2022年09月16日
石油を3倍使うのが太陽光発電
科学教室をやる時にいつも思うんですが、なんで日本ってこんなに平気で嘘がまかり通っているのかなぁと。しかしそれがまあ、みんなに認められているわけですから、変だなぁと思うことがあるんですね。それの一番極端な例が、太陽光発電なんですね。この太陽光発電については、1と2でやるつもりですが、今回やる”太陽光発電の1”は、ちょっと言えば”太陽光発電の2”よりかは、枝葉末節なんですよ。枝葉末節な方でも、皆さん聞かれて驚くと思うんですよね。太陽光は無限で無料だから、太陽の光からエネルギーを取れば、再生可能と。太陽はいつも光ってますからね。それからクリーンエネルギーだと、こう言ってるわけですよ。
しかし全然違うんですね。全然違うってことを、技術的にまず最初に言って、2回目は、これもやっぱり科学なんですが、もう少し本質的な問題に切り込もうと思っています。
太陽の光が、自然に電気になるなら別です。そうしたら、あの太陽の光は、無限で無料なんですよ。ところが、その太陽の光を、電気に変えなきゃいけないんですよ。
それが簡単にできるのであれば、大昔から石油なんか炊かなくても、あの発電所を作ったり、原子力発電なんていうものすごく危険なもの、あの放射性物質が出るようなもので、一所懸命言い訳を物凄くして、社長、会長なんかは今度13兆円かなんかの賠償金を払わなきゃいけないって、そんなひどいことになるわけですから、太陽光で発電したら楽じゃないですか。
それなら電力会社は、太陽光で前から発電してりゃいいことで、簡単な話ですね。
最近そういう技術ができたのかって言ったら、そうでもないんですよ。太陽の光を電気にするには、今のところシリコンがどうしてもいるんです。シリコンっていうものは、なんか非常に高級なものに見えますが、もともとは元素としては、シリカなんです。Siですね。Siってのは何かっていうと土ですね。土、砂。ここでは砂を出しました。
(画像をクリックすると拡大します)
土でもあんまり、色んなばい菌が入ってたりするとダメなんで、砂でも悪い質の砂ではダメなんで、高級な砂を使います。これはそういったものの一つなんですが、まあ砂なんですよ。SiO2。だから資源も無限なんですよ。Siシリカの砂を元にして、太陽の光で電気が起こるんだったら、大昔から、砂を敷き詰めてそこから電気を取ればいいわけで、簡単な話なんですけど、そうはいかないんですよ。
このシリカっていうのはSiO2、酸化物なんですね。酸化物を昔は塩化物にして、SiCl4(四塩化ケイ素)っていうのにして、それからそのクロル(塩素)を外してシリコンを取るっていう風にしてたんですけど、それはちょっと能率も悪いし、毒性も強いもんですからこの頃は、アルコキシドとか、まあいろんな形に進歩しまして。しかしいずれにしても、SiO2をなんらかの化学反応で、Siシリコンにするんですね。シリコンにしたものをそのままとか、単結晶とかいろいろあるんですが、まあそういったものにして、それを敷き詰めて両側に電極をつけて、それで上から太陽の光を当てると、そこで電気が発生します。ただそれはボルトとかいろいろありましてね。それからあの蓄電。夜中は太陽の光がありませんから、それをちょっと平均化したり、いろんなことをするので、かなりごつい装置がいるんですね。皆さんがよく見る、田園に太陽光のパネルがあったり、あれは機械がちょっと隠れてますんで見えませんが。それを集めたものをちゃんとした電圧にして、少し蓄電をして、というふうにして、太陽の光から電気が得られるわけですね。
僕は、これね、科学という美しいものを、人間社会で醜くしちゃってると思うんですけど、そういうこと言わないんですよ。太陽の光はタダで、無限だと。いや、タダで無限だってことは誰だって分かってますよ。
だけども、それが今まで使えなかったのはなぜかと。それはシリカ、砂をシリコンにするのが大変で、それをまた装置にするのが大変なんですよね。それにものすごく石油を使っちゃうんですよ。まあお金を使うと言っても、石油を使うと言ってもいいんですけど。
砂からシリコンの結晶を取ったり、それを組み立てたりするのに、すごくお金が要ると言ってもいいし、石油が要ると言ってもいいんですね。2000年頃にこの環境問題が湧き上がって、多くの人が太陽光発電はいいじゃないか、無限だっつって、その頃そういうことを言った人は辞めてもらいたいですね。少なくても科学者辞めてほしいですよ。
