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2022年12月26日

自然との関係性から道徳観念を身に着けてきた日本人 日本の神4

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これまで話をしてまいりましたが、日本は温帯の島国である。世界で唯一の温帯の島国であるということから、実は日本人は自然をじっくりと見る余裕があり、また自然は日本人に対しても非常に柔らかかったわけですね。

その中で今と違いますからビルはない、マンションはない、新幹線はないわけですから、本当に自然と一体となって、土と土の中に生活したわけですね。そこで自然と自分の一体感ができるわけです。
それは当然ですね。夜になって嵐になると、嵐の中で震えて過ごし、朝になってポカポカとした太陽が照って、冬の寒い時でもその太陽の中で日向ぼっこをしていると、体の芯からポカポカあったまる。それ自身が本当に、自然の中の自分というものを感じてたことは間違いないわけですね。

それから動物との間、植物とはもちろんそうですが、動物との間も非常に身近だった。周りにはいっぱい色んな動物がいましたし、ミミズとかそういった小さな土の中の動物から、身の回りの蝶々だとか蜂とかいったもの、それからさらには若干大きな、猛獣とはいかなくてもそれに近いような、人間と相争うような動物もいた。そういった自然と、それから植物と動物、それに気候変動、太陽とか月の満ち欠け、まあこういった物がすべて、自分と一体として過ごしていました。
それをずっと体験していくと、だんだん日本人の心の中に、自然との一体感というのが生まれてきたことは間違いありません。

自分がその中の一つである。それはあるいは山も生きているかもしれない。川も生きているかもしれない。それから植物、動物との関係もほとんど同じだろう。植物も華やかに咲く時もあるし、嬉しそうな咲き方をすることもある。
それから動物ももちろん感情があり、心がある。
その中でまた自分というのがある、という本当に一体感の中で、自分がその一部にしか過ぎないという気持ちを強く持ったのは間違いありません。

それからもう一つは、動物、もちろんこの理論的には山も誕生して成長して繁栄期を迎えて老化して死ぬと、そのような哲学的なことを考えなくても、どの子供の目にも、動物が生まれて成長して、そして老化して死んでいくという現実を見てます。しかしその動物は、植物は、誕生したり死んだりしてますが、しかしそれは面々として続いているわけです。
毎年毎年庭には雑草が生え、花も生え、木々も1本1本の木は少し寿命が長いけれども、それでも誕生して小さな木の時もある。それが成長して大きくなって茂ってきて、やがて枯れていく。
自分もまたそうだ。従って自分だけが特殊なものではない。この自然という営みの中、その中では生命の生まれて死んでいく期間が非常に長いものもあるし、それから本当に瞬間的に生まれて死んでいくものもある。その中で自分もその一つであるというそういう一体感。これも一体感として生じたわけですね。つまり死んで生きて死ぬということは、それほどもちろん珍しい事ではなんでもない。必ず人間には寿命があるということですね。

いつかは自分も朽ち果てなければいけない。突然朽ち果てることが来ることもあるし、長い時間が経ることもある。
しかし人間には欲があり、感情があり、人をあやめたり、いろんなこと、悪口を聞いたりするという醜い自分もある。ということを全部包含して考えてみると、自分というものはそれほど大きいものではない。そしてそれが自然の中で生かされているものである。
従って自分は自然を尊敬しながら生きなければいけない。自然の中で生きる。まさに自分に母親、父親、子供がいるように、自分に太陽があり月があり川があり海があり、そこに魚が泳いでるからこそ自分が魚を食べることができる。しばらく経つと、稲というものを育てて、そこでお米を食べることができる。 紀元前には、庶民はなかなかお米という高価なものは食べることができなくて、雑穀の中にわずかにお米を入れて食べるとか、魚もそれほど自由に手に入ったわけではないけれども、それなりにその時代には満足して食事もしていたわけですね。

もちろん着るものも寝る布団も、今と比べれば格段に貧しかったけれども、それでもやはり自分の人生を支えてくれることには間違いない。そうするとやはりその中で何を考えたか。いやあ、ここは神のような、自分を超えるものが存在するんだ。それは近代的な、近代的っていうか歴史的な時代の言葉で言えば神であり、私が言っている、将来的な言葉で言えば絡合ですね。つまりこの世は全体としての調和で生きてるんであって、自分だけが生きているのではないという強い信念を持つに至るわけです。それが自分自身の心の中に働きかける結果、自分の心でいろいろなことを学ぶわけですね。

