思ったそうです。
デビュー4日前の調教で初めて武豊が騎乗し調教を終えると「この馬ちょっとヤバいかも!」と興奮気味に話したと言います。
一流ジョッキーは乗ればその馬の良さや強さが分かるらしいですから何かを感じたんでしょう!
「2004年 デビュー」
12月19日に阪神競馬場2000mでデビューします。上がり3ハロン33.1秒で4馬身差の圧勝!
この強い勝ち方に市川さんは「派手にやってしまった」と消耗を心配したらしいですがレース後すぐに息が戻ったので「クラシックでも戦える」と思ったそうです。 本当に強いです!!
2歳新馬線!
https://youtu.be/1LPlni_wzxw
「2005年 3歳」
1月の若駒ステークスに出走!
最後方からレースをして最終4コーナーでも先頭から10馬身差。並みの馬なら絶望的な差です(笑)
しかし直線で一気に突き抜け逆に5馬身差の圧勝!
これは伝説のレースですよ!本当に普通なら有り得ない勝ち方してますから見て下さい^^
若駒ステークス!
https://youtu.be/I25_fxdLTUQ
次走は皐月勝トライアルの弥生賞です!
元祖アイドル馬のハイセイコーを超える単勝支持率71.5%を記録!
結果は1回もムチを入れずに勝利します。
そしてクラシック一冠目の皐月勝です!単勝支持率63.0%、単勝1.3倍!
この支持率はトキノミノルに次ぐ史上2番目の記録です。
レースはスタート直後に躓き落馬寸前まで体勢を崩して4馬身ほど離れた最後方からの競馬になります。
最終コーナーで初めてムチを入れその後はぐんぐん加速し2馬身半差を付け勝利!
レース後に武豊は「いやもうパーフェクトですよ!走っていると言うより飛んでる感じ」と述べています。
クラシック初戦 皐月賞
https://youtu.be/541hOiXs1go
いよいよ日本ダービーです!元祖アイドル馬のハイセイコーを超える単勝支持率73.4%を記録!単勝1.1倍!
14万人を超えるファンがディープを観に東京競馬場に詰め掛けました!
レースは皐月賞同様に出遅れて最後方から進みます。最終コーナーでは大外を回るも残り200mでインティライミに並びあっと言う間に5馬身突き放します!
前年のキングカメハメハに並ぶ2分23秒3のレコードタイ!武豊の一言は「この馬の強さに感動してる」!
対戦したジョッキーはその勝ち方を評価し四位は「サラブレッドの理想形」と言いデザーモは米三冠馬を例に出し「セクレタリアトのようなレース運びだった」と述べています。
日本の頂点!東京優駿!
https://youtu.be/63glSZar5GM
ダービー後は避暑も兼ねて札幌競馬場で調整を行います。
秋は菊花賞トライアルの神戸新聞杯からスタートします!
結果は1分58秒4とトウショウボーイの記録を塗り替えるレースレコードで勝利します。
そして無敗の三冠がかかった第60回菊花賞に進みます!
京都競馬場には三冠達成を一目見ようと入場者数レコードの13万6701人が詰め掛けます!
単勝支持率79.3%、単勝1.0倍!この支持率はメイズイに続く史上2番目の記録です!
レースはいつもと違い好スタートを切るも最初の3コーナーで掛かってしまい武は素早く馬群の内側に入れ我慢をさせます。
その後落ち着いたディープは好位でレースを進め最後アドマイヤジャパンを差し切り2馬身半差で勝利!
シンボリルドルフ以来21年振り史上2頭目の無敗のクラシック三冠馬となります!
ゴール前で馬場アナウンサーが言った「世界のホースマンよ見てくれ!日本近代競馬の結晶だ!」は2005年のFNSアナウンス大賞に選ばれた程の名実況です!
無敗のクラシック三冠!菊花賞!
https://youtu.be/keMvD7qrtMw
そして年内最後のレースは有馬記念です!
事前のファン投票では16万票以上を集め1位!当日は中山競馬場に16万人を超えるファンが駆けつけています!単勝は1.3倍!
しかしレースではいつもの爆発力が見られずハーツクライに半馬身届かず2着に破れてしまいます。
これは8戦目にして初の黒星となりました。
レース後に武は「今日は飛ぶような走りではなかった。普通に走ってしまった・・」と述べています。
「2006年 4歳」
初戦は阪神大賞典から始動します!ここは3馬身半差で危なげなく勝利!
次走は天皇賞(春)です!当レース史上最高の単勝支持率75.3%、単勝1.1倍!
レースはスタートでまたも出遅れ道中は後方2番手で進みますが2周目の3コーナー手前残り1000mからロングスパートを仕掛けます。
ゆっくり下る事がセオリーと言われる下り坂でもスパートを続け最終4コーナーでは早くも先頭に立ちます!
最後の直線では最速の上がり3ハロン33.5秒をマークし3馬身半差の圧勝!
タイム3分13秒4は芝3200mの世界レコードです!!
2着のリンカーンに騎乗した横山典が「リンカーンは生まれた時代が悪かった。しようがない。」と言う程にレースは突出した内容でした。
武は「世界にこれ以上強い馬はいるのかな?」と述べています。
世界統一ランキングにおいて芝・超長距離部門で世界ランク一位になっています!
これが世界レコードの走り!天皇賞(春)!
https://youtu.be/OeRxoY69k9o
次走は宝塚記念に進みます!ファン投票で約9万票集め1位!
