武田邦彦先生の提言

環境がこんなに悪いのに絵画なんか楽しんでていいのかなんて、人類の財産の一つの絵画にトマトジュースをかける。修復できると思いますけどね。そういうことが行われるぐらい、幻想に囚われちゃってるんですよ。最近、マスコミとか文化人とか専門家は、人を脅かして金を儲けるのはやめた方がいいって思うんですけどね。その悪人、悪人とはマスコミとか人の危険を煽る者ですよ。これが危ない、台風が危ないの、温暖化が危ないのって煽っては金を儲ける人たち。これを相手にしないんですよ。むしろ自衛した方がいいですね。これも問題ないってやつですね。いわゆる普通の環境悪化ですよ。ずいぶんウソをついたものですね。

例えば大気汚染。確かに大気汚染って、一時的に起こったんです。1943年だったかな45年だったか、ロンドンのスモッグね。これは直接的にも4,000人が亡くなってます。それから、日本の大気汚染で有名なもの、四日市ぜんそくとか、東京のスモッグなんか。しかしこれはもう今はほとんどないんです。北京があるじゃないかとか言ってくるんですけど、これは必ず一時的なんですね。地表面積の0.43%しか占めていない都市の中で、その時に発展途上にあるところが10年間ぐらい、しかも国全体ではなくて都市だけが大気汚染するってことがあるっていうだけなんです。全然人類の、地球の環境に関係ないんですよね。

ロンドンも今はきれいですし、東京もきれいです。四日市なんかも、技術の力できれいになりました。だから北京は今はちょうど発展途上ですから、ああいうことが起こるんですけど、中国の人も反省して、ちゃんとした技術を使えば北京の大気汚染なんかなくなりますからね。

大気汚染があるってことは何を言ってるか。今の人間の技術でしたら、大気汚染は犯罪なんですよ。無くそうと思えばできるんですから。脱硫技術と脱硝技術をどんどん使えばいいんですから。ただそれをケチって使わないで、ただ大気をわざと汚染すればそうなるっていうだけのことですからね。これ犯罪ですよ。 水質汚濁、これはもうほとんどありません。水質汚濁はほとんど今ないんですが、水道の水をもう少し美味しく飲みたい。殺菌は大丈夫なんですけど、美味しく飲みたいというと、日本は明治時代に作った取水場なんかから取ってるから、もっと山の中の美味しい水を取ればいいってやったら、やっぱり反撃があるんですよ。なんで反撃があるかって言ったら、利権なんですよ。従来の利権。それがあるわけですね。だけど東京の多摩川など、半分がトイレの水ですから、それは当たり前ですよね。だからそういうことを改善していけばいいわけで、これもないですね。人工的なものですよ。行政のサボリっていうか、そういうものですね。

森林が破壊するって、一時ものすぐ騒いで。すごく心配して、これで一所懸命運動していた人がいますけど、かわいそうなんですよね。これ犯罪なんですよ。っていうのは、森林がどういう状態が破壊するっていうことをよく分かってるんですね。特に酸性のものをそのまま待機中に、法律に違反して出すようなことを長く続けてるということなんですよ。だから家の中に強盗が入ってきたら良くない。そういうことを言ってるだけなんですね。別に自然に起こる大気汚染だとか、人間の文明が発達したら、森林が枯れますよとか、そういうもんじゃないんですよ。森林は全然枯れません。ただ法律で禁止されているぐらい悪いことをすると、そこの森林が枯れるということです。
これ、お年寄りの方、少し年配の方で、昔ヨーロッパの、森林がこんな風に枯れていますという写真を随分見た人がいると思うんですよ。それはほとんどが犯罪的なものなんですよ。風の吹く上手の工場が違反して、どんどんどんどん酸性ガスを出す。その下手の森林は枯れるんですよ。これは別に逮捕すればいいだけの問題で、環境の犯罪ですからね。環境が悪くなるとみんな心配してるのは、法律に違反してないような、ちゃんとした工場があり、ちゃんとした交通手段があり、ちゃんとした生活をしているのにも関わらず、人間の文化が良くなったからとか、物質が多くなったからって、環境が悪くなることを心配しているのであって、犯罪をすればいつでもダメなんですよ。