っていうのは、もう実績ができてますからね。これはあのドイツのせい。実績を出しまして。2002年から2022年までの20年間で、どんどんどんどん太陽光発電だとか、まあその他に風力発電なんかもやってきたんですね。風力発電も、後でここで説明しますけどね、じっくり。最初、キロワットアワー(kWh)あたり13セント、14セントですかね。ですからまぁだいたい、1セントって言ったら昔は1円ぐらいだったから、まあ1セントつったら1/100ドルですからね。まあ1ドルが100円だった時代だったとすると、1セントが1円ですからね。13.94セントっていうとまあ14円。
大体同じですね日本と。日本が今だいたいkWh当たり15円位で、それを20円位で売ってるっていう感じなんですね。まあだからドイツも日本も、だいたい同じ位だった。だからこれ13.94セントってのは13.94円と思ったらいいですね、13円94銭。2002年、まあ普通の値段です、これは。
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それでどんどんどんどん、太陽光発電とか風力発電とかやりましたからね。項目はここに細かく書いてありますが、いろいろ要りますよ、結局。だから補助金なんかも必要だ。補助金なんてのは、それだけお金がかかってるから補助金が要るんですよね。でドイツの家庭用電力料金というのは、結局2022年には、実に36円ですよね。だから約3倍になったわけですね。
3倍になったけども、いいじゃないか、石油を炊かなくてよくなったから、というんじゃないんですよ。
これは2000年の14円の時は、石油とか天然ガスですね。ロシアからくる天然ガスなんかを炊いて出してた。ところが2020年にはそれがだいぶ太陽光発電とか風力発電に変わったわけですが、じゃあ太陽光は無限で無料でしょ。風だって無限で無料じゃないですか。じゃあ無料のものを使って14円が36円になるっつったら、どういう理由ですかね。まぁこれは普通の人だったら頭で考えれば分かると思うんですよ。僕ね、今度色々これを、このブログを世話してくれる人と色々ディスカッションをしようと思うんですよ。
なんで多くの人が、太陽光発電は、環境に良いと思うのかと。だって環境にいいって言ったって、10円が36円なってるわけで、3倍になってるわけでしょ。太陽光は無料でしょ。無限で無料ですよ。ってことは、どういうことかっていうと、結局太陽光発電をやると、まぁちょっと風力も入ってますけど、まぁ太陽光で簡単にまとめますとね、それは3倍になっちゃうっていうことなんですよ。
3倍は何に使ってるのって言ったら、ほとんど石油なんですよ、現実的にはですね。ここに販売費ったって、販売員がどこかに売りに行ったり、集金したりするために石油なんか使うから。送電費もそうですね。それから土地利用費だって、土地を利用するだけだから、いいだろうというのかもしれないけど。まあ少ないですけども、これだって、米でも作れば、麦でも作れば作れるわけですから、だからそういうものをやめて、発電をしているっていうことですよね。洋上の場合は、洋上でなんかやっぱかかりますからねぇ。
それから、補助金も出さなきゃいけない。で、いろんなことがあって、結局、ドイツ人は今大変なんですよ。電気3倍かかってるんですよ。これを税金で賄ったって、どうせ税金というものはドイツ国民が払うんですから、同じなんですよ。1回税金で払って、よくあの太陽光は補助金だから安いんだって言うけど、補助金というのは僕らが払ってるわけで、何も鳩山さん、鳩山さんは元首相ですけど、金持ちが払ってるんじゃないんですよね。それからグレタさんが払っているわけでもないんですよ。誰かが払ってるわけじゃなくて、国民が払ってるんですから、補助金だって同じなんですよ。で、だいたいですね、ほぼ値段っていうのは、石油に比例してますからね。だから簡単にいうと、昔は火力発電所でやれば14円の石油を使ってたのが、現在ではその3倍の石油を使って、太陽光というものにだけ変わったんですよ。石油の使用量は、ほとんど同じなんですよ。まあ、ものすごく細かく計算したら、いや実は武田先生この3倍っていうのは2倍半位、2.5倍位ですっていう人もいるでしょうが、まあせいぜいそんなもんなんですね。
ということで、まず武田邦彦の科学教室の太陽光発電の1番は、太陽の光は無料ですが、それを電気にするのに、現在の石油火力発電所とか、天然ガス火力発電所に対して、約3倍の石油とか天然ガスを使う、エネルギーを使うということ。そういう馬鹿らしいことをやっているのが太陽光発電だということを、まず分かってください。だから太陽光発電をやって、環境がどうのこうのって言う人は、まあ僕に言わせると、ちょっと言葉は悪いんですけど、二重人格者だ。専門家ですから、これ全部分かってますんでね。ということを、まず頭に入れて欲しいと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ 2022年8月18日
