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2024年03月10日

変人のサラダボウル1巻の感想(ネタバレあり)岐阜県に異世界人が到来!

変人のサラダボウル1巻の感想(ネタバレあり)です。
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
変人のサラダボウル1巻
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変人のサラダボウル 1巻 / 平坂 読
(アニメ1期、1話〜4話の内容です)
・『変人のサラダボウル』の関連記事へ
【評価】

・日本での日常と、ファンタジー少女が混じり合う物語
・クセのあるキャラが多数!

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★★
読みやすさ:   ★★★★★
ラブコメ量:   ■■
戦闘・バトルの量:■
男女比:     男:女=1:3
・貧乏探偵の日常・ファンタジー少女・魔術・個性あるキャラクターたち
【感想(ネタバレあり)】

・舞台は岐阜県!(一部、異世界・オフィム帝国?)

――(あらすじ)――
『変人のサラダボウル』は岐阜県の某所を舞台に、様々な人たちが混ざり合い物語を紡ぎ出していく作品です。
中でも、魔術が発展している異世界の『オフィム帝国』からやってきたサラ(皇女様)、そして同じ世界からやってきた女性騎士のリヴィア。この二人はひと際異質な存在です!

主人公は細々と探偵業を営んでいる鏑矢惣助(かぶらや そうすけ)。
その他、ホームレス、セクキャバ嬢、宗教家、惣助の仕事仲間たちなど、様々な場所でそれぞれのストーリーが繰り広げられていきます。
――(感想)――
1巻からいきなり登場キャラが多い!
全体的に賑やかで善良な人が多く、優しい雰囲気の作品でした。(もちろん悪人もいますが)

いちおう主人公は鏑矢惣助なのですが、リヴィアがもう一人の主人公として、別にストーリーが進行していきます。なんだか昔の伊坂幸太郎の小説を思い出すような構成でした。
複数のお話が同時進行で進んで行き、各キャラの行動が交錯しながら物語が収束していくような。(伊坂幸太郎は昔の作品しか読んでいないので、今の作風はどうなのか分かりませんが……)

さて、作中の登場キャラの中でサラとリヴィアだけは魔術を使い、常人には不可能な超常現象を起こせてしまいます!
いわばこの二人はチートキャラ。現代日本という物語の舞台にファンタジーの香りを加える香辛料!(サラダボウルだけに)
日常系の作品にしては随分と異質な存在です。この異世界人2人がいる故に、この作品はジャンル分けが難しいです。
主人公が成人男性というのも少し珍しいですし、かなりオリジナリティ溢れる設定の作品だと感じました。

短編という訳ではないのですが、短いまとまりのお話がいくつも連なっているような構成で、テンポが良く読みやすかったです。
つらい内容でも当人が明るく笑い飛ばしてくれたり、人情溢れるホッコリするようなお話があったり、でもギャグが多めだったり。
とても面白くて心が揺さぶられる1冊でした!
このシリーズはおすすめです。
・健気なリヴィアを応援したくなる

――(あらすじ)――
命からがら、なんとかこちらの世界に行きついた異世界の姫騎士リヴィア・ド・ウーディスですが、現在彼女には戸籍も住所も仕事もありません。
彼女は訳アリの外国人ホームレスとして生活することになってしまいました!
――(感想)――
考えてみたらそりゃそうです。
異世界から急に現代日本にワープしてきても、戸籍も仕事もないのでホームレスになるしかありません!
もともとリヴィアはサラ程ではないものの高貴な身分でした。そんな彼女が汚い寝床で野草やバッタを食べる姿には、心を打たれる何かを感じました。(新たな性癖の開花?)
バッタは固い部分があって美味しくないらしく、食虫文化のある長野県出身の私ですら、食べたことがないのですが……(イナゴは食べます)
健気に頑張るリヴィアを応援してあげたくなりました!

また、世間知らずで素直過ぎる性格のせいで、水商売を勧められてセクキャバ嬢になってしまうなど、放っておけない危うさも持っています!
見ていてとても心配でハラハラする、そんな魅力溢れるキャラクターです。

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感想(1件)



・サブカルネタが満載!

主人公が探偵ということで『名探偵コナン』のセリフやネタはもちろん、「そんなの誰が知ってるんだよ!」と心の中でツッコミを入れてしまうようなマニアックなネタまで。
様々なアニメネタやネットミームが作中に散りばめられています!分かる人には面白いのですが、伝わらない方には何を言っているのか分からないシーンがあるかもしれません……

サラ:『よいか探偵さん。飛騨牛をな、飛騨牛をいつでも食えるくらいになるのじゃ。それが、人間えら過ぎもせず貧乏すぎもせぬ、ちょうどよいくらいというとこなのじゃ』

(たぶん『美味しんぼ』のネタです)
・思ったより変人は出てこない

平坂読さんの作品はもっと変態的なキャラが出て来ることがあるので、『変人のサラダボウル』というタイトルも相まって覚悟を決めて読んだのですが……少し拍子抜けしてしまいました。
私の基準では『変人』という程ではないキャラが多かったです。『様々な境遇の人たちのサラダボウル』といった感じ。
内容は面白かったので変人でなくてもいいのですが、若干、タイトルに違和感を感じながら読んでいました。
(そもそもライトノベルには頭のトんでいるキャラが多く、他の作品のことを考えると、相対的に本作中の人物が常識人ばかりに思えてしまいます)

(「変人のサラダボウル」1巻の感想・ネタバレあり)

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感想(1件)


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