例えばお天道様の下では嘘をつかない。お天道様の下では嘘をつかないということを、太陽が口に出すわけではありません。太陽というのは、非常に小さな元素が核融合して熱を出してるに過ぎませんから、太陽のポカポカした熱は、温まりは人間にとっては非常に心を温めるものであるけれども、科学的に言えばあれは核融合の熱がずいぶん遠くから来ることによるものであって、それ以外のものではないんですが、しかし生きるということ、生きて感情を持っているということを自身がですね、その大自然の中の一つの生活というか瞬間であるということが分かるわけですね。
そうするとこれは、宗教学なんかの勉強をかじった人はすぐヨーロッパ概念を持ち出しますので、一神教とか多神教という言い方をしますが、これは日本とは全く違うんですね。日本人というのは非常に物事を抽象化するんですね。例えばその目で見たものを、そのままとは思わないんです。従って例えば多神教、あの山を拝める、あの狐を拝むというんではないんですね。あの山を通じた後ろにあるもの、あの狐を通じた後ろにあるものというものを見るんですね。

これはの日本特有の、例えば人形浄瑠璃みたいなものがありますが、西洋の考え方は、まあ西洋とか他でもそうですが、人形劇というのは、目にできるだけ見えないほどの細い糸で上から吊って、ピノキオならピノキオっていう人形を操作する。できるだけ糸は細くて、目に見えたらいけないわけですね。目に見えるとその人形は糸で操作しているということが分かるので興が冷めるというか、そうなるわけです。
ところが日本は物事を抽象化することができるので、人形浄瑠璃では黒い服を着たものすごく大きな普通の人ですね、男の成人ですからすごく大きいんですが、その人が人形を操っている。どう見ても黒い人が、小さな人形を操っていうのが分かる。もう、見ればすぐ分かる。だけどもそれは、黒い人間は見ないわけですね。見ないというそういう抽象概念を持つことができます。

これはやはり日本という民族が、日本人のルーツのところで示しましたが、日本から発生したものであり、日本語もそうであり、日本の社会もそうなので、そういう抽象的なものの考え方というのが出来たわけですね。

浦賀にペリーが、アメリカの軍艦6隻と来た時に、そこから上陸した士官が下田の伊豆の町の少し森の方を歩いていたら、老婆が石のお地蔵さんに向かって、みかんを捧げて祈っておりました。
これは偶像を崇拝してるんだから注意しなきゃいけないと思ってその士官が、おばあさんそれは石の偶像ですよと言った。そしたらおばあさんは、そんなことは分かっておりますと。しかし何もないところに祈りするというわけでもいかないので、私の祖先と私のお世話になった人たちを、このお地蔵さんで示しているに過ぎません。このお地蔵さんが石でできたものであり、単なるお地蔵さんであるということを私はよく知っておりますと答えたという記録が残っております。

まさにヨーロッパ人は物を物として直接見て、日本人は物でもあるし、かつそこに抽象的な概念を含んだ一つの概念があると考えます。
つまり例えばお天道様の下では嘘をつかないというのは、お天道様がそれを教えてくれたかったと。お天道様は口を開きません。何も言いません。しかし日本人はお天道様の柔らかい光を日向ぼっこの時に浴びて、それで自分の体がポカポカと暖かくなっていくのを抽象化してですね、そのような素晴らしい環境を届けてくれたお天道様が出ている時に、自分はそれを裏切って嘘をついたりはしませんと、そういう道徳心が生まれます。つまり日本人は物事を抽象化することによって、自然をある意味で神と思い、その神のもとでは道徳を守らなければいけないということで、誰も道徳を教えてくれなくても、人間、日本人の心の中には道徳観念がしっかりとできるというのが日本、日本人と自然との関係であり、日本の今来的な神というものが何を意味しているかということを、はっきりと示しているわけであります。

武田邦彦 ヒバリクラブ
【武田邦彦のブログ】2022年7月26日 シリーズ「日本」第二章 日本の神 C
https://youtu.be/mUmeC2VLC8Y



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