2022年11月17日
植物油は体に大丈夫? 食と添加物9
食と添加物の第9回を迎えましてね。私はもう脱線しがちな人で、もう講義してても脱線ばかりなんですけど。
できるだけそれを抑えようと思っていつも気をつけてるんですよ。だけどこれを今話さなきゃと思ってすぐ脱線するんで、このひばりクラブもですね、シリーズ日本のこと話してると思ったらなんか別のことになったりして、いつも反省してるんですけども、この食と添加物だけは自然に私の気持ちがですね、脱線に向かないんですよ。
第9回にもなりましてね。まだ基礎をやっております。でトランス脂肪酸ばかりじゃありませんが、いろんな食品添加物の話についても勉強しておりまして。この前勉強してましておりましたら、専門家の人の言うのを聞いてたら、この人お医者さんだったんですけど、それはまず第一に、出てくる論文がみんなアメリカ、ヨーロッパの論文なんですよ。アメリカ、ヨーロッパの人の体と日本人の体と違うって、そんなことも分かってないのっていう感じがしましたのが一つと、その人はやっぱり植物油、今日話すのは植物油なんですけど、植物油についてちょっとやっぱり疑問を持ってましたね。だからまあそれはいいかなという風に思いました。
で今日は植物油の話なんですが、要するに何か戦後の一時期にサラダオイル、これ日本語なんですけどね、外国はこんな危険なものは食べませんが、それをサラダに、野菜の菜っ葉にかけて食べるなんていうのが流行ってましたね。今でも女性でサラダを好きな人がいて、サラダオイルなんかかけたりしてますよ。最近はまあ塩をかけたり少し工夫してますけどね。もともとサラダという言葉は語源はソルトだと思うんですね。塩。それがサラダになったと思います。私はそう思ってますね。まあそういう風に書いてあります。
減らした方がいいのと増やした方がいいのと日本人の現在の食について。植物油なんか典型的に、もうとにかく減らさなきゃいかんと。ヨーロッパでもそうなんですよ。で、ところが植物油をサラサラサラダなんていう放送がNHKでありましてね。長くやってましたよ。なんかサラダを食べると血液サラサラ。違うって言うんですよ。逆だっていうんですね。それでところが昨日かな、勉強したお医者さんのやつには何かやはりそういう似たようなこと言ってましたね。植物油を食べてコレステロールがどうのこうの、血液サラサラ。全部違いますんでね。よくね、人の健康に関係することを十分に調査もされずに言うなと思ったりしてるんですけどね。
ところでこれは日本油脂学会(注、日本油化学会のことか?)、食品油脂学会かな、大変に立派な会長さんがいたり、私も本を何個か送っていただいて読んだりしまして勉強しましてね。やっぱりちゃんとしたデータに基づいて専門的な見地から物を言うってことが必要でですね。民間のテレビ局も製油会社からコマーシャルもらってるからっていってね、見てる人をごまかすというようなことしていけませんね。
ところで今日の主題はですね、日本の食品の歴史をずっと江戸時代、平安時代からのものを読みますと、やっぱり植物油は日本人にも悪かったんですよ。日本人は特に動物はあんまり食べませんでしたね。豚とか牛を食べませんから。それもあって動物の油を取るのが少なかったものですからね。植物の油はさらに難しかったんですよ。で私はトランス脂肪酸とかなんとかいうデータを昨日こうずっとお医者さんが解説したのを聞いてましたらね、そこの基本がないんですよ。要するに植物油ったらどういうものか、動物油とはどういうものかね、人類に対して人に対して、油とは言うけど一言で、どういう風になってんのか。それで人工のは悪い、人工のは悪いって言ってるんですよ。要するに動物の油、植物の油、植物の油も色々ありますよね。サラダ油もあればごま油もあるし色々ありますよね。中国だったらごま油なんか割合多く使いますよ。それからそれはもちろん中国人にごま油がどうかっていう問題と、もう一つは中国人が豚肉を多く食べるので豚の油も必然的に摂りますね。その豚の油を食べてる人がごま油を食べるといいか、それとも日本人のように豚の油を摂らなかった時代、江戸時代とか平安時代とか、そういう時代に植物油がいいかっていうのは全然違うんですよ。
いい加減なことを言う人のことを聞かずに。特にアメリカ、ヨーロッパの論文を言う人とか。人工だから悪いんだ、確かに人工の悪いものあるんですよ、やっぱり天然のものがいいのが確かなんです。これがね、変なんですよ。天然のものはいい、人工のものは危険なんだって言ってる人がね、パンなんかを薦めてるんですよ。なんだと思うんですね。だって日本人の体っていうのは日本の食事でできてきたわけです。他でできないんですよ、体は。食事でできるわけですから。黒い髪の毛、黒い目、黄色い肌、少し背が低い、腸もどうだ、全部決まってるわけですよ。もちろん基本は、日本人は日本食じゃなくちゃダメなんですよ。だから天然なものがなぜいいのか、人工物がなぜ悪いのかっていうとね。それは我々の体が天然物でできてるからなんですよ。
