2022年11月27日
原子力発電所は安全か 日本がしていることを信用できるか
原子力発電所の安全性についていろんな質問があるんですね。でこれはもうどうしても、あるシリーズでお答えしたいと思っていてですね。それもあの私が原子力発電所をこれから続けるべきだとか続けるべきじゃないというお話をしたいんじゃなくて、原子力発電所とはこういうものなんだということをお話ししたいんですよね。
私は自分の考えが正しいと思ってるわけじゃないんですよ。これはいつも言ってるように、我々っていうのはそれほど判断力がある状態じゃないんですよね。自分の頭の中に入ってるもので判断するもんですから、必ず間違ってると言ってもいいわけですね。だけど事実は提供できるんですよ。どういう状態であるかということとかですね。どういうところに問題点があるかということは、これは事実なんで説明できるんです。ただ一つ非常に困ってることがあるんですね。それでのびのびになってるんですよ。実は計画ももう立ててあるんですが、どうしても気合が入らないんですよ。
これは静岡県、東海地震の予想図です。東海地震っていうのは起こる起こると言われましたね。松代群発地震の後なんですが、東大のとある助教授が、その教授はあまり悪意があって言ったわけじゃないんですけども、それに乗っかって山みたいにお金が来るもんですから、地震予知は打ち出の小槌と言われるぐらいですね。人の恐怖心を煽ってお金をもらうっていうのは、もう誰でも今やってるわけですけども、それの典型的なものの一つなんですね。
これは公的な予想図なんですけども、それを示しました。見ると分かる通り、静岡県の伊豆半島の横ですね。西側で地震が起きる、もしくは海で起こっても大きく揺れるだろう。この図ですと赤いところが震度7、橙とか黄色が震度6、青いところが震度5となってます。で皆さんちょっとご年配の方は、東海地震が今日来る、また明日は来るって言って防災訓練が行われるし、静岡県の人なんか、毎日夜寝るときに乾パンと防火頭巾を枕辺において寝るというような、そういう緊迫した時代がずっとあったわけですね。
2000年ぐらいまでは、絶対に来ると言われてたわけですね。もちろん地震というのは全くいつ来るかわかりませんから、明日来るかもしれませんし、いつ来るか分からないんですが、まあそれからもう50年も経って、一体今では、あの騒ぎは何だったんだろうか。その間に東北大震災が来ましたよね。福島第一原発が爆発したり、非常に多くの、2万人近い方がお亡くなりになるというのは地震もありました。その前に阪神淡路大震災、これはそれまでプレート地震が来る来るって言われてたんですが、断層的な地震が来ましたね。
それから関東大震災では、1993年という非常に具体的な数字が示されまして、1993年までにほぼ90%以上の確率で東京が壊滅すると言われましたね。だからまあ地震予知が始まってから関東大震災なり、東海地震なりと来る来ると言われたところには全く来ずに、来るとこに入っていない阪神淡路とか東北の沖合とかですね、まあ東北の沖合は、多少の地震はあることが予想されますけどね、大きなところでは新潟の地震が2回ありましたし、いろんなところで熊本の断層地震なんか全く予想されてないところで起きましたね。
地震が予知できないということは、科学的にも私がちゃんと原理を説明してますけど、物理の専門であって地震は専門じゃない私でも地震っていうのは亀裂の発生とその伝播ですから、物理のちゃんと分かってる人は地震の専門家とも言えないわけじゃないんですけどね。まあいずれにしても今言いたいことはそういうことじゃないんです。
この絵は、本当に公的な絵なんですよ。東海地震のためにどのくらいのお金を投下したかということを、これまあ税金泥棒みたいなもんだったんですよ。でもっと税金泥棒があるんです。
中部電力が所有してるっていうか、運転してる原子力発電所で浜岡原発って有名なんですけど、それはどこにあるかっていうと御前崎、この地図ですとちょうど中央に描いてあります。御前崎、ちょっと尖ったところ。御前崎市というのがあって、その北に牧之原市ってのがあります。そのちょっと西側の海岸沿いに浜岡原発があります。
別に逃げも隠れもしてない大きな原発ですから、それが中部電力のホームページというか案内にはですね、ちゃんと正しい位置が書いてあります。
しかし私がここで言いたいのは、東海地震、東海地震ってあんなに騒いでて、大変な地震が来るぞ地震が来るぞって言ってたちょうど中央部分に浜岡原子力発電所が建設されているということなんですよ。日本では無理やり震度6まで耐えると言ってますね。震度7じゃ壊れるでしょう。まあそういうのが普通、原子力関係者言ってました。しかし事実は、震度6に見舞われた日本の原子力発電所ってのは10機ぐらいあるんですが、全部壊れてます。したがってこの地図で言えば、赤いところばかりじゃなくて黄色いところに建ててもダメなんですよね。そうすると、なぜ浜岡原発の立地をこんなところにしたのか。
つまり、東海地震っていうのは日本国政府を上げて、必ず来ると言って膨大な税金を投入したところなんですよ。膨大な税金を投入するってことは、日本政府の人がですね、税金っていうのは国民が一所懸命働いてその中からいただいてるお金だから、ちゃんと使わなきゃいけないと思ってたとしますよね。そうするとこの東海地震については2つ巨大なインチキがあったわけですよ。
1つが東海地震が明日にも来ると言って大騒ぎした。これはお金を欲しかったからなんですよ。