単勝支持率は当レース史上最高の75.2%、単勝1.1倍!
レースはスタートでまたも出遅れ後方2番手から進みますが残り700mで上がって行き最後の直線では馬場の外目を通り4馬身差の圧勝劇!
この勝利で史上7頭目、史上最速で10億円ホースとなります!
7月10日の世界ランキングで芝・長距離部門で世界ランク1位となります!日本調教馬では史上初!
重馬場も大丈夫!宝塚記念!
https://youtu.be/P1uSM68OYxo
秋は当初の予定通りに凱旋門賞に挑戦します!
このレースでは連覇を狙うハリケーンラン、BCターフ馬のシロッコ、そしてディープが3強を形成します!
この3頭と対決するのを嫌った為か8頭と言う史上2番目に少ない少頭数のレースとなりディープは単勝1.5倍!
レースは好スタートを切り控える競馬をせずに道中2〜3番手を進みます。
最後の直線で一度は先頭に立つも残り100mでレイルリンク、ゴール直前でプライドにも交わされて結果は3着。
レース後に武は「直線を向いてもハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった。」と述べています。
岡部や柴田政人は「斤量とヨーロッパ特有の重い馬場が敗因」と述べ岡部は更に「現地のレースを一回経験させておけば良かった」と話しています。
私もそう思います!宝塚には出ずに早くからフランスへ行き調整を行いフォワ賞と言う絶好の前哨戦があるんですから一回走らせて望めば結果は違ったかも知れません。勝負事にたらればは禁物ですが・・・
でもこれだけ竸った内容のレースは凱旋門だけだと思うのですが初めての長距離輸送(飛行機)でおそらく初めて経験するだろう馬場をぶっつけで走ってこの内容ですからね。やっぱり普通じゃないですよ!
凱旋門賞!
https://youtu.be/daq_zMehxeE
「禁止薬物事件」
凱旋門賞レース後に実施された理化学検査で禁止薬物イプラトロピウムがディープより検出されたとして凱旋門賞は失格となってしまいます。
池江調教師によると「9月13日から咳き込むようになり21〜25日までフランス人獣医師の処方でイプラトロピウムの吸入治療を行った。その間2度吸入中にディープが暴れ外れたマスクから薬剤が飛散し馬房内の寝ワラや干し草に付着しディープがレース前日から当日の間に摂取しレース後まで体内に残留した可能性が高い」と。
イプラトロピウムは人間以外に馬でも呼吸器疾患の治療に使われる薬でフランスでも日本でもイプラトロピウムの使用は認められています。が、フランスでは体内に残留した状態での出走は禁止されてます。
他に英、米、豪でも禁止で日本では2007年から禁止となっています。
「帰国後」
帰国後に年内での引退が発表されます!総額51億円の史上最高額のシンジケートです!
天皇賞(秋)は帰国後間もないと言う理由で回避しジャパンカップから始動となります。
前年の有馬記念で初の黒星を喫したハーツクライとの再戦となります。
単勝支持率61.2%はレース史上最高!単勝1.3倍!11頭立ての少頭数のレースとなります。
レースは最後方からゆっくり進み最後の直線で大外から一気に捲り2馬身差で勝利!
ハーツクライとの再戦!ジャパンカップ!
https://youtu.be/T2Tx_7ASwGE
そして、いよいよ引退レースの有馬記念です!
ファン投票約12万票で1位!単勝支持率70.1%はハクチカラに続き2位!単勝1.3倍!
レースは道中後方3番手を進み3コーナーから追い出し最後の直線で早々と先頭に立ち最後は流す余裕もあって2着ポップロックに3馬身差の完勝!
武は「生涯最高のレース!今までにない位に強烈な飛びだった!」と述べています。
これでシンボリルドルフ、テイエムオペラオーに続く史上3頭目の7冠馬となります!
ウイニングランをしなかったのはゴール過ぎてからディープが走るのを嫌がった為だそうです。
2006年通年で世界ランキング1位に輝きます!
引退レース!有馬記念!
https://youtu.be/yvLACmnyV68
「引退後」
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となります。
功労馬厩舎で過ごし担当厩務員はノーザンテーストを担当していた森田さんです。
(2007年)初年度の種付け料は1200万円。206頭に種付けをしています。
(2008年)セレクトセールで上場した36頭のうち31頭が落札。最高額は母ビワハイジで2億2000万円。
二日間でディープ産駒の総売却額は19億円にもなります。
(2010年)初年度産駒がデビューを迎えます。
初年度からJRA通算勝利41勝、総獲得賞金5億3000万円と共に父サンデーの持つ記録を塗り替えています。
JRA2歳リーディングサイアーにも輝いています!
(2011年)マルセリーナが桜花賞制覇で産駒のG1及びクラシック初制覇!JRA年間勝利100勝超え!
(2012年)ジェンティルドンナが牝馬三冠になり日本競馬史上初の父仔三冠制覇!
G1レース5勝を含む重賞18勝!JRA勝利数216勝は内国産馬の年間勝利数記録です。
全国リーディングサイアーに輝きます!3年連続で2歳リーディングにも輝きます!これは父サンデーも成し得なかった記録です!
(2013年)アユサンが桜花賞、キズナがダービー、ジェンティルドンナがジャパンカップを勝つなどします!
2年連続で全国リーディングサイアー!4年連続2歳リーディング獲得!
