2022年11月24日
トランス脂肪酸 現代4
具体的なものをちょっとやります。トランス脂肪酸ですね。
トランス脂肪酸というのを例にあげたのは、この頃結構トランス脂肪酸が危ない危ないってものすごい言っておりましてね。それでもちろん厚生労働省なんかとか農水省もコメント出しておりますし、それからネットなんかでも随分出てるんですね。それでここでトランス脂肪酸を取り上げます。
3大原則を頭に置いていただきたいんですね。
民族によって違う。国によって違うって言ってもいい。
個人によって違う。
それから科学的な手段を必ず提示しなければいけない、ということですね。
この3つはないと、ただ自分の考えを他人に押し付けるってことになるんですね。まあ家庭なんかで主婦が自分の考えでその家庭の食事をいろいろ考えてもいいし、それから自分自身の食生活を自分で決めるんであれば、その被害は本人ですからいいんですけども。まあ少なくとネットとかテレビとか新聞とか書き物ですね書籍とか、こういうもので他の人に言う時は、やっぱりその他の人が健康になんなきゃいけないわけで、それには必ず科学の問題は、これ科学の問題なんですよね食品の安全性っていうのは、やっぱりデータがいるんですよ。まあ理論でももちろんいいんですけど、理論って言ったら非常に難しい理論ですね。どちらかが必要なわけで、科学的手段がなく言うっていうのが一番いけないですね。今度トランス脂肪酸はここで話すにあたってこの前、幸せ砂時計関係のインタビューで少し話をしたんですけども、もう一度私も、ちょっと見返してみました。あれから2週間ぐらいになりますので2週間の間で私がさらに追加して、まず役所とかそういうところがどう言っているのか、アメリカのFDAとかアメリカのいろんな調査団体っていうのはどう言ってるのか、それから日本のネットの人がどう言ってるのか、そういったものを中心に調べました。
結論として言えば、今のところトランス脂肪酸が危険であるということを示すデータは見つかりませんでした。あるのかもしれませんけど見つかりませんでした。
例えばいろいろネットで言ってるものを中心に言いますと、ちょっと厚生労働省とか農林水産省は少し違う言い方してるんですが、ネットで言ってることを見る限り、誰かがそう言ってるっていう感じなんですよ。誰かがそう言ってるっていう感じではね、それは噂を広めるって事だけですから。こういうのが多いんですよね。誰かがそう言ってるから私もそう言うと。これはね、やっぱりもう言わない方がいいと思いますね。
多分YouTuberとかそういう人がお金を稼ぐ必要があるのか、それとも正義感かどっちかだと思うんですけれども、やはりあのデータ無くして自分が分からないで言うっていうのは、ちょっと問題なんですよね。ある人を信用したと言っても、まあそれは色々あるわけで、それが一番多かったですね。
トランス脂肪酸が危ないという論理展開ったらどうなってるかっていうと、まずトランス脂肪酸が危ないと言われているというのと、それからほとんどはアメリカですね。アメリカの例えばハーバード大学の調査結果はどうなってるか。これもね、アメリカが出てくるだけでダメなんですけども、その調査の内容も非常に学問的じゃないっていうかずさんだっていうか、否定的なっていうか、学問とも認められないような調査が引用されてましたね。
それからアメリカっていうのはこれやっぱり第一原則に反しますからね。もしもアメリカでトランス脂肪酸が危険であるから日本も危険であるとすると、わかめは日本人は食べちゃいけないことになりますよ。だってわかめはたまたま日本で古くから食べる習慣があるので、誰も疑いなく味噌汁なんかにわかめを入れたりしておりますし、生わかめのサラダなんかもありますけれども。アメリカでわかめを調査したら全然紹介してないからダメだという風な調査結果が出てるでしょうから、わかめはそういう日本で分かってるからいいけど、トランス脂肪酸は日本で分かってないのでアメリカのデータを使うっていうんじゃダメなんですよ。これはもう科学では全然ないんですね。
それからもう一つは、非常にこう皆さんのトランス脂肪酸を敵視というか毒物だとか食べちゃいけないとか言ってる人たちの論理はですね、諸外国で規制してるって言うんですよ。諸外国で規制しているものは何で日本で規制しなきゃいけないんでしょうか。その典型的なもので今度トランス脂肪酸にも関係しますが、妊婦の水銀ですね。これはイギリスの夫人の基準を今でも使ってると思いますが、アメリカ、ヨーロッパは火山も少ないのでほとんど水銀が少ないんですよね。ですから水銀に敏感なわけです。それで妊婦の水銀の基準を決めたのは確かヨーロッパだったんですが、非常に低い値が設定されましてね。でカジキマグロがどうとかということになって、妊婦が魚を食べなくなっちゃったんですね。これは別の問題を生じてます。ちょっとこの後でまたこの食料のシリーズでお話ししてますけれども、多動性の子供が発生する一つの原因が、魚の摂取が足りないという問題がありまして、何で足りなくなったかったら、その水銀の基準が出てきたもんですからね、だからそれは外国のものを使うと危険があるということなんですよ。
