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2013年12月19日
「植物知識」 牧野富太郎
 日本を代表する植物学者である牧野富太郎が記した花・果実についての小冊子である。22項目で100頁程度の量である。スミレやユリなど我々に身近な植物の生物学的・文学的・民俗学的解説がびっしりと詰まった本書は昭和24年に発行されたものである(私が読んだのは講談社学術文庫から1980年に復刻したもの)。

 最初に来る「ボタン」では、ボタンの花の華麗さに触れるところから始まる。次いでその字義、学名解釈、藤原忠通の古歌、中国の故事、植物学的構造、自身が先年見た高山の大牡丹と話題がどんどん広く展開されていく。

 牧野富太郎は前時代の日本が輩出した大学者の一人だが、今の学者の在り方に比べるとこのころの人にはかなりの自由奔放さがある。まあ何せ草莽期であるからなのだが。牧野の学歴は小学校を一年目で辞めたところで終わっており、そのあとはすべて叩き上げである。途中東大教授の下で学生でも教員でもない自由な身分で研究していたこともある。貧乏と不運に耐え続け、ついには世界最大級の植物学者となる。彼の破天荒な一生は南方熊楠のそれとも被る。

 この本は彼が素人向けに著したものであるから、気楽に読み進めることができる。植物好きの隠居の茶飲み話を聞くようなものだ。上でも触れたように話題の転じ方が予測できない所が面白い。この当時は博物学的な学者の最盛期にして最晩年と見ていいだろう。彼のいかにも博物学的な記述を見ていると熊楠の文集を思い出す。

 今現在の人文・自然科学の細分化は著しい。そのすべてを俯瞰しうる学問分野もなければ、そうしようとする学者も寡聞にして知らない。かろうじてカオス理論や自己複製、ゲーム理論などを扱う人々が著作で今までよりも広範な分野を手中に収めようとしているぐらいであろうか。かつての自然科学・人文科学が一体然としていた往時をこの本でイメージできる。

牧野富太郎 植物学 博物学 南方熊楠









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