2022年12月01日
アメリカの民主主義 現代7
ヨーロッパ、アメリカの政治情勢というのがどういう風になってるか。
アメリカには民主主義があるのかという話を、この中間選挙というものを通じて考えてみたい。
日本のメディアはアメリカの中間選挙の結果だけを微に入り細に入り報道する。これはもうほとんど何の重要性もない。特に日本人に何の関係もない。
日本人としてこのアメリカ中間選挙を、我々の日本の政治のために、もしくは我々の日常的な生活のために、もしくは我々の幸福のために、子供のためにということで聞く。
一番重要なのは、選挙の結果がほとんど伯仲してるってこと。上院だったら50対50とか、下院だったら220対220とか、ほとんど同じ数。
民主主義とは一体何なのか
民主主義っていうのは投票によって決める。多数派が一つでも多ければ総取り。
政策をするときにアメリカの国民の民意を示す形で政治が行われるなら、50対50なら、共和党の政策半分、民主党の政策半分やるのがいいはず。
だって投票が民主党と共和党とほとんど同数なんですから。
ほとんど同数の時に、政治をどうやったらいいか。
私たちが高等学校とか中学校で習う民主主義というのは、日本のような状態を想定している。
自民党が3分の2ぐらいで、あとの3分の1が野党なら、主たる政策は自民党がやるが、少数意見も考えなきゃいけません。こういう言い方ですね。
これは正しいですね。3分の2は自民党の政策、3分の1は野党の政策を入れた政策を、自民党がやるって言ってもいい。
民主主義は国民みんなの意思が実現するようにやるもの。
女の人も自分で子供を育てたい人もいれば、保育所に預けて仕事に出たい人もいる。結婚はあまり大きな意味を持たないと思って人生を送る女性もいる。それぞれの女性がそれぞれの人生を、自分の思う通りに過ごせる。それがもしかして政治だとしますよ。
高齢者でも仕事に疲れたから、ゆっくりとした毎日を送りたいという人もいれば、私のように若い頃ちょっと病気がちで、十分に仕事ができなかったので、年取って社会に少しでも何かお役に立てればそれをやりたいと思う人もいる。それぞれ。
選挙結果、もしくは現在ではネットなんかありますから各政策について国民の意見を十分に汲み取って、AIを使って、国民一人一人の意見を形に表せばどういう政策がいいか。 AI党はどうか。もしくは参政党が近いことをしている。
国民みんなが希望していることを実現するような政治をやる。
利権関係なく、国の発展ということでしっかりやるというのが、僕は民主主義だと考える。
世界で国民の幸福とか、人間の誠っていうのを大事にするのは日本だけ。
正義とか礼儀とか節度とかが大切だと思っている国民は、実は日本人だけ。
中国、中東、特にヨーロッパ、アメリカ。ここの人たちは、自分が得になればいい。それをどう社会システムとして実現するか。つまりアメリカ人3億人が一人一人自分が得になった方がいいと思っている。ありえない。
アメリカの富をどう分配するか。恵まれない人、恵まれる人をどうやるか。自分だけが良くなればいいという思想と、相矛盾する。その相矛盾するやつをどう解決するか。体裁上、正義ならいい。
男女平等。それは機会均等であればいい。つまりみんなが同じようなチャンスを持つんであれば、それが平等であるという考え方。これは全く平等じゃない。 筋肉の力の弱い女性、子供を産む女性、子供を育てなければいけない女性が圧倒的に不利になる。
ヨーロッパの今までの歴史は、女性は人間ではない、戸籍なんか作るか、結婚したって女性は全然違う動物だ。
日本のように日本は節度、子供。結婚したら夫と妻で一緒に家庭を営み、子供と一緒に家庭を育てていく。そういう考え方と全く違う。
アメリカの現在の民主主義には、民主主義がない。上位1%の人が40%の富を持っている。 ものすごく身分差別がある。昔、黒人をアフリカから強制的に連れてきて、それを奴隷にして使ったってわけですから、平等とかそういった思想を生むはずがない。
ただ彼らのやり方が間違ってるかどうか、分かりません。日本人から見れば間違ってるように見えるということ。
一人一人は自分のため。自分の利益のため。体裁上はそれが表面に見えない方がいい。
フランス革命(注1)とかアメリカの独立の時(注2)に、「我々は生まれながらにして平等である」というふうにこう書いてある。だけどその時に、「我々は」という単語に「白人男性」という単語を使う。これが彼らの考え方です。形式的にはそれを、日本人の誰かが「我々は」というのに訳したのが悪いんですけど。
「白人男性が」と訳して私たちがフランス革命を学べば、ずいぶん印象は違う。それからその後の判断も誤らないし、日本としての独立性も保てたんですが、日本の文化人が、白人男性と書いてる単語を相手のことを慮ってっていうか「我々は」とか、「人類は」と書くものですから、皆さん多くは間違う。
アメリカの中間選挙を見るときに、上院が何票対何票だとか、下院がどうであるとか、バイデン大統領がどうするとか、トランプ大統領が復活するとかいうことは、我々日本人にはほとんど関係ない。
問題は、ほとんど均衡した状態で選挙が行われ、そして多数決の原理で片方の人が全取りをする。全部取るというのは、どう見ても民主主義ではない。
※注1 フランス人権宣言の正式名称「人および市民の権利宣言 / Déclaration des Droits de l'Homme et du Citoyen」 homme:男性
※注2 アメリカ独立宣言から抜粋
We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness. men:男性の複数形
武田邦彦 ヒバリクラブ
現代(7)アメリカの中間選挙と民主主義
https://youtu.be/I0_JFowAhwA
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