※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
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変人のサラダボウル 7巻 / 平坂 読
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【評価】
・いつも通り面白かったです
・女性同士でのセックスは普通
・3人目の異世界人が登場!
<作品の特徴(5段階評価)>
おすすめ度: ★★★★
読みやすさ: ★★★★★
ラブコメ量: ■■■■
戦闘・バトルの量:■■(比較的平和)
男女比: 男:女=1:2
・ややハーレム系・異世界人・超人・波乱万丈・群像喜劇
【感想(ネタバレあり)】
・2年の月日が経った世界
☆――(あらすじ)――☆
前回、6巻では後半で一気に2年の月日が飛び、鏑矢探偵事務所でバイトを始めた友奈の様子や、ホストになったリヴィアの姿が描かれていました。
一度過ぎ去った時は戻りません!
今回も2年後の世界から物語はスタート。
友奈は高校生になり、サラは中学校の卒業を控えて将来を見据えるようになり、リヴィアは相変わらず他人に養われていました。
新たに登場人物も増えて、岐阜県の群像喜劇はより混沌とした物語を展開していきます!
☆――(感想)――☆
沼田涼子:「うちだってやればできるって証明してやんよ。……だ、だから草薙。もしうちが井ノ口に合格してお前と一緒に高校通えることになったら……」
「う、うちと付き合え!!」
「うちは……もうずっと前から草薙が好きだ。付き合ってくれ。つーか結婚しろ」
リヴィアに続いてサラまでも百合恋愛をようになってしまいました……。しかも、サラのいた異世界には女性同士で交わる衆道の文化があったので、サラと涼子がエッチしてしまうかもしれない流れになりました!
どうにもここの異世界人は肉体関係に抵抗が無さすぎます。それも同性同士の!
サラは芸能事務所でレッスンを続けていて、タレントになるべく努力をしている最中です。サラが淫らな関係を多方面で持つようになってしまったら、将来とんでもないスキャンダルになってしまいます!
父親である惣助も黙ってはいないでしょう。
サラの将来が心配になりました。
・3人目の異世界人が登場
☆――(あらすじ)――☆
3人目の異世界人が岐阜県に舞い降りました。彼女の名はアルバ・デュロマデイラ。
異世界では囚われの身で、暗殺者として利用されていた彼女ですが、こちらの世界に転移してきたことで晴れて自由の身となりました。
アルバはこちらの世界をとても気に入り、特に楽しい漫画と美味しい食事には大喜び!リヴィアと違って金銭面で困ることもなく、幸せな自由を満喫していました。
しかし遊んでばかりもいられません。彼女は彼女で、サラやリヴィアとは違った人生を歩み始めます。
☆――(感想)――☆
アルバ・デュロマデイラ。
私はいろいろなライトノベルを読んできましたが、『アルバ』という音感は初めてです。そのせいかどうにも覚えにくい名前です。(汗) 苗字の『ュ』は小さいユで、『イ』は大きい字なのがポイント。
さて、そんなアルバは、サラを暗殺するために送り込まれた刺客でした。前回(6巻)でもそのように描かれていて、随分と不穏な雰囲気だったのですが……。
そこはやはり群像喜劇!
元の世界とオサラバしたアルバに、サラやリヴィアを暗殺する理由などありません。もう元の世界には戻れないので関係ありません!ホッとしました。
今回は残念ながら、アルバはサラやリヴィアと出会いませんでした。異世界人同士が出会った時にどんな会話になるのか、想像すると面白そうで楽しみです。
この作品ではクセのある登場キャラたちが色んな人と関わり合って人生を切り開いていきます。しかし今回、アルバが永縄友奈と出会って関わりを持ったのは意外でした!
友奈はもっと地味な役回りのキャラだと思っていました。しかし第3の異世界人であるアルバと遭遇し、更には事件の解決に貢献して高校生探偵として実績を上げました。
急に輝きを見せ始めた永縄友奈。アルバと同様、これからは彼女にも注目です!