もちろんいつかは来ますよ。日本ですからいつかは来ます。しかし千年後かもしれません。そんなことを気にして生活するってことは、まあできないんですよ。人間ですからね。ある程度安全なところで住むってことはできます。
それからもう1つは、原子力発電所は絶対安全ですと胸を張ってたわけですよ。説明をそうしてました。私の先輩後輩の東大の教授なんかは、原子力安全に決まってんじゃないかと言い続けました。立地の時に、原子力発電所は安全なところには建てますと。火山から何キロとかなんとかね、いろんなこと言ってまして、あたかも安全なところに建ってるように見せていましたね。しかし現実は、東海地震が来ると言った地図のまんまん中に、しかも震度7、今建ってるところがこの地図の精密な震度7のところに合うかというと、6強のとこに合ってるんですけど、まぁ隣がもう震度7と予想されるところ、震度7とかぶってもそんなに不思議じゃないんですよね。そこに震度6でももたない原発を建てると。なんでですかね。お金なんですよ。立地はほとんどお金で決まります。あとはNHKとか朝日新聞とかそういった主力のマスコミが、それを報道しないように何とか規制というか圧力をかけるということでやってきたんですね。
私は原子力安全委員会の専門委員だったことがありましてね。その時に1回だけこういう提案をしたんですよ。立地に関してお金か怪しげな動きがあった時には、もうその立地を放棄するというような規定かなんかを決めなきゃいけないんじゃないですかと。もちろん誰にも相手にされず、葬り去られましたが、それはそうなんですよ。だってこの浜岡原発もう分かるわけですよ。それからね、中部電力は別にこれ国で決まりますからね。中部電力が主体的に役割を果たしたとは私は思ってないんです。本当にですね。中部電力でもそう書いてないですよ。
浜岡原子力発電所はいろんな諸事情によって東海地震が予想される震央地の全く真ん中に建っておりますと。中部電力はそれがすごく心配ですと。中部電力が本当に東海地方の住民の安全を心配するならね、中部電力と東海地方の住民が共に心配してくださいと。私たちだけ電力会社だけが心配するんじゃなくて、県民もしくはその地方の人全員で心配してください。
だいたい日本は西風が吹きますから、この浜岡原発が爆発したら東京に放射性物質が行くでしょう。それでこの前の福島原発が爆発した時にアメリカが早速、浜岡原発を止めろと言って、日本政府はまあアメリカの属国みたいなもんですから、浜岡原発だけをすぐ止めましたね。しかし日本政府はアメリカの人を、アメリカ軍を守るため、アメリカの横須賀基地とかそういうところを守るために、立川とか、そういうところを守るために日本政府があるんですかね。日本政府が運営されているお金は、日本国民の税金なんです。私がもっと言いたいことはですね、実は原子力発電所の解説をしたいんですけどもできない。今のところまだ。そのうちしますけどね。できないのは原子力発電所は、一番ダメなのが誠実さがないからなんですよ。お金にまみれて、ウソをずっとつき続けてきました。そのウソの積み重ねが、もう取り返せないぐらいになっております。まあこの浜岡原発がそうですね。
誠意ある中部電力ですら、ここは東海地震の危険なところに建っているんですと。それが我々原子力発電所を運転する責任者としてはもうそれが一番心配なんです。夜も寝れませんと。やっぱりホームページに書いてほしいですね。人間っていうのは自分の立場とか、そういうことを考えるよりかさらに先に、国民とか他人とかこの東海地震の震央地の真ん中に原子力発電所が立ってる、しかも専門的には震度6で、設計上どうだか別にして実績上震度6で全部壊れている。だから不安だと思うんですよね私は。
自分が中部電力に勤めてる時に原子力発電所の事故がなければいいなと思ってたら、それは間違いですよ。職業というのはそういうもんじゃありませんよね。自分の職業のプライドをかけて、危険なことはやらない、周辺の人に迷惑をかけるような、それで自分が給料をもらうようなことはしないと。そういうやっぱり魂っていうものが必要ですよね。それが人間として最も大切なことで、中部電力が一所懸命電力を供給しても、それから中部電力がここに浜岡を建てるときに、もしかすると内部で反対意見があったかもしれない。だけど結局は政府に押し切られて、ここに原子力発電所を作った。中部電力ももしかしたら協力したかもしれない。しかしそれは今ではちゃんとオープンにしてそして、国民にちゃんと説明をして、そして原子力発電所を動かすなら動かすというふうにやっぱりすべきでしょう。
私が原子力発電所のことを話すのに、非常に迷って困ってるのは、原子力発電所全体がこういう思想だからなんですよ。日本国民は被爆してもいい、今度被爆したら被爆限度がないんだとか何とかいうことで被曝は結構健康にいいんだとかなんか言い出すわけですから。それが日本の指導者ではダメだなあと。虚しいなぁとこう思いますので、原子力発電所の解説を開始する前に、この浜岡原発の立地と東海地震の震央地予想とがどういう風になってるのかということを地図を示してご説明いたしました。
苦しいですね。
武田邦彦 ヒバリクラブ
なぜ浜岡原発を東海地震の震央地につくったのか?【武田邦彦の科学教室26】 2022.10.05
https://youtu.be/7VGcklTlk6o
画像出典
伊勢湾環境データベース
(国土交通省中部地方整備局 名古屋港湾空港技術調査事務所)
http://www.isewan-db.go.jp/suruga-kankyo/B3b.asp
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