2022年11月21日
安全な食品とは 現代2
食品は安全かということの第2番目。
先回とやや似てるんですが、この問題は皆さんの健康、お子さんの健康に大きく影響しますので、きちっと論理的にお話をしていきたいと思うので、類似してますが、わかめの話がこの前だったんですけども、またこれはちょっと違うということですね、意識して聞いていただければと思います。
今度はお酒です。ここに世界の国の人たちのお酒が飲めない人の割合が書いてあります。
特徴的なのはヨーロッパ0%、アフリカ0%。ですからアフリカとヨーロッパの人でお酒が飲めないという人は実はほとんどいないんです。このデータですと0%だから全員が飲める。ただここで注意しなきゃいけないことは、ヨーロッパの0%というのは、最近ヨーロッパに日本から移動してきた人は入りません。ある程度長くヨーロッパに住んでた人、ある程度長くアフリカに住んでた人。例えば肌の色なんかで分かりますね。白い人ヨーロッパ人はですね、それからアフリカ人は黒いですね。そういった人は長くその土地に住んでるので、そういう肌の色になってるわけです。だいたい肌の色が定着してくるのに4000年から6000年ぐらいかかりますので、かなり長い間そこに住んでる人ってことになりますね。
アメリカは移民の国で、アメリカ大陸は昔インディアンなんかがいましたから、アジアの民族だったんです。その人たちはお酒が飲めない人が多いもんですから、アメリカというのは2から4です。アメリカとか南アメリカの人たちはだいたい西暦1500年から1600年、まあ今から500年ぐらい前に入れ替わってるもんですからね。民族は安定するのに4000年とか1万年とかかかるわけですから、その意味ではまだアジアの人の血がかなり残ってる、遺伝子が残ってる。ですからヨーロッパ、アフリカに比べれば割合としては、ここが今度のポイントなんですけど、割合としては少し、2%から4%ぐらいアルコールが飲めない人がいる、お酒が飲めない人がいるって事ですね。
アジアは一体的に魚とお米の文化が主で、パンと肉とそれからお酒っていうのが一応ペアになってるんですよ。牛乳なんかも含みますけどね。ヨーロッパを中心として麦と肉の世界というのは、牛乳とかお酒が消化できる。もう一つは米と魚の文化、ちょっと海の方にいる民族です。これはどちらかというとお酒に弱いという傾向があるし、牛乳、ヨーグルトもちょっとダメなんですね。インドなんかは5%ぐらい、タイなんか10%ぐらいなんですが、日本と中国は食べられないですね。中国が41%、日本が44%ですので、世界ではこの地図で、日本が一番お酒が飲めない人が多い。約半分って言ってもいいですよね。
正確に44%って言ってもいいが、ヨーロッパ人は全員が飲めるけど日本人は半分しか飲めないんだっていうふうに覚えてた方がいいんですね。あまり細かい数字を覚えようとしますとなかなか苦労もしますし却って間違うことがあるんで、細かい数字が必ずしも覚えるべき数字ではない。ここのところでは一応、大きく概念を覚えるために、ヨーロッパ人はお酒を全員が飲めるけど、日本人は飲めない。もう一つここで重要なのは例えばインド人が5%っていうのもちょっと覚えておく必要があるんですね。
インド人っていうのはもともと2つの民族なんです。一つはイギリス人と同じアーリア民族ですね。ヨーロッパインド語族というぐらいですね。ちょっと似てるんですね。 それからタイは10%ですね。
ちょっと考え方をお話ししておく必要があるというふうに思うんですね。
まずヨーロッパ0%、日本は半分ということをまず説明します。ヨーロッパ人はお酒が飲める。これは正しい言い方ですね。ところが日本人はお酒を飲めないというのは間違った言い方ですね。半分の人は飲めるんですから。しかもこれは、年を取るにつれて少しずつお酒に接しますと、死ぬ時は日本人は20%しか酒が飲めない人がいないとも言われておりますので、少しずつ訓練によってアルコール分解酵素と言ってもいいし、アルデヒド分解酵素っていうのもそれほど間違いじゃないんですが、まあそういうものになるということ。ただ今日はそういう一つずつ細かいことに突っ込まずに大きな概念を覚える。子供とか自分の身を守るっていうのが大切なので、一応ヨーロッパ人は飲める、日本人は半分飲めないと、こうしましてまず考えてみましょうか。
ある学者が、お酒は毒かという研究をしたとします。そうしますとヨーロッパでは毒じゃないという結論になりますよね。全員が飲めますから。ところが日本では半分の人が具合が悪くなるわけですよ。そうすると半分、50%が具合が悪くなるということは、お酒は危険なものかというふうになっちゃうことが多いんですよ。ほとんど今そうなんですね。なんとか脂肪酸にしてもなんとかかんとかっていう化合物にしても、データを見ますと、このものを食べさせると20%具合が悪くなるので、これは健康に問題だと書いてあるんです。20%の人が何か具合が悪くなっても健康に問題があるわけではないんです。ここが難しいんですね。非常に難しいところですからよく話聞いてほしいんですが。
