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2023年01月14日

大正天皇と結婚式

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今日はちょっと柔らかい話題ですね。
柔らかいって言いましても我々の生活とか人生にまあ大きな影響もあった、ちょっと前のことをお話します。

明治天皇は明治大帝と言われるぐらいで、日本を外国の侵略からどう守るかという非常に難しい時に、江戸幕府ではこれダメだと、やはり天皇陛下にお出まし頂かないとで、京都から東京の方で遷都されまして、そしてものすごい大変な時代を過ごされました。

日露戦争においては、明治天皇は戦争中ですね、一説によると、満州に出征した兵士が食べている食事と同じ食事を食べられたということもありまして、それから昭和天皇はこの前の戦争がありましたからね、機会がありましたら私が書いた昭和天皇の三大功績というのを、ちょっとお聞きいただきたいんですが、大変に素晴らしいお方だったわけですね。

それに対しまして、大正天皇はちょっと影が薄いって言いましたらね。
明治が45年、昭和が60何年ってありましたので、その間に挟まって、その大正天皇のお御代っていうのは15年しかありませんでしたから。それに病弱でしたからね。非常に病気がちで、しかし私はね、あの皆さんちょっとご存じないかもしれませんが、大正天皇の少年の頃のですね、病気と、それを克服された精神力って言いますか、辛さって言いますかね、大変なものだったわけですね。

学校にも思うように行けないという体の不調のまま、やはり彼を支えたのは自分は天皇だから、やはり日本を何とかしなきゃいけない、自分がここで潰れてはいけないという思いがあったんだと思いますね。

それで少年期を越えまして、やっとあのご結婚される頃には、体もなんとかまとまってきました。
国の中枢部の考えはですね、大正天皇のお子さんがもしあまり産まれなかったりなんかするとですね、どうしようかっていうので、非常に悩みまして、その結果当時の華族の中では、非常にあの運動が活発で体が丈夫だという女性と結婚されまして、それで見事4人の男の子を産んだわけですね。

昭和天皇、それからお宮様が3人ですね。それぞれ戦後においても宮様としての活動を非常に活発にされて、立派な宮様でした。弟さん3人をお作りになったということで、大変素晴らしい業績を上げられました。

その他に日本の地方を回られたりね、色々な業績があります。
悪口はいくらでも言う人はいるんですが、私は僕の性格上もですね、大体あんまり人間ってね、人の悪口言ったりね、悪いこと言うとそっち行っちゃうんですよ。

自分の人生もそっち行っちゃうんですよ。だから人のあんまり欠点はね、あまり言わない方がいいんですけど、女の人それでよくあの自分で自分を潰しちゃうことあるんですけどね。
明るいことだけ口にするというのが正しいと思いますが。

ところで私が今日言いたいのはですね、実はあの天皇陛下がどうしても男の子を産まなきゃいけませんから、その意味ではお妾さんがおりましたね。明治天皇まではお妾さんおりました。いっぱいいましたね。あまりあの表立っては言いませんけど、男の子産まなかったら困るもんですから。
ところが大正天皇からですね。まあ日本の天皇も一夫一妻制になったわけです。これはもう画期的なことですよ。誰かがそうやって頑張ってね、新しい時代を開く必要があるわけですね。

屁理屈を言うよりか、むしろ自分で実践すると。それで大正天皇の一番の大きな業績はですね、日本がどんなに日本の偉い人でも一夫一妻で行くんだ。これは現在の男女の関係のですね、本当に基礎を作っておりますので、まあね、あの今の政府にいる男女共同参画とか、それこそ英語を使ったジェンダーフリーなんてやってる人は全く勉強してませんからね。日本は日本文化でしっかりやってきてるんですね。それが一つ。天皇陛下でも一夫一妻であると。お妾さんを持たないということが日本文化で定着したのは、実に大正天皇の時であったということをですね、我々は考えてみなきゃいけないと思いますね。

それからもう一つ、神前結婚。これが誕生したって言ったらちょっと大袈裟なんですけど、まあ公式なものっていうかね、割合と普通のものになったのも、やっぱりこれは大正天皇のご成婚、ご結婚式、これが神前だったんですよ。これはそういう専門の方がもし違うっていうんであれば、ちょっとコメント欄に書いていただいたら。

私の感じとしては実質的に、もちろん地方でね、神主様の前で結婚式を挙げた人ってもちろんいると思いますけど、そういうことじゃなくて、まあ結婚式のやり方なんてのは、法律的に決めるもんじゃないんでね。全国統一されてないんですけども、神前結婚、三々九度の神前結婚がですね、普通になったのは大正天皇。
それから私ねちょっと調べてみますけどね、ウェディングドレスの方はなかなかよく調べたんですけども、調べたっていうか前から服装デザインということで知ってたんですが、白無垢っていうのを普通に着るようになったのがいつの時点かっていうんですね。
その白い服っていうのはそれほど縁起のいいもんじゃないんで、これはあの結婚式とかそういうお祝いの場で着るっていうのはね、やはりある意味がなければいけないわけですね。