(2014年)ジェンティルドンナが有馬記念&ドバイシーマクラシック、ハープスターが桜花賞などを勝ちます!
年間勝利数は232勝!重賞勝利数37勝!G1勝利数11勝!総獲得賞金67億6270万円!
3年連続全国リーディングサイアー!5年連続2歳リーディング!
産駒の重賞勝利が72となりフジキセキを抜いて歴代1位となります!
(2015年)ミッキークイーンがオークス&秋華賞、ショウナンパンドラがジャパンカップを勝ちます!
史上最速でJRA通算1000勝を達成!総獲得賞金69億円突破します!
主に芝のマイル〜クラシックディスタンス(2400m前後)に強い産駒が多いようです。
特に牝馬に強い産駒が多い!仕上がりも早く新馬線の勝ち上がりも早い馬が多いです。
関係者によると「一生懸命に走り過ぎる仔が多い」らしく、これは父に似たのかも知れませんね^^
1200万円でスタートした種付け料は上下しながら推移し現在は何と!3000万円です!
代表産駒は多数いますが・・・ジェンティルドンナ、リアルインパクト、トーセンラー、ディープブリランテ、ヴィルシーナ、キズナ、ショウナンパンドラ、ハープスター、ミッキークイーン、マカヒキなんかが有名です!
「ディープインパクトの特徴」
後方からの強烈な追い込みが身上で強みは優れた瞬発力とスピード、そして末脚の持続力!
上がり3ハロンのタイムは出走レース全てで出走馬中最速だった!
特に日本ダービー、菊花賞、天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念は史上最速!
トップスピードの持続力は卓越しており俗に言う「良い脚を長く使える馬」だった。
一方で馬体を併せると走る気をなくしたり本気で走らないと言うような面もあった。
レース時の馬体重が436〜452キロとサラブレッドの中では小さく皐月賞、菊花賞、有馬記念、ジャパンカップでは出走馬の中で1番軽い体重だった。
馬体はボリューム感に欠けるものの実にバランスの取れた馬体で全てがコンパクトにまとまっている。
体も柔らかくゴム鞠のように弾むバネがあり犬猫のように後ろ脚で耳を掻く事も出来たそう^^
ネコ科の動物が走っているような様を見て武は「チーターのよう」と言っていた。
「薄い蹄」
またG1馬に共通した特徴で薄い蹄を持っている。皐月賞が終わった頃には蹄もボロボロになり釘を打つ場所がないような状態だった。装蹄師の西内さんは釘は使わず新しい方式で蹄鉄を装着した。
それはクッションの役割を果たすシューライナーを蹄に貼りその上にエクイロックスと言う特殊な接着剤で蹄鉄を蹄に固定すると言うもの。これでディープはダービーを走っている。
ディープは蹄鉄の減りが他の馬に比べて遅く本来、競争能力の高い馬は蹄鉄の減りが早いらしいがディープは地面をがっちり捕まえる走り方であり柔軟性が高く後ろ脚を平均的なサラブレッドより前(重心の真下)に着く事が出来る。
よって無駄なく強力な推進力を得られ蹄鉄の減りも遅く脚元への負担も少ないと言われている。
この事から大飛びでありながら滑る馬場や重馬場適性も高いと言う一見相反する要素を兼ね備えた類い稀なる馬だと言う事が分かる。
「心肺機能が優れているのも強さの一つ!」
心拍数が最大になった時の血液スピードを「VHRmax」、ゴール直後から心拍数が100を切るまでの時間を「HR100」と言い前者は持久力を意味し後者は回復力を示す。
前者は数字が大きいほど良く後者は時間が短いほど良い訳だが3歳以上の馬の「VHRmax」の平均は14.6、ディープはデビュー時(2歳)で16.3もあった!
「HR100」は一般的な3歳馬で10分以上かかるがディープは皐月賞の時で2分42秒と言う驚異的な数字!
これを見てもデビュー時からとんでもない心肺機能を持っていた事が分かりますね^^
「無駄のない走り方」
走り方は無駄がなく効率的でディープは4本の脚全てが地面に着いていない時間(エアボーン)が他馬の平均0.134秒より短く0.124秒!しかしその間の移動距離は長く平均2.43mに対し2.63mとなっている。
エアボーンの時間が短い事は速く走る為のメリットだと言えます。
また2本の脚が同時に地面に着いている時間も短くこの特徴は米三冠馬のセクレタリアトにも見られる事から速く走る馬の特徴ではないかと言われています。
ディープの走りには強い馬、速い馬の走りのテクニックが凝縮されていて馬体の上下運動も抑え重心を低くしてスムーズな走りをしているそうです!
