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2022年05月27日

【小説】夏への扉/ロバート・A・ハインライン/途中からネタバレあり

こんにちは!
本日は小説回です。

ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」というSF小説を紹介します。
このブログで海外の物語を取り上げるのは初めてです。

筆者は、1907年から1988年まで生きたアメリカの作家で、この「夏への扉」は日本では1958年に出版されました。
そんな約60年前の作品ですが、日本では昨年実写映画化もされて話題になりました。

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出典:「夏への扉」より

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★あらすじ

1970年、主人公のダニエルは冷凍睡眠<コールドスリープ>によって30年間眠りにつき、2001年に目覚める。
しかし、予想外のトラブルにみまわれ、過去をやり直したいと思う。
そんな中、タイムマシンが実は存在していることを知り、タイムマシンを発明した教授を発見し、そそのかし、再び1970年へ戻る。
再び戻った過去で、ダニエルを未来を変えるための行動を起こす。

★ネタバレなし感想

元祖、タイムスリップものという印象。
バックトゥザフューチャーを思い浮かべました。(「東京卍リベンジャーズ」の記事を書いたときにも書いたかも)
私、タイムスリップものが好きなのかもしれません。
でも、ただ過去や未来に行って物見遊山するんじゃなくてそこで四苦八苦するのにグッときます。ダニエルも、そりゃあもう大変な目にあいます。何が大変だったかは読んでください。笑

あと、昔の人が想像する未来を味わえたのが面白かったです。
昔の人が想像する未来といえば、空を飛ぶ車とか、気軽な宇宙旅行とか、思い浮かべますよね。そんな感じで、空を飛ぶ車こそ出てきませんが「なるほどね!」と思える発想が良かったです。

2001年は今より20年も過去ですが、1900年代半ばの人から見たらとてつもない未来なんだろうなと思います。今でいうと2070年くらい?空を飛ぶ車はなさそうですが、IT関係なら今よりもすごいことになっていそうです。

話はずれましたが、今で言うペッパー君みたいなロボットとか出てくるのですが、そういう「昔の、未来の発明」には興味深いものがあります。あ、ルンバみたいなのもあります。

話全体としては、SFものであるのは大前提ですが、恋愛要素や日本人好みの勧善懲悪な要素もあり、多方面から楽しめる作品でした!







★以下、ネタバレあり感想

1回未来へ行くところまでは想像できたけれど、過去へ戻ってまた未来に行くところには驚いた。
1度目の2001年ではピートもいなく、リッキィも行方不明で、ダニエルかわいそうすぎた。。ベルに注射打たれた時なんてこの世の終わりかと思ったよ。それを過去に戻って着実に良い方向へ直すところが痛快だった。頑張ってた……!

そもそも、過去へ戻るために教授に近づくところ、挑発するところ、なんて勇気があるんだろ。一歩間違えば正反対の時代に飛ばされてたかもしれないのに。そうなったら戻る手段もないからそこでおしまいになってたね。
賭けに出たダニエル、かっこいいよ!笑

最終的にはピートも側にいるし、リッキィとは結婚できてめでたしめでたしでよかった。
一つ言うなら主人公ロ●コンか!?
1970年では子どもだった相手と結婚…っていうのがちょっと個人的には残念ポイントだけど、ダニエルもリッキィも幸せならそれでいいですよ。

映画も気になるけど時代も国も違うらしいから、同じタイトルの違う映画だと思ってみたほうがいいのかな。ちょっと気になる。

では良い週末を!
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