要するにわかめの問題は違うじゃないかっていうね、先ほど思った方がおると思うんですけどね、そんな単純なもんじゃないんですね。水銀の例のように、日本のご婦人は大丈夫だ、だから魚を食べて多動性の子供は少ない。ところがヨーロッパ、アメリカはちょっとそれ規制しすぎて、必要な魚のタンパクとか魚の油脂を摂れなかった、油を摂れなかった、それによって別の障害が出てくるわけですね。つまり科学的な合理性のないものっていうのはどういう変なことが起こるか分からないんですね。ですから、トランス脂肪酸の説明は、トランス脂肪酸を一所懸命説明しようとしてるんですよ。トランスというのはどういうものかとか、飽和脂肪酸っていうのはどういうものか、水素添加だとどういう問題があるか。これは一般の人は、トランス脂肪酸という化合物についてはまあそれほど深く分からなくていいと思うんですよ。やっぱりトランス脂肪酸って難しいんですね、これ。科学的にも難しいんです。水素添加の問題もあるし、いろいろありますね。質素トランスなんつーのですね、細かい分子の立体構造の問題なんで、このなかなか普通の方は、すぐにはパッと理解できません。だけども説明を見てますと、トランス脂肪酸っていうのを非常に細かく説明してそしてトランス脂肪酸が体にどういう影響があるっていうデータはほとんどなく、もしあってもアメリカ、そしてその次に何がくるかって言ったら、アメリカが規制してるのになんで日本は規制しないんだってこうなるわけですね。これで失敗したのが妊婦の魚の摂取であって、かつ多くの多動性の子供を出して、その人たちは本当に可愛そうなことしたわけですね。
間違ったことを言ってもいいじゃないかとかね、安全サイドだからいいじゃないか、とかないんですよ。安全サイドなんてありません。そんなのはですね。正しいのが安全サイドであって、間違っても安全サイドなんて決してありません。
例えば栄養不足でもご飯ちょっとでもいいじゃないか、痩せるから。やっぱり痩せるのも限度があって、抵抗力を失いますから、風邪なんか引いたりインフルエンザかかったりしますからね。ですから常に科学っていうのは正しいこと言わなきゃなんないんだっていう信念が必要ですね。まあそういうことで随分見たんですけども、私は今のところ日本の信頼性のあるデータ見てません。第3原則でお話ししましたように食の安全第3原則、基礎研究の結果があること。それから傾向性が一応認められてること。それから3番目は介入試験のような積極的な実証試験というのが行われていること。これが大切なわけですね。これほどトランス脂肪酸が大きな問題であればですね、やっぱりこれはどこがやるんでしょうかね。あのえー環境省かそれとも農林水産省か厚生労働省かその関係の研究所もしくは各大学の栄養学とかそういったものですね。あのネットなんかでいろいろ発言されてる方で、まあたまたまこう見ますと、ほとんど科学の知識がなくて言われてるなっていう人もいるんですけども、そうでもない管理栄養士の方とかですね、まあいろいろそういう周辺の方が結構述べておられますし、お医者さんも時々、非常に断片的ですけどご専門の範囲ですけどねお話してるんですね。だけど根拠がきちっと調べられたものはありません。現在のところは私はトランス脂肪酸が問題じゃないと思います。やはり。
それから日本人の場合油脂の摂取量とか油の摂取量がかなり少ないんで、欧米のものをそのまま日本人に適用することはこの場合無理であるというふうに思います。というのはトランス脂肪酸自身がそのもの自身が極めて強い毒性を持つわけじゃなくて、割合の問題なんですね。天然にもトランス脂肪酸はありますし、それと比べてどうかとかですね。日本の食事のパターンから言って危ないかどうかっていう問題が生じるんであって、絶対的な問題じゃこれないんですね。今のところないので、もしトランス脂肪酸が危険だというふうに思われる方はね、ぜひデータを出してほしいですね。
特に日本のデータを出してほしいですね。それをやらないとですね、いけません。私はこの分野では一番いいというかちゃんとしたデータを系統的に出してるのは日本食品油脂学会だと思うんで。ちょっと手元に今本がないんで、本2、3冊ぐらい持ってるのでですね、そのあるところに行ったらもう1回読み直してみようと思ってますが、まああのここで第1回に現在の4で食品の安全化でトランス脂肪酸を最初の具体的な例としてあげましたが、もう一つ問題はこれコレステロールと関係してるんですよ。でコレステロールの評価自体が誤りなんです。これは次回にやりますね。ですからコレステロールで間違った方向に行っちゃってる人もいますね。
トランス脂肪酸がこうで、それに2種類のコレステロールがどっちの方向に行くので悪いと。そうするとこれはそっちが間違ってるんですね。コレステロールが間違ってるのでトランス脂肪酸の健康上の事情を考えるときに、間違ったコレステロールの方に行っちゃうと、そこでまた間違っちゃうっていうですね。それに陥っている方もおられました。
いずれにしてもトランス脂肪酸の問題は大きな問題ですからね。一つこれは関心のある人総力を上げてね、誠意を持って第1原則第、第2原則、第3原則をしっかり守ってそして正確な情報をですね日本国民に伝えるべきだと私は思いました。
武田邦彦 ヒバリクラブ
現代(4)食品は安全か? 4.トランス脂肪酸 2022.11.16
https://youtu.be/g7z6pQbNapM
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