清純であるということを意味してるのはいるんですけども、そこのところは少し調べてみようと思いますが、神前結婚式っていうのは大正天皇がまあ最初という言い方は、これ難しいんですね。例外を持ち出すといくらでもあるもんですから。だけどもまあ定着させたと言えますね。

ところで現在はほとんどがキリスト教式の教会での結婚になっております。もちろん違う例ありますが、私が自分の教え子なんかの結婚式に呼ばれまして行ってみますと、だいたいまあ8割は教会のような感じがしますね。特に都会ではですね。それでこの教会のところにみんなが集まって、で、いろいろな形式ありますね。ご親族だけ集まって、ちょこっとだけ盃を交わして、みんなでチャペルに集まるというのもあるし、最初からチャペルに集まって、洋式、ヨーロッパ式に結婚式をやるというのもありますね。

私はいつも冷やかしてますけど、結婚式で行きますとね、絶対にキリスト教じゃない、キリスト教信者ではないってこと知ってる学生がですね、結婚式の時だけイエスキリストの前に愛を誓うなんてやってますから、いやー結婚の時から嘘ついたら大丈夫かななんてよく思って苦笑したことが多いんですけども。まあしかしこれは日本人のおおらかさですね。日本人は結婚式がキリスト教で、クリスマスが、子供にプレゼントをあげて、サンタクロースさんよなんて言ったり、クリスマスツリーを飾ったり、きよしこの夜を歌ったり、それから1週間経つと神社にお参りに行って、神様に健康をお祈りしたり、その帰りに親戚一同でお寺さんに行ってお墓参りすると。

これはね、全くあの宗教を馬鹿にしたりなんかしてるんじゃないです。日本人は本当に素直なんですよ。
自分たちよりか偉いと思う人、自分たちが尊敬できる人っていうのはもう、国籍なんか問わないんですよ。文化も問いません。どう見てもインドのお釈迦様は偉いと。仏教。それから中東にお生まれになったイエス様も偉いと。ムハンマド様も偉いとね。そういう偉い人、孔子様も偉いと。偉い人はみんな偉いと思って尊敬し、お願いする時とかお聞きするときはそういう偉い人に聞くと。非常に素直なんですね。

もともとですよ。宗教で神様同士で争うなんてことあるはずないじゃないですか。ムハンマドとはマホメットと昔、言ってました。マホメットっていうのはフランス語のスペルをローマ字読みしたっていうことで、日本しかマホメットって言ってないんで、ムハンマドの方がいいと思いますね。
ムハンマド様もイエス様もね、同じ宗教ですから、あれはね。その中で争いあったりね、特にヨーロッパみたいにプロテスタントとカソリックで殺し合いをするなんてことはちょっとね、日本人の感覚とは違うんですね。

日本人は多神教じゃありません。これあのヨーロッパの定義と、日本の定義が違いますからね。神というものに対する定義が違います。
神というのはどういうに捉えるかというと、日本は抽象的に神というのを捉えてるんですね。どの神がってことないです。山の神って言ったら山の神ってのがどういう神様かとか、そこから教えを受けるとか全然関係ないですね。ですからそういう点では、ヨーロッパ流の多神教と、日本の神道っていうかですね、日本人が心の中に持っている神っていうのは概念が違いますね。その意味で、いいんですね。それでこのキリスト教式の結婚式っていうのは非常にいいですよ。雰囲気もね。デザインもいいです。日本ではこれに貢献したのが桂由美さんですね。
ウェディングドレスのまあ専門家って言いますかね、デザイナーで、大変良い人で、私も何回かお会いしたことあるんですけど、本当に素晴らしい人です。この人が心血を注いでですね、日本の女性に着せるウェディングドレス、これをですね、やったんですよ。やっぱり結婚する女性がね、本当に夢を持って結婚できるような形を整えたという意味では、全く文化勲章ですよ。桂由美さんね。私はそう思います。

今日は大正天皇の話からですね、まあ一夫一妻制、それから神前結婚、それを発展した最近ですけどね、ここ30年ぐらいです。桂由美さんの活躍を通じてですね、さらに若い男女がより良い結婚式を挙げることができるようになったというのは大変にいいことになりまして。

まあ私のブログも見ましてもね、あの罵倒する人がいるんですよ。
僕はね、別に僕は罵倒されても平気なんですけど、やはりご本人のためにね、やはり人をあまり罵倒したり悲観的なことを言ったりするよりかですよ、やはり少しでもいい、この大正天皇のご業績を少しでも学んでですね、自分がどんなに辛くても、やっぱり日本のため、そして一夫一妻とか、神前結婚とか、それなりに、これ柔らかい方ですから、もっと政治的な業績もあるんですが、今日はこういうことをお話ししてるんですが、そういうもの一歩でも、周辺を罵倒するなら明るい話題を言ってですね、まあ毎日毎日を楽しく明るく過ごすようにやった方が僕はよろしいんじゃないかと思っております。 その点も含めましてね、大正天皇とか桂由美さんをちょっとご紹介いたしました。

武田邦彦 ヒバリクラブ
日本と科学(7)「神前結婚式」令和5年1月7日
https://youtu.be/UL3dYcUxQzo


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