「性格」
武は「走ろうとする気持ちが強すぎるので乗る立場からすると難しい馬」「この馬が本気で行きだしたら止めるのは容易じゃない」と語っています。
3歳時は調教でも他馬が前を走っていると追い抜こうとして抑えるのに苦労していたそうですが、これは父のサンデー譲りの闘争心だと思います。
サンデーもレース中に前を走っている馬に噛み付こうとしたりしてたらしいので(笑)
普段は大人しく人懐っこくて厩舎では「お坊ちゃま君」と呼ばれていたらしいです^^
市川さんも「素直な性格で天然」と言ってますし池江調教師は「とても大人しく人間が好きで優しい馬」と言ってます。
競走馬時代の担当の獣医師も「性格が気さくでこれほど性格の良い馬はそうはいない」と述べてます。
引退後の担当厩務員の森田さんは「自分が人間より上の立場だと言う事を誇示したがる他の種牡馬と違いディープは人間と対等の立場で接してくる」と言ってます。
これは幼い頃に女性に育成された為でもあると思うんですが凄く可愛がられて育てられたんだと思います^^
また非常に利口で普通の馬が10回で覚える事をディープは2〜3回で覚えてしまったそうです。
菊花賞でディープが1周目のホームストレッチで掛かったのも頭が良いので3コーナーから4コーナーにかけてスパートする事を覚えていて1周目のゴール板を本当のゴールと勘違いした為と言われています。
(そこまでに先頭にたたなければいけないと思い)
「ディープの評価」
調教師の池江さんは長所として騎手の指示に対する反応の良さを上げています。
武豊は「全ての面で他の馬を圧倒している」と最大限の評価をしています。
ダービー後に「ずっとこういう馬を探していた。凄くシンプルに走るのが速い馬。スピードがあるとか持久力があるとか全てを通り越して圧倒的に速い馬が現れるのを待っていた。オグリもスペシャルウィークもサイレンススズカも速かったけど、それとは違う感じの速さがある」と。
皇帝シンボリルドルフとの比較ではルドルフの主戦だった岡部が「ルドルフの方が強い。ルドルフは競馬の全てを知り尽くしていた」「終始馬体を併せる作戦を取ればルドルフなら勝てる」と言っています。
しかし岡部さんは自らディープの追っかけと言うほどのディープファンです(笑)
生まれ故郷のノーザンファームの場長秋田さんは「ルドルフはソツのないレース巧者で優等生」「ディープの強さは並ぶ間もない圧倒的なもので一枚上」と言っています。
名ジョッキーの柴田政人は菊花賞後に「ルドルフを超えたと言うよりも凄い馬が現れたと感じている。潜在能力がまさに桁違い」と評しています。
ディープの現役中にジョッキーとして対戦経験のある藤田は「積んでるエンジンが全く違う」「ジョッキーの腕なんか関係なく誰が乗っても勝てる馬」「ディープと走るレースは皆ディープの2着を狙っていた」と述べています。
競馬評論家の井崎さんはディープの新馬戦の翌日のイベントで「今まで(数十年間)見てきた中でこれは1番強いと思ったレースは?」と聞かれ「昨日のディープの新馬戦」と答えています。
日本国外の評価も非常に高い馬で競馬界に留まらず社会や経済にも大きな影響を与えています。
ディープインパクトの経済効果は262億円と言われています。
また単勝馬券を払い戻さず取っておくファンが多く引退レースの有馬記念では未払率9.1%です!普段は0.3%!
また2006年10月11日、福岡県に住むディープファンの中学二年生がいじめを苦に自殺する事件がありました。
遺書の中に生まれ変わったらディープインパクトの子供で最強になりたいとあった事が報道されます。
この報道を受け蹄鉄製造会社の社長がディープが使っているのと同じ蹄鉄を遺族に贈呈したり主戦だった武豊が色紙をその中学生と遺族に贈るなど話題となりました。
「ディープと走ると・・・」
ディープインパクトが勝ったG1レースの2着は7頭いますが、うち6頭はそこから1年以内に故障をしてるんです。
現役当時はディープの呪いとして週刊誌にも取り上げられていました。
ちなみに日本国内で唯一ディープに勝ったハーツクライも翌年に喘鳴症を発症し引退しています。
凱旋門賞でディープに勝ったレイルリンクも翌年に骨折し腱も痛めて引退しています。
唯一、健常な競走生活を送っていたポップロックも8歳まで走りましたがディープとのG1の2着馬はG1を勝てないと言うジンクスを破る事は出来ずに引退しています。
全ては偶然だとは思うのですが私が思うに必要以上の走りと言うかディープに勝とうとして許容範囲以上の走りをしてしまって故障に繋がってしまったのかな?なんて思います。
とても長くなってしまいましたがこれでも語り尽くせない位にディープインパクトは凄い馬です!
これから先、ディープを超える馬は出ないんじゃないかと思う位です。
もう夏競馬も終わり来月から秋競馬が始まりG1戦線に突入していきます。
血統考察や予想も踏まえたブログを展開していきますので宜しくお願いします^^
輸入車ブログはこちら・・https://fanblogs.jp/gogohiromijp/
ゲームブログはこちら・・https://fanblogs.jp/dqslblog/
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本日はあの名馬をご紹介致します!
ウィキペディアなどから情報を得たのと自分なりの考察を含めて書いております^^
以前にもお伝えしましたが身内に競馬関係者がおりますのでその辺りから得た情報なども織り交ぜております!
