2022年09月18日
テレビは毎日間違った情報を流している
今日の科学教室は、ちょっと趣が違いまして、科学そのものの知識というより、我々は何と間違った教えを受けているのかということを、具体的な例で示したいと思うんです。今テレビは、本当のことを言わないとか、テレビでウソばかり教えられてるって言うのはよく話に出てくるんですね。しかし現物を見ると、こんなに恐ろしいのかと思いますので、今日はちょっと現物を見せながら、現在では一番話題の中心になっている、地球温暖化、これについてどんな状態になっているのかということを、ちょっとお話をしたいと思うんですね。
科学っていうのは元々は、政策とか力とか儲けとかそういうものと関係なく、芸術とか音楽、文化と同じように、人間の活動のうち本当に崇高で美しいもので。そのまま科学をやらせてほしいというのが、僕なんかも希望なんですが、世の中には権力を振るいたいとか、人より俺がえらいように見せたいとか、金を儲けたいという人が多くて、科学を悪用しちゃうんですよね。
その一番今極端なのが、地球温暖化とかSDG'sと言われるような、ヨーロッパから出てきている、いろんな科学的な衣を着た政治的な話なんですね。政治っていうのは人を騙すこともあるし、本当はそういう政治じゃいけないんでしょうけど現実的にはそうなんですが、その魔の手を科学の方に伸ばしてくれるなと、いうふうに私は思うんですね。
僕はまだ世界にチャンネルがありますし、知り合いもいます。それから、いろんな英語の論文なんかも読みますから、まあまあ日本のテレビに左右されるってことは少ないんですけれども。日本のテレビを主に見ている方が多いんですよね。そういう点で本当に可哀想だと思います。その一つの例は、この前、渡辺正っていう先生から、本を送っていただきました。これは『「気候変動・脱炭素」14のウソ』というタイトルがついておりまして、出版社は恐れ多くも丸善出版でありまして。著者の渡辺正先生は、私も20年来の親交があります。東京大学の教授から今、理科大学の教授になって、東京大学名誉教授です。ですからこの本は、長らくこういう御研究をされ、かつ東大の教授であり、今東大の名誉教授であり、出版元は丸善であると、どこから見ても無視できない本です。武田邦彦がなんかヘンテコな出版社から出した本なんかは当てにならないと、NHKは言うでしょうけど。まさかNHKが、東京大学の教授、東京大学名誉教授、しかも丸善出版から出ている本を、まるで無視するということは、本当はありえないんですね。
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しかし実際は、完全に無視してますよね。この本は、地球温暖化というのはうそである、脱炭素というのはうそであると、14項目で整理されております。この本は体裁が、普通の人も読めるようにということで、分かりやすく書いてあります。もちろん、非常にがっちりとした、ちゃんとした学問的な根拠のあるものが書かれております。それでこの本の後ろには、地球温暖化に対してのいろいろな学術的な書物も参考文献として紹介されております。
もちろん地球温暖化というものに疑問を呈する学者というのは、すごく多いんです。簡単に言えば、良心的な学者はみんなそういう風に思ってるんですね。この本の中にも書いてありますけども、マスコミがなぜその地球温暖化をやるか。エコカーの製造会社が2017年に使った広告、テレビ広告などが、統計によると、1年で1兆2,300億円出している。ビジネスはそうかもしれませんが、放送はそれでいいんでしょうかね。
そこで放送法をちょっと見てみます。いつも問題になる、放送法第四条っていうものです。これをご説明したいと思います。日本は法治国家ですからね、法律が守られてると思うんですよ。特にNHKのように、国民から受信料を取っているところがですね。まさか放送法に違反するということはないんですが、ちょっと放送法を読んでみましょう。
(国内放送等の放送番組の編集等)第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めによるところによらなければならない。
よらなければならないって言ってるんですよ。それで
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
それはそうですね。社会が危険になったり、それから国民生活が善良であるって事は大切ですからね。
二 政治的に公平であること。
これはずいぶん気を付けておりまして、例えばNHKですと、政見放送は1党当たりとか、1人あたり何秒とか言って厳密にやってますからね。これやってるんですよ。
三 報道は事実をまげないですること。
これは怪しいですね。事実を曲げないですること。私は事実を曲げて放送されたもので、ずいぶん人生をダメにしました。私が今、年を経てこういう活動しているのは、今からまた若い人が私と同じように間違った報道で人生をフイにしてもらったらいけないなぁと思うこともありましてやってるわけです。