例えば台所に包丁がある。ネギを切るその包丁を殺人に使えば良くないんですよ。それはね、お前包丁を使って人を傷つけたじゃないか、だから包丁の販売を禁止しろ、みたいなこと言ってるのが、大体新聞、テレビなんですね。文化人もそうですよ。ということです。

それから、砂漠化、最近言わなくなりましたね。地球が砂漠化していると、わあわあ騒いだのは1980年、今から40年か50年前ですけれども、これもただ歴史を知らないだけなんですね。地球っていうのは、砂漠が増えたり減ったり、それからだいたい赤道近くのところが温かいんで、空気がそこで上がるんです。その空気は上がったら上がったっぱなしじゃないから、大体そうですね、北緯だったら20度とか30度のところにその風が吹くんで、そこが砂漠化することが多いんですよ。これは循環なんですね。昔からこういう循環で砂漠化してるところもあれば、それから文明っていうのは少しずつ変わりますから、その文化のあるところが変わればですね、それに伴って砂漠化するところが変化してということなんです。
砂漠化してるとか森林が破壊してるとかっていうのは、大体は写真なんです。データじゃないんですね。世界の砂漠の面積の変化とか、世界森林の状態。世界の森林の状態って言っても、都市化が進んで森林が少なくなる、例えば日本なんかそうです。土地が少なくて森林が減ってきたわけですから。それは住宅を作るか山を作るかっていう問題であって、これは全然、環境破壊の問題とは違うんです。環境破壊っていうのは人間が民主的に決めてやったことじゃないことを言わないと、変なことになっちゃうんですね。これで森林破壊とか砂漠化というのは本当に、僕にすれば報道の犯罪です。部分的に写真を撮って人を驚かせる。絶対データを出さない。例えば砂漠化を主張している人だってね、データを持っている人はほとんどいないですよ。データを見たら、砂漠化してるなんか、絶対言えませんから。

それから海洋汚染。海洋はですね、ものすごく海洋を使うようになったら、将来汚染する可能性がありますから、これは国際条約を作って、海洋を汚染しないようにするってことですね。プラスチックごみが海に浮いてるってありますね。あれは海洋汚染と言ったら海洋汚染ですけど、あれは中国の船が、船のゴミを全部海に捨てるからなんですよ。半分は中国なんですよ。だからこれは犯罪ですよ。やっぱりゴミはゴミ箱に入れるって事ですから。ゴミ箱に入れる人がいないからプラスチックを規制するなんて、やっちゃいけないんですよね。さっき言ったように、台所の包丁で人を刺した人が出たので、台所で包丁を使うことを禁止するっていう、これが今、都知事の小池さんなんかの論理なんですよ。悪い人がいたら、その悪い人のためにいい人が我慢するってやつです。僕は全然違いますね。やっぱり人間は快適に台所で包丁を使いたいわけだから、包丁を悪用する人を罰するとか、捕らまえるとか、そっちを規制するとかっていうことであって、悪いことをしてる人がいるから、みんなでその悪いことをしてる人が悪いことしても困らないようにしようなんてのはね。
例えばレジ袋の有料化なんかそうですよ。まあちょっと、大臣としてはどうだったかと私思いますよ。いくらなんでもね、プラスチックというのは、不当に海に投棄されるとか、不当に使えば影響があるって事ですよ。それはもうそうなんですよね。さっき言ったように、台所の包丁の原理なんですよ。だから包丁もそうですけど、火もそうですね。マッチを悪用するからマッチを禁止しようとね、そういうやつとか、そんなこと言ったらもう世の中いくらでもあるんですよ。
電気もね、わざと感電させれば結構危ないですよ。ちゃんと電線は絶縁体で被覆しておかなきゃならない。だけどもなんか悪い奴がいて、裸の電線を使って、工事現場で、それに触れた通行してる子供が火傷しちゃったとか、そういうのはですね、電気を使っちゃいけないって方向に行っちゃいけないんですよ。当たり前ですけど。電気を使うときは、裸の電線を使っちゃいけないって、そっちにいかなくちゃいけないですからね。森林の枯れるのとか砂漠化はまさにその通りなんですが、砂漠化は錯覚ですからね。海洋汚染は、そういうことがないようにすればいい。