長くなりますが最後までお付き合いお願いします^^
★ディープインパクト★ 2002年3月25日生(現14歳)
鹿毛 馬主:金子真人 主戦:武豊 厩舎:池江泰郎
父:サンデーサイレンス 母:ウインドインハーヘア 14戦12勝 主な勝ち鞍・・クラシック三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春)など。
「デビュー前」
北海道早来町のノーザンファームで生を受けます。
0歳時のセレクトセールに上場され金子真人に7000万円で落札されますが上場されたサンデー産駒14頭のうち9番目の落札額と評価は決して高くはありませんでした。
小柄で薄い馬ですので見栄えが良くなかったんでしょうね(^_^;)でもこういう馬が走るんです^^
金子さんは瞳の輝きに衝撃を受け、また多くの人に強い衝撃を与える馬になって欲しいとの事で「ディープインパクト」と名付けます。
数年後にはその名前の通りに人々に強い衝撃を与える馬に育ちます^^
ノーザンファーム遠浅時代ではリーダーではないが集団の先頭に立って走ろうとし薄い蹄を磨り減らし血だらけになっても走るのを止めなかったそうです。小柄で繊細な面があった為に育成は女性スタッフが担当しています。
栗東の池江泰郎厩舎に入厩した際に担当厩務員の市川さんは小柄で可愛らしい顔をしてるディープを見て牝馬ではないかと思い本当に牡馬がどうか股を覗き込み確認したそうです(笑)
坂路調教で初めてタイムを計った際に池江調教師が58〜59秒で走らせるよう指示したところ、これより速い54秒前半のタイムを出しました。にも関わらず汗もかかず全く疲れたような様子がなかった為に市川さんは「只者ではない」と思ったそうです。
デビュー4日前の調教で初めて武豊が騎乗し調教を終えると「この馬ちょっとヤバいかも!」と興奮気味に話したと言います。
一流ジョッキーは乗ればその馬の良さや強さが分かるらしいですから何かを感じたんでしょう!
「2004年 デビュー」
12月19日に阪神競馬場2000mでデビューします。上がり3ハロン33.1秒で4馬身差の圧勝!
この強い勝ち方に市川さんは「派手にやってしまった」と消耗を心配したらしいですがレース後すぐに息が戻ったので「クラシックでも戦える」と思ったそうです。 本当に強いです!!
2歳新馬線!
https://youtu.be/1LPlni_wzxw
「2005年 3歳」
1月の若駒ステークスに出走!
最後方からレースをして最終4コーナーでも先頭から10馬身差。並みの馬なら絶望的な差です(笑)
しかし直線で一気に突き抜け逆に5馬身差の圧勝!
これは伝説のレースですよ!本当に普通なら有り得ない勝ち方してますから見て下さい^^
若駒ステークス!
https://youtu.be/I25_fxdLTUQ
次走は皐月勝トライアルの弥生賞です!
元祖アイドル馬のハイセイコーを超える単勝支持率71.5%を記録!
結果は1回もムチを入れずに勝利します。
そしてクラシック一冠目の皐月勝です!単勝支持率63.0%、単勝1.3倍!
この支持率はトキノミノルに次ぐ史上2番目の記録です。
レースはスタート直後に躓き落馬寸前まで体勢を崩して4馬身ほど離れた最後方からの競馬になります。
最終コーナーで初めてムチを入れその後はぐんぐん加速し2馬身半差を付け勝利!
レース後に武豊は「いやもうパーフェクトですよ!走っていると言うより飛んでる感じ」と述べています。
クラシック初戦 皐月賞
https://youtu.be/541hOiXs1go
いよいよ日本ダービーです!元祖アイドル馬のハイセイコーを超える単勝支持率73.4%を記録!単勝1.1倍!
14万人を超えるファンがディープを観に東京競馬場に詰め掛けました!
レースは皐月賞同様に出遅れて最後方から進みます。最終コーナーでは大外を回るも残り200mでインティライミに並びあっと言う間に5馬身突き放します!
前年のキングカメハメハに並ぶ2分23秒3のレコードタイ!武豊の一言は「この馬の強さに感動してる」!
対戦したジョッキーはその勝ち方を評価し四位は「サラブレッドの理想形」と言いデザーモは米三冠馬を例に出し「セクレタリアトのようなレース運びだった」と述べています。
日本の頂点!東京優駿!
https://youtu.be/63glSZar5GM
ダービー後は避暑も兼ねて札幌競馬場で調整を行います。
秋は菊花賞トライアルの神戸新聞杯からスタートします!
結果は1分58秒4とトウショウボーイの記録を塗り替えるレースレコードで勝利します。
そして無敗の三冠がかかった第60回菊花賞に進みます!
京都競馬場には三冠達成を一目見ようと入場者数レコードの13万6701人が詰め掛けます!
単勝支持率79.3%、単勝1.0倍!この支持率はメイズイに続く史上2番目の記録です!
レースはいつもと違い好スタートを切るも最初の3コーナーで掛かってしまい武は素早く馬群の内側に入れ我慢をさせます。
その後落ち着いたディープは好位でレースを進め最後アドマイヤジャパンを差し切り2馬身半差で勝利!
シンボリルドルフ以来21年振り史上2頭目の無敗のクラシック三冠馬となります!
ゴール前で馬場アナウンサーが言った「世界のホースマンよ見てくれ!日本近代競馬の結晶だ!」は2005年のFNSアナウンス大賞に選ばれた程の名実況です!
無敗のクラシック三冠!菊花賞!
https://youtu.be/keMvD7qrtMw
そして年内最後のレースは有馬記念です!
事前のファン投票では16万票以上を集め1位!当日は中山競馬場に16万人を超えるファンが駆けつけています!単勝は1.3倍!
しかしレースではいつもの爆発力が見られずハーツクライに半馬身届かず2着に破れてしまいます。
これは8戦目にして初の黒星となりました。
レース後に武は「今日は飛ぶような走りではなかった。普通に走ってしまった・・」と述べています。
「2006年 4歳」
初戦は阪神大賞典から始動します!ここは3馬身半差で危なげなく勝利!
