2015年09月10日
肩こり、筋膜、シンデレラ? | 筋・筋膜性疼痛症候群関連研究・論文など
キーワード
:筋・筋膜性疼痛症候群 ( MPS:Myofascial Pain Syndrome)
筋膜リリース 肩こり 生理食塩水
テレビをみていると、
肩こり、ストレートネックなどに関して
取り上げられている番組がやっていました。
その番組をみていると、
筋膜をシンデレラとして注目されている、
組織として紹介されており、
肩こりと筋膜の癒着の関連性などについても、
解説が行われていました。
筋膜の癒着に対する治療方法の例として、
・生理食塩水注射
・鍼
・徒手療法
・自己ストレッチ
などが紹介されていました。
生理食塩水注射と徒手療法に関しての解説の際に、
運動器エコー(超音波診断装置)を利用して、
その効果の検証も行われており、
興味深く、
番組を見させていただきました。
リハビリテーション関連職種の方で、
肩のリハビリというと、
関節可動域(ROM)の測定・拘縮の鑑別、
疼痛の主観症状の変化、
炎症所見の有無などの評価が行われる事が
機能評価として行われる事が
あるとは思うのですが、
運動器エコー(超音波診断装置)を利用して、
筋肉の移動量の変化などを視覚的に
捉える事ができることで、
評価や治療援助の幅が広がるのではないかと関心しました。
ただ、
セラピストが
運動器エコーの結果ばかりに
固執してしまうと、
主観的な痛みの状況が
どのように変化しているのか、
気が向かなくなるリスクも
秘めているのではないかと
思いますので、
その点は、
常に注意が必要ではないかと感じました。
自分自身は、
現在までに、
運動器エコー(超音波診断装置)を利用して、
前後の変化を比較できる機会がなかったのですが、
今後、臨床現場に普及してくることで、
評価の指標として、超音波のリアルタイムの
結果を把握できることは、
多くの利点が
えられる可能性があるのではないかと思います。
番組全体として、
興味深い内容だったので、
いい機会だと思い、
関連しそうな事柄などを
自分でも調べてみることにしました。
筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)
こちらの記事もご活用ください。
「 肩こり 」と「 筋膜・筋膜リリース 」のその後をチェック(2017年)記事ページへ
1.シンデレラと筋膜?
2.筋・筋膜性疼痛症候群の歴史
3.筋・筋膜性疼痛症候群関連書籍(英語)
4.筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)と生理食塩水関連研究
5.トリガーポイント関連書籍など
6.筋膜関連書籍
7.運動器エコー関連書籍など
8.筋膜リリース・トリガーポイント関連商品など
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竹井 仁 著
出版社:自由国民社 2016年刊行
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2017年1月24日に確認時点では、
「 自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド
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のAmazon.co.jp や 楽天ブックス、
セブンネットショッピング の商品ページで
レビュー(口コミ・感想・評判)が投稿されているようでした。
関心のある方はレビューも参考にしてみてください。
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1.シンデレラと筋膜?
医学論文の検索サービスの
「PubMed.gov」
の検索エンジンで、
キーワード
:Cinderella Tissue
:Cinderella Fascia
* 2015年9月10日確認時点
などで検索してみるものの
自分の確認した範囲では、
それらしい文献は見つからなかったので、
Googleの検索エンジンで調べてみることにしました。
検索してみた中で、
わかったこととしては、
アナトミー・トレイン
[DVD付] アナトミー・トレイン 第2版
―徒手運動療法のための筋筋膜経線
トーマス・W. マイヤース (著)
ME75 アナトミー・トレイン
[ DVD番号 me82 ]
Anatomy Trains : アナトミー・トレイン Series2
の著者などで有名な、
「 Tom Myers 」氏
の発言として、
紹介されている英語の記事を見つけました。
その後、
検索してみてわかった事としては、
キーワード
:シンデレラ 筋膜
で調べると、
「 Tom Myers 」氏の発言が、
英語の記事の翻訳記事や、
紹介記事などがある事もわかりました。
その他に、
筋膜関連の論文は発表されていないか
調べてみると、
論文名
:
Fascia: a morphological description and
classification system based on a literature review
雑誌名など
:
The Journal of the Canadian Chiropractic Association.
