2018年09月25日
不安がもたらす負の影響
「なんかわからないけど何となく不安だ」
はっきりした原因がわからないのに、
漠然とした不安を感じたことがあなたにはあるでしょうか?
ぼんやりとした「何となく不安」は、
人生のあらゆる側面によくない影響を与えることが明らかにされています。
代表的な例を4つだけご紹介します!
【不安が人生にもたらす悪影響】
@ 記憶力の低下
常に何らかの不安を抱えている人は、記憶力の低下が脳科学的にも認められています。
不安を感じると、脳の中にある海馬という器官が小さくなることが研究によって
明らかにされています。
海馬とは大脳辺縁系のひとつで、新しいことを覚える役割を担っています。
不安を感じると海馬の容積が小さくなり、記憶力が低下するという流れです。
学生のみなさんは、テストや試験前に不安を感じやすいと思います。
しかし脳科学的にみると不安は記憶を妨げてしまうので、
不安を感じないようリラックスして緊張感を取り除くといいですね。
A 判断力の低下
不安を感じていない人は、本能的で動物的な脳の働きを抑えて、
より人間的で高次な脳の働きをすることができます。
通常の人の脳は、衝動や欲望を抑えつけ、
理性的・論理的な判断をすることができます。
しかし不安が高まると脳内で様々な化学物質の連鎖が生じて、
原始的で動物のような脳の働きが優勢になってしまうのです。
不安を感じた瞬間にパニックになってしまい、
冷静な判断力を発揮できなくなってしまった経験があなたにもあるのではないでしょうか?
B 寿命が縮まる
日常的に不安のレベルが高い人は、
心疾患や脳卒中になるリスクが高まることが明らかになっています。
不安が強い人は、自分を大事にしないという傾向があります。
不安感が自尊心を低め、
暴飲暴食や運動不足といった自暴自棄に走りやすくなるだろうと考えられています。
C さらなる不安を呼び起こす
へんな感じがしますが、不安という感情はさらに不安を呼び込んでしまいます。
漠然とした不安は、脳の扁桃体を敏感にします。
扁桃体とは、恐怖感や不安をつかさどる部位のことです。
扁桃体が敏感になるとちょっとのストレスを感じただけでも
過剰に恐怖や不安を感じるようになります。
以上の4つが不安がもたらす悪影響です。
なんでもない些細な不安が、うつ病や自殺へとつながっていくことも
確認されています。
たかが不安だと馬鹿にせず、不安に対するセルフマネジメントを
心がけていきたいですね。
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