太陽光発電は本当にエコなの?【武田邦彦の科学教室D】
https://youtu.be/FqUxFQockzM
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しかし全然違うんですね。全然違うってことを、技術的にまず最初に言って、2回目は、これもやっぱり科学なんですが、もう少し本質的な問題に切り込もうと思っています。
太陽の光が、自然に電気になるなら別です。そうしたら、あの太陽の光は、無限で無料なんですよ。ところが、その太陽の光を、電気に変えなきゃいけないんですよ。
それが簡単にできるのであれば、大昔から石油なんか炊かなくても、あの発電所を作ったり、原子力発電なんていうものすごく危険なもの、あの放射性物質が出るようなもので、一所懸命言い訳を物凄くして、社長、会長なんかは今度13兆円かなんかの賠償金を払わなきゃいけないって、そんなひどいことになるわけですから、太陽光で発電したら楽じゃないですか。
それなら電力会社は、太陽光で前から発電してりゃいいことで、簡単な話ですね。
最近そういう技術ができたのかって言ったら、そうでもないんですよ。太陽の光を電気にするには、今のところシリコンがどうしてもいるんです。シリコンっていうものは、なんか非常に高級なものに見えますが、もともとは元素としては、シリカなんです。Siですね。Siってのは何かっていうと土ですね。土、砂。ここでは砂を出しました。
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土でもあんまり、色んなばい菌が入ってたりするとダメなんで、砂でも悪い質の砂ではダメなんで、高級な砂を使います。これはそういったものの一つなんですが、まあ砂なんですよ。SiO2。だから資源も無限なんですよ。Siシリカの砂を元にして、太陽の光で電気が起こるんだったら、大昔から、砂を敷き詰めてそこから電気を取ればいいわけで、簡単な話なんですけど、そうはいかないんですよ。
このシリカっていうのはSiO2、酸化物なんですね。酸化物を昔は塩化物にして、SiCl4(四塩化ケイ素)っていうのにして、それからそのクロル(塩素)を外してシリコンを取るっていう風にしてたんですけど、それはちょっと能率も悪いし、毒性も強いもんですからこの頃は、アルコキシドとか、まあいろんな形に進歩しまして。しかしいずれにしても、SiO2をなんらかの化学反応で、Siシリコンにするんですね。シリコンにしたものをそのままとか、単結晶とかいろいろあるんですが、まあそういったものにして、それを敷き詰めて両側に電極をつけて、それで上から太陽の光を当てると、そこで電気が発生します。ただそれはボルトとかいろいろありましてね。それからあの蓄電。夜中は太陽の光がありませんから、それをちょっと平均化したり、いろんなことをするので、かなりごつい装置がいるんですね。皆さんがよく見る、田園に太陽光のパネルがあったり、あれは機械がちょっと隠れてますんで見えませんが。それを集めたものをちゃんとした電圧にして、少し蓄電をして、というふうにして、太陽の光から電気が得られるわけですね。
僕は、これね、科学という美しいものを、人間社会で醜くしちゃってると思うんですけど、そういうこと言わないんですよ。太陽の光はタダで、無限だと。いや、タダで無限だってことは誰だって分かってますよ。
だけども、それが今まで使えなかったのはなぜかと。それはシリカ、砂をシリコンにするのが大変で、それをまた装置にするのが大変なんですよね。それにものすごく石油を使っちゃうんですよ。まあお金を使うと言っても、石油を使うと言ってもいいんですけど。
砂からシリコンの結晶を取ったり、それを組み立てたりするのに、すごくお金が要ると言ってもいいし、石油が要ると言ってもいいんですね。2000年頃にこの環境問題が湧き上がって、多くの人が太陽光発電はいいじゃないか、無限だっつって、その頃そういうことを言った人は辞めてもらいたいですね。少なくても科学者辞めてほしいですよ。