J Can Chiropr Assoc 2012; 56(3)
*「PubMed.gov」のサイトで
2015年9月10日に検索時点では、
無料で論文全文のPDFが取得可能でした。
の論文がみつかりました。
この文献の中では、
Fascial categories(Table 1)
: function, terms, and histological features
で筋膜について分類されており、
筋膜に関して、
専門的に知識を深めたい場合には、
何かしらの参考になるのではないかと思います。
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
2.筋筋膜性疼痛症候群の歴史
筋筋膜性疼痛症候群の概念は
1983年に刊行された
『Travell & Simons’ Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual』
という書籍で発表されたようです。
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
3.筋膜性疼痛症候群関連書籍(英語)
筋膜性疼痛症候群に関連しそうな
英語の
書籍を掲載しておきます。
Myofascial Pain and Dysfunction
: The Trigger Point Manual
リンク先のAmazonで「 なか見!検索 」もできます。
* 版などの詳細は、リンク先でよくご確認ください。
Myofascial Pain and Dysfunction
: The Trigger Point Manual
Travell & Simons' Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual |
* 版などの詳細は、リンク先でよくご確認ください。
Travell & Simons' Myofascial Pain and Dysfunction
: The Trigger Point Manual
: Two Volume Set: Second Edition/Volume 1 and First Edition/Volume 2
* 版などの詳細は、リンク先でよくご確認ください。
Clinical Overview and Pathogenesis
of the Fibromyalgia Syndrome,
Myofascial Pain Syndrome, and Other
Clinical Overview and Pathogenesis of the Fibromyalgia Syndrome, Myofascial Pain Syndrome, and Other |
リンク先のAmazonで「 なか見!検索 」もできます。
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
4.筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)と生理食塩水関連研究
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)と生理食塩水関連研究
などについて調べてみると、
UMIN(University Hospital Medical Information Network)Center
大学病院医療情報ネットワーク研究センター
のサイトで、
UMIN臨床試験登録システム、
UMIN試験ID
「 UMIN000009701 」
試験名
:
筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)患者への
生理食塩水・局所麻酔薬・細胞外液による
筋膜間注入法の比較研究
−二重盲検ランダム化比較試験−
で、
2013年に臨床試験として
登録されていました。
* 2015年9月10日確認時点
また、
1980年に
「 Lancet 」で発表されている論文として、
論文名
:
A control, double-blind comparison of mepivacaine
injection versus saline injection for myofascial pain.
雑誌名など
:
Lancet. 1980 Mar 8;1(8167):499-500.
*「PubMed.gov」のサイトで
2015年9月10日に検索時点では、
アブストラクトの閲覧は無料で可能でした。
などの研究もありました。
関心のある方は、
チェックしてみてください。
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
5.トリガーポイント関連書籍など
関連しそうな話題として、
トリガーポイント関連の書籍も
掲載しておきます。
リンク先のAmazonで「 なか見!検索 」もできます。
The Frozen Shoulder Workbook: Trigger Point Therapy for Overcoming Pain & Regaining Range of Motion |
トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
6.筋膜関連書籍
筋膜に関連しそうな
専門書や一般書なども
刊行されているようです。
自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド
筋膜博士が教える決定版
竹井 仁 著
出版社:自由国民社 2016年刊行
自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド──筋膜博士が教える決定版
人体の張力ネットワーク 膜・筋膜
―最新知見と治療アプローチ(2015年刊行)
竹井 仁 (監訳)
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人体の張力ネットワーク 膜・筋膜―最新知見と治療アプローチ
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肩こりにさよなら!
──あきらめていたすべての人へ
竹井 仁 (著)
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つらい痛みから解放される
筋膜リリース・メソッド
筋膜マニピュレーション 理論編
―筋骨格系疼痛治療
筋膜マニピュレーション実践編
―筋骨格系疼痛治療
トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル
筋・筋膜性腰痛のメカニズムとリハビリテーション
Sports Physical Therapy Seminar Ser
筋・筋膜性腰痛のメカニズムとリハビリテーション (Sports Physical Therapy Seminar Ser) |
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
7.運動器エコー関連書籍など
最近では、
運動療法と超音波(機能)解剖などに
関連する書籍も出版されてきているようです。
人体の機能解剖を学ぶ上では、
こういった書籍はありがたいですね。
運動療法のための運動器超音波機能解剖 拘縮治療との接点
―WEB動画付き(2015年刊行)
運動療法の「なぜ?」がわかる
超音波解剖 [Web動画付](2014年刊行)
基礎から学ぶ運動器エコー [DVD](2013年刊行)
超音波でわかる運動器疾患
−診断のテクニック(2010年刊行)
▲ 筋膜、筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)関連など(一覧)へ
8.筋膜リリース・トリガーポイント関連商品など
関連しそうな
商品の情報も掲載しておきます。
各商品の用途などの詳細は、
現在のニーズに合う商品なのか、
リンク先でよくご確認ください。
タイガーテール/TigerTail−トリガーポイント&筋筋膜リリース・マッサージローラー /携帯用ミニモデル(30cm) |
ランブルローラー/Rumble Roller(スモールサイズ/ハードタイプ/ブラック)−トリガーポイント&筋筋膜リリース/マッサージ&ストレッチローラー |
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以上、
簡単な、
まとめです。
いずれかの情報が
筋・筋膜性疼痛症候群に関してなどの
知見を深めるきっかけになることがありましたら
幸いです。
デスクワーク中心の
お仕事をされている方をはじめとして、
おそらく、
多くの方が、
肩こりなどで
お悩み中なのではないかと思いますので、
筋・筋膜性疼痛症候群に関心のある
セラピストをはじめとした
医療従事者・支援者などの方が増え、
その支援方法の知見が、
今後蓄積されることを期待していきたいと思います。
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by リハビリ関連書籍のレビュー.blog
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posted by RehaBookReview at 19:12
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