ところがNHKをはじめとした放送局とか新聞社はどうも、自分たちはまあ偉いんですよ。大体、国民の平均所得は460万なのに、4人家族で。自分たちは1,500万円以上取ってますから、自分たちの人生が良けりゃいいやと思ってるでんしょうね。報道は事実をまげないですること。これね、本当に私、長い間テレビに出ましたけど、本当のこと言うとクビになっちゃうんです。本当の事を言い過ぎて、クビになった武田邦彦なんて言われたりしますよね。
それから四番なんですよ問題は。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
これですよ。行動は事実を曲げないですることっていうのは、いや事実を曲げてないよ、一方向のやつは全部報道してるよって言い訳があるんですが、これを抑えているのは四番ですね。意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。こういうことなんですね。もちろん今、渡辺正先生のこの本を示しましたのは、どんなに考えても、意見が対立してるんですよ。どんなに考えても、意見が対立している科学の問題なんですよ、おまけに。政策は一致しているかもしれませんよ。だけどもこの、意見が対立してる事実について、科学ですから、事実について三番に報道は事実をまげないですること、四番に意見が対立する問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることとあるにも関らず、例えば別にNHKばかりじゃないんですけど、NHKは国民の受信料を取ってるから、直接的にこの放送法第四条によると思うんですね。この放送法第四条は、安倍政権の時にかなり社会的にも問題になりました。これはこの、事実を伝えるという点じゃなくて、政治的な中立性を保つかどうかという問題で、放送法第四条が問題になりました。放送法第四条が問題になった時に、放送界などは一斉に反発しました。だけどあんまり反発する必要ないんですよ、元々守ってないんですから。
それでこの理由を、NHKの中をよく知っている人に聞いてみたら、これは人に聞いたんで裏を取ってるんじゃないんですが、NHKに1人女性の、なんかちょっと力のある人がですね、非常に地球温暖化に怯えてるらしいんですよ。女性でもあるからかもしれませんね。その人は、科学はあんまり知らないらしいんですね。ただ科学は知らないで、怯えるだけだそうですよ。それで自分がNHKに勤めてるってことと、NHKが自分のものである、もしくはNHKを通じて、自分の恐れを国民に知らす、そのまま伝えていいかどうかっていうことを考えてないらしいんですよね。ただただ怯えてるんだって。
それでこの前のようなNHKの傑作番組がありましたね。CO2が海に溶けると、海が酸性になってプランクトンとかそういう石灰なんかでできたカラが溶けちゃうとか、もう学問的には超荒唐無稽な番組があったらしくて。さすがにあれは。PHのコントロールとか、ものが溶けるっていう、そういうのあるの?と。もちろん、大きな地球ですから、酸性ガスがどんどん吹き出すような海底火山の近くとか、そういうところはPHが0とか1とかいうところもあるんですよ。そういうところをとってね。昔はNHK、それがありましたよ。環境ホルモンっていうのが流行ったとき、相模湾か何かでNHKのクルーが、やっとやっと1週間で1匹だけ見つけたやつを大々的に報道したってありました。
NHKは何のためにあるんですかね。そう思います。ここでNHKの批判をしてもしょうがないんですが、要するに今分かってほしいのは、温暖化は、ある本によると、ある統計によると、温暖化に疑問を挟んでいる学者が90%、温暖化が進むと考えている学者10%。にもかかわらず政治的にはその逆なんです。先進国を中心ですけど。発展途上国はそれほどじゃありませんが、先進国は押しなべて地球温暖化になるよと。それは科学じゃないです。政策ですから。ところがNHKの番組なんか、科学的な装いをしてますよ。それに東大の現役の先生なんかがどんどん出るんですけども、私が東大はもう廃止した方がいいって言うのはそこなんですね。東大の先生って、国から金をもらわなきゃいけないんですよ。国から研究費をもらわないと研究できないんです。自分で研究費を集めるほど学問的に偉い人はいないんで、国からもらわなきゃいけないんです。NHKも民放も、国から金をもらったり、企業から金をもらったりしないといけないですね。
皆さん日本人って可哀想だなぁと思うんですよ。毎日毎日間違った情報を聞いて、温暖化が大変だ、温暖化が大変だっつって大騒ぎしなきゃならない。ところがそれが実は、放送法違反なんだっていうんですから。どうなってるんでしょうかね。あまりテレビ、NHKなんかを聞いてそれが頭に入ってる人は、当面あまり偉そうなことを言わない方がいいかもしれないですね。その後否定されますので。否定された時に恥をかきますから、やっぱりご注意をされた方がいいと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