次走は天皇賞(春)です!当レース史上最高の単勝支持率75.3%、単勝1.1倍!
レースはスタートでまたも出遅れ道中は後方2番手で進みますが2周目の3コーナー手前残り1000mからロングスパートを仕掛けます。
ゆっくり下る事がセオリーと言われる下り坂でもスパートを続け最終4コーナーでは早くも先頭に立ちます!
最後の直線では最速の上がり3ハロン33.5秒をマークし3馬身半差の圧勝!
タイム3分13秒4は芝3200mの世界レコードです!!
2着のリンカーンに騎乗した横山典が「リンカーンは生まれた時代が悪かった。しようがない。」と言う程にレースは突出した内容でした。
武は「世界にこれ以上強い馬はいるのかな?」と述べています。
世界統一ランキングにおいて芝・超長距離部門で世界ランク一位になっています!
これが世界レコードの走り!天皇賞(春)!
https://youtu.be/OeRxoY69k9o
次走は宝塚記念に進みます!ファン投票で約9万票集め1位!
単勝支持率は当レース史上最高の75.2%、単勝1.1倍!
レースはスタートでまたも出遅れ後方2番手から進みますが残り700mで上がって行き最後の直線では馬場の外目を通り4馬身差の圧勝劇!
この勝利で史上7頭目、史上最速で10億円ホースとなります!
7月10日の世界ランキングで芝・長距離部門で世界ランク1位となります!日本調教馬では史上初!
重馬場も大丈夫!宝塚記念!
https://youtu.be/P1uSM68OYxo
秋は当初の予定通りに凱旋門賞に挑戦します!
このレースでは連覇を狙うハリケーンラン、BCターフ馬のシロッコ、そしてディープが3強を形成します!
この3頭と対決するのを嫌った為か8頭と言う史上2番目に少ない少頭数のレースとなりディープは単勝1.5倍!
レースは好スタートを切り控える競馬をせずに道中2〜3番手を進みます。
最後の直線で一度は先頭に立つも残り100mでレイルリンク、ゴール直前でプライドにも交わされて結果は3着。
レース後に武は「直線を向いてもハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった。」と述べています。
岡部や柴田政人は「斤量とヨーロッパ特有の重い馬場が敗因」と述べ岡部は更に「現地のレースを一回経験させておけば良かった」と話しています。
私もそう思います!宝塚には出ずに早くからフランスへ行き調整を行いフォワ賞と言う絶好の前哨戦があるんですから一回走らせて望めば結果は違ったかも知れません。勝負事にたらればは禁物ですが・・・
でもこれだけ竸った内容のレースは凱旋門だけだと思うのですが初めての長距離輸送(飛行機)でおそらく初めて経験するだろう馬場をぶっつけで走ってこの内容ですからね。やっぱり普通じゃないですよ!
凱旋門賞!
https://youtu.be/daq_zMehxeE
「禁止薬物事件」
凱旋門賞レース後に実施された理化学検査で禁止薬物イプラトロピウムがディープより検出されたとして凱旋門賞は失格となってしまいます。
池江調教師によると「9月13日から咳き込むようになり21〜25日までフランス人獣医師の処方でイプラトロピウムの吸入治療を行った。その間2度吸入中にディープが暴れ外れたマスクから薬剤が飛散し馬房内の寝ワラや干し草に付着しディープがレース前日から当日の間に摂取しレース後まで体内に残留した可能性が高い」と。
イプラトロピウムは人間以外に馬でも呼吸器疾患の治療に使われる薬でフランスでも日本でもイプラトロピウムの使用は認められています。が、フランスでは体内に残留した状態での出走は禁止されてます。
他に英、米、豪でも禁止で日本では2007年から禁止となっています。
「帰国後」
帰国後に年内での引退が発表されます!総額51億円の史上最高額のシンジケートです!
天皇賞(秋)は帰国後間もないと言う理由で回避しジャパンカップから始動となります。
前年の有馬記念で初の黒星を喫したハーツクライとの再戦となります。
単勝支持率61.2%はレース史上最高!単勝1.3倍!11頭立ての少頭数のレースとなります。
レースは最後方からゆっくり進み最後の直線で大外から一気に捲り2馬身差で勝利!
ハーツクライとの再戦!ジャパンカップ!
https://youtu.be/T2Tx_7ASwGE
そして、いよいよ引退レースの有馬記念です!
ファン投票約12万票で1位!単勝支持率70.1%はハクチカラに続き2位!単勝1.3倍!
レースは道中後方3番手を進み3コーナーから追い出し最後の直線で早々と先頭に立ち最後は流す余裕もあって2着ポップロックに3馬身差の完勝!
武は「生涯最高のレース!今までにない位に強烈な飛びだった!」と述べています。
これでシンボリルドルフ、テイエムオペラオーに続く史上3頭目の7冠馬となります!
ウイニングランをしなかったのはゴール過ぎてからディープが走るのを嫌がった為だそうです。
2006年通年で世界ランキング1位に輝きます!
引退レース!有馬記念!
https://youtu.be/yvLACmnyV68
「引退後」
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となります。
功労馬厩舎で過ごし担当厩務員はノーザンテーストを担当していた森田さんです。
(2007年)初年度の種付け料は1200万円。206頭に種付けをしています。
(2008年)セレクトセールで上場した36頭のうち31頭が落札。最高額は母ビワハイジで2億2000万円。
二日間でディープ産駒の総売却額は19億円にもなります。
(2010年)初年度産駒がデビューを迎えます。
初年度からJRA通算勝利41勝、総獲得賞金5億3000万円と共に父サンデーの持つ記録を塗り替えています。
JRA2歳リーディングサイアーにも輝いています!
