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9697カプコンの決算書流し読み


投稿者 株式トレーダーM


本日、カプコンの平成25年3月期の決算発表がありました。

この会社は去年の12月19日に下方修正を発表して、私も40万円くらいの損失を

出した銘柄です。

さてこの会社の決算短信で注目すべき項目は、貸借対照表(バランスシート)のゲーム

ソフト仕掛品残高です。
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平成23年3月期  ゲームソフト仕掛品 104億円

平成24年3月期  ゲームソフト仕掛品 223億円 +119億円

平成25年第3四半期 ゲームソフト仕掛品 259億円 +36億円

平成25年3月期  ゲームソフト仕掛品 188億円 −71億円

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ゲームソフト仕掛品は一般の小売会社でいう在庫と考えていいと思います。

ゲーム会社の場合、まだ未発売で現在製作中のゲーム開発コストなどを資産計上

しているものと思われます。

一般的には売上げの増加率の範囲内での在庫の増加は小売の会社では問題

ないのです。

例えば売上げが10%増なら、在庫も10%以内の増加なら許容範囲内で、あまり

在庫が増えたからといって気にする必要はありません。

ただカプコンの場合、バイオハザード6を発売したあと(平成25円第3四半期)の

ゲームソフト仕掛品の残高が減らないのに疑問を持っていました。

当然バイオハザード6のような大作には巨額の開発費をかけているでしょうから、

発売後はゲームソフト仕掛品が大幅に減るはずだと私は考えていたわけです。

しかし実際はゲームソフト仕掛品は前期末より増えていました。

IR担当者になぜバイオハザード6のような大作を発表した後もゲーム開発会社の在庫

ともいえるゲームソフト仕掛品が減らないのか問い合わせたこともありました。

ゲーム開発コスト(在庫)の管理がうまくいっていないのでは?とIR担当者に質問

したものです。

今回のカプコンの決算発表でチェックするのはこの一点に

するつもりでした。


結果は平成25年3月期は第3四半期と比べて71億円残高を減らしてきました。

平成24年3月期と比較しても35億円ゲームソフト仕掛品を減らしてきています。

これは今回、開発体制等の見直しに伴う事業構造改善費用を69億円特別損失

に計上していますが、ゲームソフト仕掛品を見直した結果かもしれません。

決算短信を見たところ、特別損失費用内訳はデジタルコンテンツ事業における開発

体制の見直しに伴い、開発費用等について将来の回収可能性を再検討したこと

により発生した費用
という記載があります。

明日決算説明会を開くようですので、その時特別損失のもっと詳しいことが分かる

かもしれません。

いずれにしても、今回ゲームソフト仕掛品を減らし、売掛金も約56億円減らしてきた

ことは、カプコンの今後にはプラスであり、営業キャッシュフローも好転しますので

既存株主には歓迎すべきことだと思います。

しかし最近私は、ゲームソフト会社はソフト販売の当たり外れが大きく、今後はなる

べく長期投資での購入は避けたい業種と最近は考えるようになっています。

参考資料

平成25年3月期カプコン決算短信(平成25年5月8日発表)



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