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・新しい人間関係が作られていく
『変人のサラダボウル』では、それまで関わりの無かった人間同士が、お互いの知り合いを介して繋がっていくことが多いです。
顕著な仲介役の例がリヴィアで、彼女はホームレス時代に知り合った鈴木(鈴切)、指原明日美と望愛を出会わせました。
更に剣持命(けんもち みこと)を通じて3つの組織を繋げ、『白銀エスパーダクラン』という巨大会社を設立してしまいました!
このように今まで関わりが無く、個々で活動していた人たちが繋がり、それぞれの物語が合流し影響し合っていくのがこの作品の面白いところです。
そして今回も新たな出会い、新たな繋がりが多数発生しました!
リヴィア - ブレンダ
リヴィア - 里予田聖羅(さとよだ せいら)(大物政治家)
里予田聖羅 - 永縄友奈
永縄友奈 - アルバ
永縄友奈 - 宝生真咲(ほうしょう まさき)(エリート警察)
宝生真咲 - 尾関武政(タケオ)
閨春花 - サラ
などなど。
(新たな出会いではなく、交友が深まった・交友が発覚した物も含む)
新たな人間関係が生まれ化学反応が起こり、また物語は複雑に、面白くなっていくことでしょう。
個人的には、里予田を介してリヴィアと友奈が出会いそうで楽しみです。サラ&惣助の物語と、リヴィアの物語はこれまで別々で進んで来ました。
サラが芸能人になったり、友奈とリヴィアに何らかの関係が生まれたりして、惣助サイドとリヴィアサイドが影響し合うようになったらと想像すると、とてもワクワクします!
これからが楽しみになる内容でした。
・各キャラの恋愛模様
☆――(あらすじ)――☆
・惣助は相変わらずの朴念仁。誰とも付き合っていません。
・沼田涼子が沙羅のことが好きだと、ハッキリと好意を伝えて来ました!サラは相変わらず学校中でモテモテ。
・新キャラのエリート警察 宝生真咲(ほうしょう まさき)は、元同僚のタケオ(本名:尾関武政)のことが気になる様子。
・永縄友奈が自分の恋心を自覚しました。
・閨春花は惣助に代わってしばしば、芸能プロダクションにサラと一緒に行くようになりました。サラの保護者役です。閨春花はサラと仲良くなり、母性に目覚め始めました。
・愛崎ブレンダとリヴィアが!?
☆――(感想)――☆
2年もの月日が経ちましたが、誰も正式にお付き合いしたり、結婚したりはしていません。
ただリヴィアだけは肉欲に溺れてセックスしまくっています!
今思えばリヴィアは性行為をし始める前から、川、銭湯、望愛の家などで全裸になっていて、このシリーズのお色気枠をほぼ一人で担っている状態です。(ブレンダ先生もたまに脱ぐ)
(リヴィアさえいなければ、健全な作品として職場の同僚にこの作品をおすすめできるのですがっ!)
彼女のせいで性的描写が多くなり、辟易してしまうことがあります。(汗)
しかしそんなところもリヴィアの魅力なのかもしれません。なんやかんやでリヴィアは私の大好きなキャラです。
一方、惣助の周りの女性は、相変わらず報われません!
ブレンダは頑張って料理の勉強を続けていますが、ブレンダより料理が得意な友奈が惣助にご飯を作ってくれているせいで苦戦中。
閨春奈はいくら惣助を誘惑しても、普段からハニートラップを担当している彼女の言動は相手にしてもらえず。仕方なく娘のサラにアプローチするようになりました。
2年間もの間、進展が無いというのは想像してみると悲しいです。2人が不憫で仕方ありません。
しかも!この2人は意中の相手が同じだということをまだ知りません!
友人同士である二人が、どちらも惣助が好きだと分かった時、二人はどういう反応をするのか。女の友情は続くのか、それとも崩壊してしまうのか。
私個人としては正直、楽しみよりも不安や心配の方が大きいです。どうか幸せな、そうでなくともせめて各人が納得できるような結末を迎えて欲しいです。
(「変人のサラダボウル」7巻の感想・ネタバレあり)
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タグ:変人のサラダボウル
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