今のテレビはみんな放送法違反?【武田邦彦の科学教室F】 2022年8月28日
https://youtu.be/wTiYhsGFzhw
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科学っていうのは元々は、政策とか力とか儲けとかそういうものと関係なく、芸術とか音楽、文化と同じように、人間の活動のうち本当に崇高で美しいもので。そのまま科学をやらせてほしいというのが、僕なんかも希望なんですが、世の中には権力を振るいたいとか、人より俺がえらいように見せたいとか、金を儲けたいという人が多くて、科学を悪用しちゃうんですよね。
その一番今極端なのが、地球温暖化とかSDG'sと言われるような、ヨーロッパから出てきている、いろんな科学的な衣を着た政治的な話なんですね。政治っていうのは人を騙すこともあるし、本当はそういう政治じゃいけないんでしょうけど現実的にはそうなんですが、その魔の手を科学の方に伸ばしてくれるなと、いうふうに私は思うんですね。
僕はまだ世界にチャンネルがありますし、知り合いもいます。それから、いろんな英語の論文なんかも読みますから、まあまあ日本のテレビに左右されるってことは少ないんですけれども。日本のテレビを主に見ている方が多いんですよね。そういう点で本当に可哀想だと思います。その一つの例は、この前、渡辺正っていう先生から、本を送っていただきました。これは『「気候変動・脱炭素」14のウソ』というタイトルがついておりまして、出版社は恐れ多くも丸善出版でありまして。著者の渡辺正先生は、私も20年来の親交があります。東京大学の教授から今、理科大学の教授になって、東京大学名誉教授です。ですからこの本は、長らくこういう御研究をされ、かつ東大の教授であり、今東大の名誉教授であり、出版元は丸善であると、どこから見ても無視できない本です。武田邦彦がなんかヘンテコな出版社から出した本なんかは当てにならないと、NHKは言うでしょうけど。まさかNHKが、東京大学の教授、東京大学名誉教授、しかも丸善出版から出ている本を、まるで無視するということは、本当はありえないんですね。
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もちろん地球温暖化というものに疑問を呈する学者というのは、すごく多いんです。簡単に言えば、良心的な学者はみんなそういう風に思ってるんですね。この本の中にも書いてありますけども、マスコミがなぜその地球温暖化をやるか。エコカーの製造会社が2017年に使った広告、テレビ広告などが、統計によると、1年で1兆2,300億円出している。ビジネスはそうかもしれませんが、放送はそれでいいんでしょうかね。
そこで放送法をちょっと見てみます。いつも問題になる、放送法第四条っていうものです。これをご説明したいと思います。日本は法治国家ですからね、法律が守られてると思うんですよ。特にNHKのように、国民から受信料を取っているところがですね。まさか放送法に違反するということはないんですが、ちょっと放送法を読んでみましょう。
(国内放送等の放送番組の編集等)第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たっては、次の各号の定めによるところによらなければならない。
よらなければならないって言ってるんですよ。それで
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
それはそうですね。社会が危険になったり、それから国民生活が善良であるって事は大切ですからね。
二 政治的に公平であること。
これはずいぶん気を付けておりまして、例えばNHKですと、政見放送は1党当たりとか、1人あたり何秒とか言って厳密にやってますからね。これやってるんですよ。
三 報道は事実をまげないですること。
これは怪しいですね。事実を曲げないですること。私は事実を曲げて放送されたもので、ずいぶん人生をダメにしました。私が今、年を経てこういう活動しているのは、今からまた若い人が私と同じように間違った報道で人生をフイにしてもらったらいけないなぁと思うこともありましてやってるわけです。
ところがNHKをはじめとした放送局とか新聞社はどうも、自分たちはまあ偉いんですよ。大体、国民の平均所得は460万なのに、4人家族で。自分たちは1,500万円以上取ってますから、自分たちの人生が良けりゃいいやと思ってるでんしょうね。報道は事実をまげないですること。これね、本当に私、長い間テレビに出ましたけど、本当のこと言うとクビになっちゃうんです。本当の事を言い過ぎて、クビになった武田邦彦なんて言われたりしますよね。