そういう意味じゃ、現在の日本の食料自給率が40%以下、まあ数え方によってはもう30%って言ってもいいんですよね。資料なんかをどうカウントするかっていうものありますからね。そういうような状況で外国のものばかり食べてて、その人よく言うなと思いましたね、僕。まず基本は日本で取れる自然のもの、これはあまり考えなくてもいいです。自然のものというか平安時代とか江戸時代から食べてたもの、これは割合と安心ですね。これは分かりますね。調理方法もそうですね。葉物はあんまり食べない。葉物はお浸しにしたり、漬物にしたりして、おつゆを絞ったり洗ったりしてから食べる。野菜はそれほど安全ではないという日本食の考え方ですね。そういった日本食の考え方、野菜はできるだけ煮た方がいい。煮るか漬物とかお浸しとかにした方がいいという日本の食の考え方。日本人の体とか、日本とどうなってるのかっていうのを話してから人工物はあまり良くないっていうなら分かりますよ。私も人工物はあまり良くないとは思ってるんですよ。それはだって自分の体を作ってきたものと違いますから、別に絶対的に悪いもんじゃないけども、自分の体から言えば悪いってことですね。だから給食にパンと牛乳を出したり。今でも出してますよ。それはね僕がね戦後に小学校入った時はもう食料がなかったですから。進駐軍から供給されるパンと牛乳を食べなきゃ死んじゃいましたからね。あの頃脱脂粉乳でしたけど。とにかく脱脂粉乳であれ何であれ、食べなきゃ餓死したんだからそれはしょうがない。今のこの食事があってね、お米なんかすごく少なくて、休耕田が多いところでなんでパンと牛乳なのっていったら、それはねもちろん利権ですよ。利権。
だけど今の大人ってひどいですね。日本人の大人って本当ひどいですよ。昔は、やっぱり子供のためを第一にしました。それが大切なんですよ。子供とお母さんですから。一番大切なのは。お母さんがいなかったら子供いないじゃないですか。お母さんがおしめを替えてくれなければ子供は育たないじゃないですか。そのお母さんが何の保証もなく、日本の我々の保証なく自分で苦労して生きてるっていうのはどういうことですかね一体。僕はもう本当にちょっと信じられないっていう感じがするんですよ、実はね。日本はそういう社会になったってことが非常に信じられませんね。まあいいや。
とにかくまあここで言った、食と添加物の9番に「トランス? 植物油?」と書いてるのはなぜかっていうとですね、NHKに見られるようにさらさらサラダなんて名前を付けたりね。さらさらサラダの名前をつけた人はもう名乗ってくださいよ。大変に申し訳なかった。食の基本を知らなくてこんなこと言っちゃったとね。やっぱり言ってもらわなきゃいけないですよ。だって国民から視聴料をいただいて国民の健康を害してんだから。とんでもないことですよね。やっぱり人間はそんなことやっちゃいけません。やっぱり誠意を持って自分のことをやらなきゃいけないと思いますね。まあこの日本食料油脂学会(注、このような名称の学会は見つからず。日本脂質栄養学会のことか?)だったかな、これはあの植物の危険性をずっと指摘してきたところで、大変にちゃんとした団体なんです。学会なんですね。いい加減な学会、禁煙学会などと全く違いますね。したがってちゃんとした人のことを聞く。我々がですよ。
あともう一つ、僕は昨日そのお医者さんに、本当であれば一言言いたかったですね。あなたアメリカのことばかり言ってるけど日本人とアメリカ人と同じなんですかってね。それでグルテンとか言ってるわけですから支離滅裂なんですよ、言っておられることがね。だから今ではまだお医者さんは尊敬されてますし、それが武田は医者でもないのになんで健康のこと言うかなんて、なんか見当はずれのことを言っておられる方もおられますけどね。医者が病気を治すのは非常に素晴らしいですよ。素晴らしい。お医者さんのほとんどの人格も優れてる。本当にそれはもうその通りです。全くその通りです。私も家族にお医者さんがいっぱいいますので、それはそうなんですが、しかしテレビ、ネットであれだけいい加減なことを言う医者がいるってことは同時に事実なんで、まあそうは言っても僕らと一緒の学者もちょっといい加減なんで、それを振り返ると何とも言えませんが、まあそういうことです。
今日は具体的にトランスなんとかとか、植物はさらさらサラダなんていう前に、やっぱり正しい知識に基づいてやるということが必要なんじゃないかということをご指摘させていただきたいと思います。どうも今日は失礼いたしました。
武田邦彦 ヒバリクラブ
食と添加物(9)トランス?植物油?【武田邦彦の科学教室36】
https://youtu.be/GGp0nrtjHR8
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