2022年09月12日
戦争で中国は何をしたのか
戦争に乗じてアジアを占領したのが中国
戦争で中国は何をしたのか。中国という国はもちろん、強くなったり弱くなったり、立派になったりダメになったりしてるわけで、一概に悪い時だけじゃない。日本が力をつけてきた明治維新から戦争の終わりまでは、中国は大変に弱っていた。国というのものは強くなったり、弱くなったりするものである。清という国が、乾隆帝(けんりゅうてい)とか錚々たる皇帝が出て、常に強かった時代が終わってから100年くらい経ち、すっかり終わった時代に今度は日本が出てきたから、戦争の時は、日本が圧倒的に中国に強かった。中国は、北はロシア、南はイギリス、フランス、東北部は日本というふうに、強いところにどんどん取られた。
それで白人に寝返って、アメリカと密かに交渉し白人側についたので、今では白い中国人など、言わば蔑視されている。そういう名誉のない呼ばれ方ではなく、アジア人として、別にアジア人を強調するわけじゃないが、弱い者いじめを止めて、ちゃんと弱い人は助ける、それが、本当の中華思想というものだろう。アジアの盟主であるなら、敵が弱いから、相手が弱いからと居丈高になるのは、あまり感心しない。弱い相手は保護し、強い相手に対して頑張るということが大切だと思う。
今、私は、中学校、高校の先生方は、本当に色々ものを考えているのか、本当に日本というものを考えているのか、と思う。これは別に国粋主義とか愛国主義ではない。今、学校で使っている中国の地図はこれだ。非常に大きな国。日本に比べて極めて大きい。人口も15億人いるということで、中国に対して悪口は絶対いけない。特に、現在の国会では、中国と親しくしようとしている。中国は日本に向かって核ミサイルを狙い撃ちするように、サイロの中に入れている国。中国の発言を見ると、とにかく反日、反日の発言を連続し、あれだけ反日のステートメントを出してるのに、なぜ日本は中国に親しみを持っているのか。ちょっと信じられない。しかし、中国の方も、あれだけ反日、反日と言いながら、中国の産業の発展はほとんど日本に頼っていたし、お金も頼っていた。ごく最近まで、ODAの援助を日本から得ていた。援助を受けながら、核ミサイルを日本に向けるという、ちょっと特殊な国である。日本人の心では、ほとんど理解ができないと言って良い。日本は誤解している。
本当の中国はこれだ。中京と書いてある、これ。これはよく分かっていることだが、チベットは占領地。チベットは立派な国で、歴史も長いし、戦争がほぼない国だった。日本と同じ、憲法9条みたいなことを書いてある憲法を持っていた。国を守るのは武力じゃない、仏教だと言っていた国。
ところが中国共産党軍が侵攻してくると、たちまち仏教の軍隊なんてほとんどいないから、蹴散らされ、女の人はみんな後ろ手に縛られて晒し者になった。それは1949年、戦争が終わった後のことだ。アジア独立の時代っていうのは、まあ区分として難しいが、1950年くらいから1970年くらいという風に設定してもいいかと思う。日本の戦争が終わった1945年以降。こういう問題がいっぱいあった。
中国がまずチベット、それからウイグルを占領した。ウイグルというところは、名前も漢字じゃない。トルコ民族はもともとシベリアあたりにいた。今はトルコは、ヨーロッパというかイスタンブールのところにおりますが。ずるずるずるずる南西の方に少しずつシベリアからずれてきた。トルコ民族というのは非常に優秀な民族で、割合と人柄も穏やかで、馬に乗りながら、こう弓を射るのが得意だったから、軍事力も強かった。セルジュックトルコとかオスマントルコといった比較的大きな国が、中東から今のトルコ半島あたりで栄えた国。非常に立派な、尊敬すべき国だ。今はちょっと力が落ちている。しかし例えば、中東というと女性を圧迫しているように見えるが、トルコにおける女性の参政権は、フランスの女性参政権が確立した9年前。だから僕らは今、ヨーロッパの文化に汚染されていて、なんでもヨーロッパが先だという風に思って錯覚しているが、日本人に知識がないから、ヨーロッパ人の策謀に引っかかってるだけである。