(2011年)マルセリーナが桜花賞制覇で産駒のG1及びクラシック初制覇!JRA年間勝利100勝超え!
(2012年)ジェンティルドンナが牝馬三冠になり日本競馬史上初の父仔三冠制覇!
G1レース5勝を含む重賞18勝!JRA勝利数216勝は内国産馬の年間勝利数記録です。
全国リーディングサイアーに輝きます!3年連続で2歳リーディングにも輝きます!これは父サンデーも成し得なかった記録です!
(2013年)アユサンが桜花賞、キズナがダービー、ジェンティルドンナがジャパンカップを勝つなどします!
2年連続で全国リーディングサイアー!4年連続2歳リーディング獲得!
(2014年)ジェンティルドンナが有馬記念&ドバイシーマクラシック、ハープスターが桜花賞などを勝ちます!
年間勝利数は232勝!重賞勝利数37勝!G1勝利数11勝!総獲得賞金67億6270万円!
3年連続全国リーディングサイアー!5年連続2歳リーディング!
産駒の重賞勝利が72となりフジキセキを抜いて歴代1位となります!
(2015年)ミッキークイーンがオークス&秋華賞、ショウナンパンドラがジャパンカップを勝ちます!
史上最速でJRA通算1000勝を達成!総獲得賞金69億円突破します!
主に芝のマイル〜クラシックディスタンス(2400m前後)に強い産駒が多いようです。
特に牝馬に強い産駒が多い!仕上がりも早く新馬線の勝ち上がりも早い馬が多いです。
関係者によると「一生懸命に走り過ぎる仔が多い」らしく、これは父に似たのかも知れませんね^^
1200万円でスタートした種付け料は上下しながら推移し現在は何と!3000万円です!
代表産駒は多数いますが・・・ジェンティルドンナ、リアルインパクト、トーセンラー、ディープブリランテ、ヴィルシーナ、キズナ、ショウナンパンドラ、ハープスター、ミッキークイーン、マカヒキなんかが有名です!
「ディープインパクトの特徴」
後方からの強烈な追い込みが身上で強みは優れた瞬発力とスピード、そして末脚の持続力!
上がり3ハロンのタイムは出走レース全てで出走馬中最速だった!
特に日本ダービー、菊花賞、天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念は史上最速!
トップスピードの持続力は卓越しており俗に言う「良い脚を長く使える馬」だった。
一方で馬体を併せると走る気をなくしたり本気で走らないと言うような面もあった。
レース時の馬体重が436〜452キロとサラブレッドの中では小さく皐月賞、菊花賞、有馬記念、ジャパンカップでは出走馬の中で1番軽い体重だった。
馬体はボリューム感に欠けるものの実にバランスの取れた馬体で全てがコンパクトにまとまっている。
体も柔らかくゴム鞠のように弾むバネがあり犬猫のように後ろ脚で耳を掻く事も出来たそう^^
ネコ科の動物が走っているような様を見て武は「チーターのよう」と言っていた。
「薄い蹄」
またG1馬に共通した特徴で薄い蹄を持っている。皐月賞が終わった頃には蹄もボロボロになり釘を打つ場所がないような状態だった。装蹄師の西内さんは釘は使わず新しい方式で蹄鉄を装着した。
それはクッションの役割を果たすシューライナーを蹄に貼りその上にエクイロックスと言う特殊な接着剤で蹄鉄を蹄に固定すると言うもの。これでディープはダービーを走っている。
ディープは蹄鉄の減りが他の馬に比べて遅く本来、競争能力の高い馬は蹄鉄の減りが早いらしいがディープは地面をがっちり捕まえる走り方であり柔軟性が高く後ろ脚を平均的なサラブレッドより前(重心の真下)に着く事が出来る。
よって無駄なく強力な推進力を得られ蹄鉄の減りも遅く脚元への負担も少ないと言われている。
この事から大飛びでありながら滑る馬場や重馬場適性も高いと言う一見相反する要素を兼ね備えた類い稀なる馬だと言う事が分かる。
「心肺機能が優れているのも強さの一つ!」
心拍数が最大になった時の血液スピードを「VHRmax」、ゴール直後から心拍数が100を切るまでの時間を「HR100」と言い前者は持久力を意味し後者は回復力を示す。
前者は数字が大きいほど良く後者は時間が短いほど良い訳だが3歳以上の馬の「VHRmax」の平均は14.6、ディープはデビュー時(2歳)で16.3もあった!
「HR100」は一般的な3歳馬で10分以上かかるがディープは皐月賞の時で2分42秒と言う驚異的な数字!
これを見てもデビュー時からとんでもない心肺機能を持っていた事が分かりますね^^
「無駄のない走り方」
走り方は無駄がなく効率的でディープは4本の脚全てが地面に着いていない時間(エアボーン)が他馬の平均0.134秒より短く0.124秒!しかしその間の移動距離は長く平均2.43mに対し2.63mとなっている。
エアボーンの時間が短い事は速く走る為のメリットだと言えます。
また2本の脚が同時に地面に着いている時間も短くこの特徴は米三冠馬のセクレタリアトにも見られる事から速く走る馬の特徴ではないかと言われています。
ディープの走りには強い馬、速い馬の走りのテクニックが凝縮されていて馬体の上下運動も抑え重心を低くしてスムーズな走りをしているそうです!
