2022年10月02日
英霊たちは、天皇陛下万歳と言って戦ったわけではない。
私が物事を素直に見ることができるようになったのは、32歳の時が一つの区切りでした。
それまでの自分は、言ってみれば大学が休校になると喜んだ学生みたいなもんで、自分で努力してその大学に入ったのに、大学の授業が休みになると喜ぶなんていう、そういう分裂した状態でした。
それが、本当に自分のやるべきことが分かってきたのが32歳でした。
42歳の時に元気になり、お酒も飲める、運動もできるっていうのになりましたので、私の人生はその時が、第2回目の変革期でした。これを通じて私の精神は少しずつ素直になってきたように思います。
いつかはっきりと思い出せないですが、最初に私が素直に偉い人だ思ったのが、実はイエス様でした。私はキリスト教の信者ではないですけども、イエス様の言われたことを聖書で読んだ時、非常に衝撃を受けました。それはイエス様が素晴らしいので衝撃を受けたんじゃなくて、27歳か8歳の、学校にも行ってない田舎の青年が、こんなことを言われるのか、ちょっと人間じゃないな、神様かもしれないですね、と思ったことがまず最初。それから彼の深い、人間に対する愛情に非常にびっくりしました。こんなにも深く人間を愛した人がいるのかっていうのが、今でもイエス様に関する非常に大きな私の印象なんです。それ以来私は、チャンスがなくキリスト教の洗礼を受けることありませんでした。私の体の中にある日本人が、洗礼するのにちょっと抵抗があったということになろうと思います。
それからしばらく経ってたと思うんですね。イエス様の愛情に非常に強く打たれた後。私は戦後の教育を受けましたから、日本がアジアの国を侵略したと思ってたんですよ。今で言えば恥ずかしいんですけどしょうがないですね。ところが自分で一つ一つ歴史を調べてみると、実はその頃アジアってなかったんだ、アジアに国ってなかったんだって分かって、ショックを受けました。自分は何で間違ってんだろうか。友達はみんな間違ってましたね、戦後教育受けてましたから。
フィリピンはアメリカであって、インドシナはフランスであって、それからインドネシアはオランダだった。その他の国はイギリスだった。中国は一応独立はしてたんですが、南はイギリスとフランス領だったし、北の満州とか日本以外全部ロシアだった。しかも中国本体は、白い中国人っていうように白人側に寝返ったアジアの国だったわけです。
自分は今まで、日本軍がアジアに攻め入ったと思ってた。今でもそういう可哀想な人がいて、僕のほとんどの友達がそうです。戦後教育を受けましたから。日本軍がアジアの諸国を侵略したなんて思ってるんですよ、本当に。日本はフィリピンとかインドネシアとかインドシナ、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイだとかビルマとか、そういうとこに侵入したと思ってるんですよ、軍隊が。違うんですよね。その衝撃がものすごく大きかったですね。
僕は自分の意見より事実というのをまず優先するもんですから、事実はこうだったのか、自分は何て変なことを考えてたんだろうかっていう感じだったわけですよ。
それで深く反省して、その後1つ1つの事実を調べていった。そうしますと、本当に日本は、有色人種を白人の植民地から解放しようとして命を捨てたんです。そんなことってありますかね。日本という小さな世界の一か国がですね。その当時世界のほとんどの国は白人の植民地でした。夕食人種の国で白人の植民地じゃなかったのはわずか4カ国ですよ。日本、白人に寝返った清だったり中華民国だったり、つまりシナ、それからイギリスとフランスの間で一応仮の独立としてたシャム(今のタイ)、それから疫病が流行ったので、後にイタリアの植民地になったエチオピアです。ですから本当に世界で完全に独立してるって日本だけだったんですよ。南アメリカは、19世紀の後半はナポレオン戦争の後ですね、ほとんど現地の人は皆殺しになって、ヨーロッパ人、それから現地の生き残ったアジア人、それにアフリカから連れて来られた黒人という構成でした。
これもヨーロッパなんですね、言ってみれば。植民地みたいなもんですね。今でもナチスの残党が逃げていくって言うと、南アメリカに逃げていく。それで日本が、有色人種で唯一独立したばかりじゃなくて、果敢にロシア、第一次大戦ではドイツ、第二次大戦ではアメリカ、イギリス、オランダ、もう西洋列国と全部戦ったわけですよ。たまたま日本が戦う時に、フランスがドイツに占領されてフランスがなかったもんですから、フランスと戦えませんでしたけど、当然フランスとも戦っている。つまりその当時の世界の主要白人と全部日本は戦ったんですよ。すごかったですね。それでその後、ガタルカナルに行って、あそこで3万人死んだんですけども、その時に旭川の第7師団が行ったわけですけども、その人たちの書いた残ってるものを見ると、日本を助ける、日本のために戦うって感じじゃないんですよ。
左翼の人たちや戦後教育は、僕に間違ったことばかり教えましたが、天皇陛下万歳で死んだんじゃないんですよ。アジアのためになんです。有色人種のために、オーストラリアの東まで行って戦ったんですね。だからそれを知って、それは英霊だなと思いましたね。それまでの有色人種は抵抗したら殺され、白人の国に連れて行かれたら奴隷として働かされた。インドなんかでも有望な若者は、両手首を切られる。ベトナムにはベトナム人を入れる監獄がありました。死ぬまで入れる監獄。監獄に入ったらほとんど殺されるんですけど。その人たちが、やはり日本の若者に力を与えたんですよ。僕の言う絡合なんですね。世界はこれではいけない。世界はこんなに不合理ではいけない、白人のやってることは暴虐なんだということを、当時の日本人はやっぱり分かったんですよ。パリの平和条約の人種差別撤廃条項の提案も、やっぱりその気持ちなんですね。だから非常に、明治維新から第2次世界大戦、大東亜戦争までは日本人は良かったんです。私はその時に、本当に英霊は英霊だと思いました。
自分の命を投げ出して、自分の国の人を助けようというだけで英霊です。だけど日本の兵隊は、自分の命を投げ出して、有色人種全部を助けようとしたんですから。多分反論はできませんよ。事実そうなってますから。日本が戦って負けたと言われていますが、その後1950年代にアジア諸国が独立し、1960年代にアフリカ諸国が独立しました。まさに英霊ですね。僕は日本に入国する外国人は、靖国神社に参拝してから日本の各地に行ってくれって言ってるのは、今の世界秩序が誰でなってるのか。それは南方の島とか北方の島、中国大陸で命を落とした日本の兵隊の英霊のためなんですね。私はそう思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
【武田邦彦のブログ】2022年2月21日【炉端の話】僕が英霊を素直に英霊と思えるようになった日
https://youtu.be/RzAlmnKomY8
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