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ついでに言えば、中国の清も立派だった時がある。イギリスのマルサスが、1790年代に人口論を書いた。地球上では、農業生産は徐々にしか増えないが、人口は急激に増えるので、やがて人口の爆発的増加によって農作物が足りなくなるだろうと言ったマルサスの人口論。しかしマルサスの人口論は、マルサスがオリジナルではない。その立派だった中国の清の時代の、洪亮吉(こうりょうきつ)先生の本が先で、後を追ったのがマルサス。だけども日本の先生方は、それを認めない。今どっかの宗教の信仰が問題になっているが、それと同じくらい、なんか変な信仰である。なぜか分からないが、本人たちは真面目なんでしょう。とにかく何でもヨーロッパだ、嘘ついてもヨーロッパだと。それじゃあやっぱり中国も発展しないし、日本も発展しない。
話を戻せば、中国は新疆ウイグルを占領した。ここはもともと宗教的にもイスラム。全然違う。今、ウイグル人の虐待というのが問題になっているが、もともと虐待を問題にする必要があるかどうかは僕は疑問。なぜなら、そもそも占領していることが問題だからだ。他の民族の国を、長い間占領してることは良くない。
それから内モンゴル。内モンゴルはあんまり知られていないが、モンゴルの中国側。これははっきりとしたモンゴルの土地で、早くモンゴルに返さなきゃいけない。ここは中国が漢人化政策をとっている。どんどんどんどん中国人を内モンゴルに移し、そのうち人口的に圧迫するという、汚い考え。
それから満州。満州は中国ではない。あの満州が中国だったのは、たまたま清の時代に、新王朝が中国に行ったというだけで、逆。中国が満州に行ったのではなく、満州が中国に行った。これがまた日本人のポンコツのところ。日本という国が、例えばロシアに占領されたら日本がロシアになるが、日本をロシアと書いて、ロシアを日本と書くっていう、そういう感じである。逆転している。ここは女真族で、民族も違う。昔は高麗、高句麗、という国があった。どっちかというと、北朝鮮と満州は、民族が似ている。それから、似てるといえば結構モンゴルの方も似ている。若干そういう寒い所の草原地帯の民族であって、中国の漢人とは全く違う民族。
つまり、中国は戦争で何をしたか。占領である。日本とは正反対。日本は白人と戦って、アジアの独立を図った。そして多くの人が死んだ。これに対して中国は逆で、戦争が終わったら、しめたと、アジアの国を攻め、弱い国を攻めて、それを自分の領土にしたのだから、180度違う。
僕は日本人の方を尊敬します。日本人のおじいちゃんおばあちゃんの方を尊敬します。植民地を持つ白人と戦って、アジアを解放した日本と、戦争が終わった後、白人が引き上げたからといって、今度は中華思想だとか言いながら、アジアの周辺諸国を戦争でとった中国。そういうことですから。
中国人も早く反省して、早く撤兵してほしい。今は台湾を、自分の領土だと言っているが、全く領土ではない。清の時代に日本が、台湾は清のものですかと言ったら、あれは化外地(けがいち)だと、言っている。それ以来、中国は別に台湾とは関係がない。共産党に追われた中華民国の人が今入っているから、その意味では民族は中国人に近い民族になったが、歴史的には全然別の国である。台湾が中国に編入したいというのなら、考えられる。だけど中国の方が、力で台湾を占領しようなんていうことは、もう全然お門違いで、この際中国はこちらの地図戻すべきだ。だから、私は日本の教科書がまず、こういう中国の表記から、こういう中国の表記に変えるべきだと思う。
日本は戦争中、インドネシアとか、台湾とか色んなところ占領していた。それを、教科書は占領地と書いた。でも中国には遠慮して、中国と書いた。それはやはり、歴史を見る目が、非常に偏ってるんじゃないかというふうに思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
戦争で中国は何をしたのか?〜シリーズ「日本」第3章 現代日本6
https://youtu.be/2WXqShpVTtg
地図画像は、以下のサイトからお借りしました。
https://ameblo.jp/famisuma16/entry-12568612664.html
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