「性格」
武は「走ろうとする気持ちが強すぎるので乗る立場からすると難しい馬」「この馬が本気で行きだしたら止めるのは容易じゃない」と語っています。
3歳時は調教でも他馬が前を走っていると追い抜こうとして抑えるのに苦労していたそうですが、これは父のサンデー譲りの闘争心だと思います。
サンデーもレース中に前を走っている馬に噛み付こうとしたりしてたらしいので(笑)
普段は大人しく人懐っこくて厩舎では「お坊ちゃま君」と呼ばれていたらしいです^^
市川さんも「素直な性格で天然」と言ってますし池江調教師は「とても大人しく人間が好きで優しい馬」と言ってます。
競走馬時代の担当の獣医師も「性格が気さくでこれほど性格の良い馬はそうはいない」と述べてます。
引退後の担当厩務員の森田さんは「自分が人間より上の立場だと言う事を誇示したがる他の種牡馬と違いディープは人間と対等の立場で接してくる」と言ってます。
これは幼い頃に女性に育成された為でもあると思うんですが凄く可愛がられて育てられたんだと思います^^
また非常に利口で普通の馬が10回で覚える事をディープは2〜3回で覚えてしまったそうです。
菊花賞でディープが1周目のホームストレッチで掛かったのも頭が良いので3コーナーから4コーナーにかけてスパートする事を覚えていて1周目のゴール板を本当のゴールと勘違いした為と言われています。
(そこまでに先頭にたたなければいけないと思い)
「ディープの評価」
調教師の池江さんは長所として騎手の指示に対する反応の良さを上げています。
武豊は「全ての面で他の馬を圧倒している」と最大限の評価をしています。
ダービー後に「ずっとこういう馬を探していた。凄くシンプルに走るのが速い馬。スピードがあるとか持久力があるとか全てを通り越して圧倒的に速い馬が現れるのを待っていた。オグリもスペシャルウィークもサイレンススズカも速かったけど、それとは違う感じの速さがある」と。
皇帝シンボリルドルフとの比較ではルドルフの主戦だった岡部が「ルドルフの方が強い。ルドルフは競馬の全てを知り尽くしていた」「終始馬体を併せる作戦を取ればルドルフなら勝てる」と言っています。
しかし岡部さんは自らディープの追っかけと言うほどのディープファンです(笑)
生まれ故郷のノーザンファームの場長秋田さんは「ルドルフはソツのないレース巧者で優等生」「ディープの強さは並ぶ間もない圧倒的なもので一枚上」と言っています。
名ジョッキーの柴田政人は菊花賞後に「ルドルフを超えたと言うよりも凄い馬が現れたと感じている。潜在能力がまさに桁違い」と評しています。
ディープの現役中にジョッキーとして対戦経験のある藤田は「積んでるエンジンが全く違う」「ジョッキーの腕なんか関係なく誰が乗っても勝てる馬」「ディープと走るレースは皆ディープの2着を狙っていた」と述べています。
競馬評論家の井崎さんはディープの新馬戦の翌日のイベントで「今まで(数十年間)見てきた中でこれは1番強いと思ったレースは?」と聞かれ「昨日のディープの新馬戦」と答えています。
日本国外の評価も非常に高い馬で競馬界に留まらず社会や経済にも大きな影響を与えています。
ディープインパクトの経済効果は262億円と言われています。
また単勝馬券を払い戻さず取っておくファンが多く引退レースの有馬記念では未払率9.1%です!普段は0.3%!
また2006年10月11日、福岡県に住むディープファンの中学二年生がいじめを苦に自殺する事件がありました。
遺書の中に生まれ変わったらディープインパクトの子供で最強になりたいとあった事が報道されます。
この報道を受け蹄鉄製造会社の社長がディープが使っているのと同じ蹄鉄を遺族に贈呈したり主戦だった武豊が色紙をその中学生と遺族に贈るなど話題となりました。
「ディープと走ると・・・」
ディープインパクトが勝ったG1レースの2着は7頭いますが、うち6頭はそこから1年以内に故障をしてるんです。
現役当時はディープの呪いとして週刊誌にも取り上げられていました。
ちなみに日本国内で唯一ディープに勝ったハーツクライも翌年に喘鳴症を発症し引退しています。
凱旋門賞でディープに勝ったレイルリンクも翌年に骨折し腱も痛めて引退しています。
唯一、健常な競走生活を送っていたポップロックも8歳まで走りましたがディープとのG1の2着馬はG1を勝てないと言うジンクスを破る事は出来ずに引退しています。
全ては偶然だとは思うのですが私が思うに必要以上の走りと言うかディープに勝とうとして許容範囲以上の走りをしてしまって故障に繋がってしまったのかな?なんて思います。
とても長くなってしまいましたがこれでも語り尽くせない位にディープインパクトは凄い馬です!
これから先、ディープを超える馬は出ないんじゃないかと思う位です。
もう夏競馬も終わり来月から秋競馬が始まりG1戦線に突入していきます。
血統考察や予想も踏まえたブログを展開していきますので宜しくお願いします^^
輸入車ブログはこちら・・https://fanblogs.jp/gogohiromijp/
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