っていうのは、もう実績ができてますからね。これはあのドイツのせい。実績を出しまして。2002年から2022年までの20年間で、どんどんどんどん太陽光発電だとか、まあその他に風力発電なんかもやってきたんですね。風力発電も、後でここで説明しますけどね、じっくり。最初、キロワットアワー(kWh)あたり13セント、14セントですかね。ですからまぁだいたい、1セントって言ったら昔は1円ぐらいだったから、まあ1セントつったら1/100ドルですからね。まあ1ドルが100円だった時代だったとすると、1セントが1円ですからね。13.94セントっていうとまあ14円。
大体同じですね日本と。日本が今だいたいkWh当たり15円位で、それを20円位で売ってるっていう感じなんですね。まあだからドイツも日本も、だいたい同じ位だった。だからこれ13.94セントってのは13.94円と思ったらいいですね、13円94銭。2002年、まあ普通の値段です、これは。
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3倍になったけども、いいじゃないか、石油を炊かなくてよくなったから、というんじゃないんですよ。
これは2000年の14円の時は、石油とか天然ガスですね。ロシアからくる天然ガスなんかを炊いて出してた。ところが2020年にはそれがだいぶ太陽光発電とか風力発電に変わったわけですが、じゃあ太陽光は無限で無料でしょ。風だって無限で無料じゃないですか。じゃあ無料のものを使って14円が36円になるっつったら、どういう理由ですかね。まぁこれは普通の人だったら頭で考えれば分かると思うんですよ。僕ね、今度色々これを、このブログを世話してくれる人と色々ディスカッションをしようと思うんですよ。
なんで多くの人が、太陽光発電は、環境に良いと思うのかと。だって環境にいいって言ったって、10円が36円なってるわけで、3倍になってるわけでしょ。太陽光は無料でしょ。無限で無料ですよ。ってことは、どういうことかっていうと、結局太陽光発電をやると、まぁちょっと風力も入ってますけど、まぁ太陽光で簡単にまとめますとね、それは3倍になっちゃうっていうことなんですよ。
3倍は何に使ってるのって言ったら、ほとんど石油なんですよ、現実的にはですね。ここに販売費ったって、販売員がどこかに売りに行ったり、集金したりするために石油なんか使うから。送電費もそうですね。それから土地利用費だって、土地を利用するだけだから、いいだろうというのかもしれないけど。まあ少ないですけども、これだって、米でも作れば、麦でも作れば作れるわけですから、だからそういうものをやめて、発電をしているっていうことですよね。洋上の場合は、洋上でなんかやっぱかかりますからねぇ。
それから、補助金も出さなきゃいけない。で、いろんなことがあって、結局、ドイツ人は今大変なんですよ。電気3倍かかってるんですよ。これを税金で賄ったって、どうせ税金というものはドイツ国民が払うんですから、同じなんですよ。1回税金で払って、よくあの太陽光は補助金だから安いんだって言うけど、補助金というのは僕らが払ってるわけで、何も鳩山さん、鳩山さんは元首相ですけど、金持ちが払ってるんじゃないんですよね。それからグレタさんが払っているわけでもないんですよ。誰かが払ってるわけじゃなくて、国民が払ってるんですから、補助金だって同じなんですよ。で、だいたいですね、ほぼ値段っていうのは、石油に比例してますからね。だから簡単にいうと、昔は火力発電所でやれば14円の石油を使ってたのが、現在ではその3倍の石油を使って、太陽光というものにだけ変わったんですよ。石油の使用量は、ほとんど同じなんですよ。まあ、ものすごく細かく計算したら、いや実は武田先生この3倍っていうのは2倍半位、2.5倍位ですっていう人もいるでしょうが、まあせいぜいそんなもんなんですね。
ということで、まず武田邦彦の科学教室の太陽光発電の1番は、太陽の光は無料ですが、それを電気にするのに、現在の石油火力発電所とか、天然ガス火力発電所に対して、約3倍の石油とか天然ガスを使う、エネルギーを使うということ。そういう馬鹿らしいことをやっているのが太陽光発電だということを、まず分かってください。だから太陽光発電をやって、環境がどうのこうのって言う人は、まあ僕に言わせると、ちょっと言葉は悪いんですけど、二重人格者だ。専門家ですから、これ全部分かってますんでね。ということを、まず頭に入れて欲しいと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ 2022年8月18日
太陽光発電は本当にエコなの?【武田邦彦の科学教室D】
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