複合的要因でカナダドルは弱気相場入りか
先月全く決済の無かったAUD/CAD。
カナダ中銀が利下げを発表したことにより上昇圧力がさらに強まりました。
その後のカナダ雇用統計とカナダとの経済的結びつきの強い米国の雇用統計で少し下落しましたが、こういったイベントは結局全モとなることも多く楽観視はできません。
カナダ中銀、緩和サイクルは慎重さ不可欠 インフレのリスク大
カナダドル堅調、加雇用統計で雇用増が予想上回る=NY為替
原油相場はあり変わらず下落基調にありカナダドルが弱くなる要因となっています。
加えて中銀による利下げで弱さに拍車がかかってしまっている状況です。
これまでは0.85〜0.90のレンジ推移が続いていましたがレンジ相場は終了しトレンドが発生する可能性は高まっています。
損切ラインは0.92を抜けるかどうかで判断
すでに0.90を抜けてしまっているものの最近の傾向ではこのあたりで跳ね返されるパターンが継続しています。
ただし豪州の利下げでもなければこのパターンはついに崩れることが予想されます。
シドニー外為・債券市場=豪ドル・NZドル、週間で上昇 他国が利下げ開始
日本が異常なだけで過去の例をみても利下げする国が出てくると他国も追随するケースが多いです。
今回も同じような事になる可能性はありますが相変わらず強い数値が出続ける限り果たしてそれを実行に移すことができるのでしょうか。
あまり当てにしすぎて損切するかどうかの判断が遅れるのも問題です。
それから原油相場。
原油先物は続伸、OPECプラス合意変更の可能性やECB利下げで
中東の産油国は近年極端な価格下落を恐れて原産を繰り返し1バレル80ドル以上を維持しようという思惑が透けて見えます。
以前に比べると極端に安くなることも高くなることもなくなっていて比較的安定した相場となっています。
ここ最近は下落傾向が続いておりWTI原油は75ドルを割ろうという状況で、これ以上の下落は絶対に阻止しようと動くはずです。
何か具体的な動きがあればカナダドルにとっては追い風となるはず。
記事を見る限り動きがありそうな雰囲気なので損切はせずしばらく待ちたいと思いますが、何かがトリガーとなって0.92を超えてくるようだと上昇が止まらなくなるかも知れないのでその時は潔く損切するつもりです。
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