オゾン層の破壊だけは、まだ分かっておりません。オーストラリアの上空にオゾン層はあるんですけども、生物が地球に住めるようになったのは10億年よりか前に、生物の吐く酸素で、だんだんだんだん空気中の酸素が増えてきますね。地球が誕生した時は空気中に酸素がなかったんですよね。今21%あります。その空気中の酸素がどんどん増えてきて、そして生物が活発に生きれるようになったんですが、その酸素が上空に行ってですね、成層圏近くに行きますと、太陽からの紫外線を受けまして、オゾンになるんですね。で、そのオゾンが今、太陽からの有害放射線をシャットアウトしてるっていう、本当に偶然のことが行われたわけですよ。つまり地球上に酸素がなかった。もちろん当たり前ですけど、酸素からできるオゾンもなかった。だから生物は地上に出てくると、太陽からの紫外線を受けてガンになっちゃうので、海の中しか住んでなかった。ところが、生物が吐く、自分たちが吐く酸素が思いがけなくずっと成層圏に行って、それが太陽のその紫外線に当たって、オゾンになる。このオゾン層ができたので、太陽の紫外線がそこでシャットアウトして、それで柔らかい光になったんで、生物が海から上がってきた。こういう、実にお釈迦様がおられるようなことが起こったわけですよ。いいことがね。これが、人間が出すガスの一種で、オゾン層が破壊されてるんではないか。それが20世紀の終わりに言われましてね。一応じゃあ国際協定を作ってみようということです。これ、みよう、ですよ。ということで、フロンガスの禁止とかをやったんですよ。
今ずっともうみなさんね、なんか割合と、ちゃんとした科学の関心がなくて、フロンガスをやめようなんていう時は猛烈騒いでいた人たちが、もうすっかり、今オゾン層がどうなってるんですかと、聞かれることもないんですけども。
今、オゾン層、まだ分かりません。多分この感じですと、オゾン層の破壊というのは科学的に間違ったんでしょうね。オゾン層って減ったり増えたりしてるんだと思うんですが、ちょうど減ってるところでその観測が行われたっていうことですね。ただこれは、よくそういう環境を観測してるということは大切だ。
それからオゾン層の問題については、ノーベル賞を外国人がもらいましたが、本当はオゾン層の研究は、日本人の気象庁の技術者がやった問題なので、むしろそっちの方をきちっと日本でも表彰するとか、名誉をちゃんと、これこの人がオゾン層をやったっていうのは、ただただ環境問題を騒ぐんじゃなくて、やっぱり人間のために解決することをやった人を顕彰するっていうか、それが大切じゃないかと思います。

とにかくいずれにしても、こう見て分かるように大気汚染、水質汚濁、森林がダメになる、砂漠化する、海洋汚染する、オゾン層が破壊される、ほとんど何にも考える必要がありません。今はもう素晴らしいですよ。空気もきれい、美味しい。風も吹けばさわやか、水道の水ももうちょっと頑張れば美味しくなる。それから日本なんか森林も、なくなるどころか、もう全然いいし、砂漠化なんか起こらない。それから中国船が法律違反して海に捨ててるもので、我々日本人が苦しむ必要はない。その点では小池都知事なんかも大いに反省してもらってですね。小池都知事は料理してんですかね。家で包丁使ってんですかね。小池都知事も包丁使用禁止っていうのを出してほしいですよ。
悪い人がいるからいい人を我慢させるという考え方は、もうここら辺で、彼女はもう大人ですから、やめてもらいたいと思いますね。

武田邦彦　ヒバリクラブ
環境幻想（2）環境悪化【武田邦彦の科学教室39】
https://youtu.be/NIPggD0Cj_I


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