それから四番なんですよ問題は。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
これですよ。行動は事実を曲げないですることっていうのは、いや事実を曲げてないよ、一方向のやつは全部報道してるよって言い訳があるんですが、これを抑えているのは四番ですね。意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。こういうことなんですね。もちろん今、渡辺正先生のこの本を示しましたのは、どんなに考えても、意見が対立してるんですよ。どんなに考えても、意見が対立している科学の問題なんですよ、おまけに。政策は一致しているかもしれませんよ。だけどもこの、意見が対立してる事実について、科学ですから、事実について三番に報道は事実をまげないですること、四番に意見が対立する問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることとあるにも関らず、例えば別にNHKばかりじゃないんですけど、NHKは国民の受信料を取ってるから、直接的にこの放送法第四条によると思うんですね。この放送法第四条は、安倍政権の時にかなり社会的にも問題になりました。これはこの、事実を伝えるという点じゃなくて、政治的な中立性を保つかどうかという問題で、放送法第四条が問題になりました。放送法第四条が問題になった時に、放送界などは一斉に反発しました。だけどあんまり反発する必要ないんですよ、元々守ってないんですから。
それでこの理由を、NHKの中をよく知っている人に聞いてみたら、これは人に聞いたんで裏を取ってるんじゃないんですが、NHKに1人女性の、なんかちょっと力のある人がですね、非常に地球温暖化に怯えてるらしいんですよ。女性でもあるからかもしれませんね。その人は、科学はあんまり知らないらしいんですね。ただ科学は知らないで、怯えるだけだそうですよ。それで自分がNHKに勤めてるってことと、NHKが自分のものである、もしくはNHKを通じて、自分の恐れを国民に知らす、そのまま伝えていいかどうかっていうことを考えてないらしいんですよね。ただただ怯えてるんだって。
それでこの前のようなNHKの傑作番組がありましたね。CO2が海に溶けると、海が酸性になってプランクトンとかそういう石灰なんかでできたカラが溶けちゃうとか、もう学問的には超荒唐無稽な番組があったらしくて。さすがにあれは。PHのコントロールとか、ものが溶けるっていう、そういうのあるの?と。もちろん、大きな地球ですから、酸性ガスがどんどん吹き出すような海底火山の近くとか、そういうところはPHが0とか1とかいうところもあるんですよ。そういうところをとってね。昔はNHK、それがありましたよ。環境ホルモンっていうのが流行ったとき、相模湾か何かでNHKのクルーが、やっとやっと1週間で1匹だけ見つけたやつを大々的に報道したってありました。
NHKは何のためにあるんですかね。そう思います。ここでNHKの批判をしてもしょうがないんですが、要するに今分かってほしいのは、温暖化は、ある本によると、ある統計によると、温暖化に疑問を挟んでいる学者が90%、温暖化が進むと考えている学者10%。にもかかわらず政治的にはその逆なんです。先進国を中心ですけど。発展途上国はそれほどじゃありませんが、先進国は押しなべて地球温暖化になるよと。それは科学じゃないです。政策ですから。ところがNHKの番組なんか、科学的な装いをしてますよ。それに東大の現役の先生なんかがどんどん出るんですけども、私が東大はもう廃止した方がいいって言うのはそこなんですね。東大の先生って、国から金をもらわなきゃいけないんですよ。国から研究費をもらわないと研究できないんです。自分で研究費を集めるほど学問的に偉い人はいないんで、国からもらわなきゃいけないんです。NHKも民放も、国から金をもらったり、企業から金をもらったりしないといけないですね。
皆さん日本人って可哀想だなぁと思うんですよ。毎日毎日間違った情報を聞いて、温暖化が大変だ、温暖化が大変だっつって大騒ぎしなきゃならない。ところがそれが実は、放送法違反なんだっていうんですから。どうなってるんでしょうかね。あまりテレビ、NHKなんかを聞いてそれが頭に入ってる人は、当面あまり偉そうなことを言わない方がいいかもしれないですね。その後否定されますので。否定された時に恥をかきますから、やっぱりご注意をされた方がいいと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
今のテレビはみんな放送法違反?【武田邦彦の科学教室F】 2022年8月28日
https://youtu.be/wTiYhsGFzhw
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