お酒は百薬の長なんですよ。それで認知症防止なんかにも役立つ。もちろんストレス解消にも役立つと、こう言われているわけですね。お医者さんにもいろんな先生がいるので、あんまり勉強せずに、酒は良くないんだなんて言ってる人いますけども、ちゃんとしたお医者さんは、お酒の好きな方はストレスも溜まるしお酒も少し召し上がってくださいと。認知症になりやすい場合もあるので、お酒も少し嗜んでもいいですよと、こう言うわけですね。これは、その立派なお医者さんたちは、人間は全部一緒じゃないという当たり前のことをご存知であるということなんですね。日本人はお酒が飲める人と飲めない人がいる。お酒が飲める人は別にお酒は毒物ではない。ところがお酒の飲めない人はお酒が毒物である。だから強制されて2合も3合も飲んだら死んでしまう人だっているんですからね。毒物ですよ。ここをどう考えるかが今日難しいところです。
これから詳しく食品安全に入ってきますが、食品安全のデータで、2つ大きく問題があるんですね。何やらというものは毒物で、食べてはいけないもんだ。なぜならばそれで健康を害する人がいる。これは毒物とは言えません。よろしいでしょうか。Aというものを食べると具合が悪くなる人がいるので、毒物であるとは間違いです。これはよく注意してください。お酒を飲むと具合が悪い人がいるのでお酒は毒物である、じゃないんです。お酒は毒の人と健康になる人と2通りいますと言わなきゃいけないですね。これがまず第一です。
それから日本人にお酒のテストをすると半分が具合悪くなったが、ヨーロッパ人は具合が悪い人はいない。
しかし日本人の具合の悪くなった人がいるということから考えれば、ヨーロッパ人にもお酒は毒である、これ間違ってますよね。ヨーロッパ人はお酒の分解酵素をちゃんと持ってるわけですから、日本人の中で具合の悪い人がいたからと言ってヨーロッパ人にお酒が有毒であるということはありません。 これのちょっと極端なやつがトランス脂肪酸なんか、ややそうなんですね。トランス脂肪酸ちょっとこれは詳しくは食品の何番かで言いますが、トランス脂肪酸が食品として有害であるという説明に、日本人のデータを示さずにアメリカではというのがあるんですよ。これはアメリカでは、ヨーロッパでは、フランス人は、こういうのがあるんですね。こういうのの一番典型で誤解を招いたのが実はタバコなんですよ。
タバコの害が大きいのはアングロサクソン、ノルマンあたりが厳しいんですね。しかし南の方の民族はタバコというのはほとんど肺がんになりません。非常に少ないんですね。でこれをごっちゃにしまして、特にそれに文化論が入りましてね。アメリカ人やイギリス人がタバコを禁止してるんだから、日本も遅れないで、タバコを禁止しなきゃいけないなんていう変なのがあるんですが、それはタバコを禁止するべきかどうか別ですよ。肺がんになるかどうかと別ですよ。もっと嫌な、お金がかかるとか火災になるとか汚れるとかありますからね。ですけどそこを間違うとですね、大きく間違うんですよ。つまり食品というのはそれほど雑なもんではないってことなんです。
地域によっても違うし民族によっても違うし、その割合が違うんです。先ほどインドとかタイが難しいんだって言ったのは、例えばタイの人はですね、日本人のようにお酒を飲むと具合が悪くなる人が半分いればまだいいんですよ。まだ皆さんの頭の中にお酒を飲める人もいるしお酒を飲めない人もいるっていう頭が入るんですよ。皆さんもそうだと思いますね。下戸とかいう名前もありますのでね。ところがお酒を飲めない人が5%とか10%っていうぐらいになりますと、これはその人たちが特異体質だと思ったり、それからなんかデータとしてほとんどの人がお酒が飲めるので、お酒は大丈夫だってなっちゃうことが多いんですよ。
つまり割合で決めちゃうんですね。よくあのいろんな危険なものなんて見てもですね、これは5%の人が問題だから問題だって書いてあるのもあれば、たった5%なのでやや安全であるなんて書いてるのはあってですね、もう無茶苦茶なんです、言ってみれば。
だからここは今日ね、2回目なんですけど少し難しいんですね。民族性があるということは、前回のワカメとかごぼうで説明しましたが、わかめとかごぼうのように極端に消化できるのは日本人だけだ、なんてだけだったら食品安全は簡単なんですよ。皆さんも悩まないで済むんですよ。ところが世の中でこれは危険な食品だとか添加物これが危ないって、ほとんどは割合なんですよ。
民族によって割合が違うんですよ。だから民族の差と割合の差と2つあるんですね。
ですからこれもはっきりと分かってないと間違ってしまうということなんですね。
おいおいこの食品安全を本当に理解する必要があるんですよ。食品安全の問題っていうのは、学問的に非常に難しいんです。解釈が難しいんですよ。むしろ事実そのものより、こういう状態の時にこれは毒物であると日常的に避けるべきか、むしろ食べた方が健康になるのか、先ほどお酒の例を挙げましたけど、そういう場合があるので、ここで大きく間違えますといけないんですね。
がんを警戒してる人ががんになりやすいっていうのはよくあることなんですが、これと同じようになってしまうんですね。
単純に物事を割り切ると病気になりますよということを今言っております。
武田邦彦 ヒバリクラブ
現代(2)食品は安全か? 2.人によって違う 2022.11.13
https://youtu.be/5QvRiwt-hkQ
画像出典
ビール製造組合ウェブサイト> 適正飲酒の取り組み > 飲酒と健康 > お酒に強い人 弱い人
https://www.brewers.or.jp/contents/helth-qa/hq10.html
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