2023年05月26日
つねに世界の変化に注目しておくことが重要
今日からちょっとしばらく世界情勢の方を見てみたいと思うんですね。
世界情勢って言うと今ではアメリカ、ロシア、中国、中東、それからその他の国ということで、ヨーロッパの相対的地位が下がりましたので、そこら辺が中心になるんですが、アメリカなんかのことを知ってどうするのっていう感じの人もおられると思うんですね。
2009年に起こったリーマンショック、さらにその前を言えば、1990年のバブルの崩壊。大きな影響を我々に与えましたね。もちろんバブルの崩壊っていうのは、日本経済の破綻でもあるんですけども、同時にその1年ぐらい前から、イランではイラン革命、ホメイニ革命があり、それから中国では天安門事件があり、さらにはベルリンの壁の崩壊がありっていう風にですね、次々と事件が起こっておりました。こういった時代が大きく動く時はですね、日本もそのままではいかないわけですね。
それで銀行の倒産だとかそういうのが日本ではうち続いて、北海道拓殖銀行の倒産、それから山一証券の破綻というのねものがありまして、我々の生活は非常に大きく影響を受けましたね。
2009年のリーマンショックはもっとひどかったですね。ひどいっていうのは要するにそういう直接的なことじゃなくて、アメリカの経済学者がヘンテコな融資を開始したんですね。ほとんどお金のない人にどんどんお金を貸すと。その借金の証文はですね、非常に複雑なシステムで、5段階ぐらいありましたね。次々と買い手が変わって名前が変わって、最後、お金を貸してる人は、自分たちがどういう人にお金を貸してるのか分かんないと。こういうシステムを作ったわけですね。つまり借金証文をもらって、で、お金を貸すというのが普通お金の貸し方ですね。ところがその借金証文が何段にもなってるので、もう最後にその借金を、借金というのはファンドですよ、ファンドとか債権とかそういうものなんですけど、そういうものに金を出す人はですね、何に金を出してるか分かんないような、そういう仕組みを作ったわけですよ。
それからレバレッジって言うんですけど、テコですね。お金を使う時、100万円持ってるから100万円を元手に何か商売をしようとか、お金を貸そうとか言うんだったらまた健全なんですけど、100万円の元手があるからそれを証拠金として、1,000万円ばかりお金を動かすというのがですね、レバレッジというかテコですね。
これは昔から先物売りとか先物買いとかいうのもあるし、レバレッジというテコ方式のやり方って多いんですよ。これがまたね僕は社会的に良くない方法で、金融界としてはこれを何とか抑えて金融を活発にする方法を考えなきゃいけないと思うんですけど、まあそういう難しい話はちょっと今別にしてですね、ここで私が言いたいのは、遠い世界の話もすぐ我々の生活に響いてくるってことですね。
リーマンショックなんかで大きな痛手を受けた人がいると思うんですけれども、それを避けるためには定期的に今の世界がどうなってるかということをよく知っておいて、それで友達なんかと一杯やるときにですね、この頃アメリカはこうなってるらしいけどどうだろうねって話をしますとね、アメリカの変化っていうのが自分の生活にどういう影響があるかってことがつながりますんでね、それをお勧めしたいということなんですが。
アメリカは非常に大きく変化してるんです。アメリカが一番大きく変化してる。アメリカって非常にドライで、自分に得になることは何でもやるというようなところがあるんですけれども、それでもキリスト教って言うとね、キリスト教の細かい人が少し違うよって言うんですけど、ピューリタンという一派、ま、キリスト教ですね、まあ大きく言えば。その道徳っていうのがあったんですね。ですからやっぱり社会ってのは何かの道徳の上に立ってやってないと、正常じゃなくなるんですよね。最近ではアメリカがそういう基本的な道徳がなくなったもんですから、コオロギを食べるとかですね、かなり極端なものがぼーっと出てくるんですね。そういう極端なものがアメリカからガーっと出てくる、これはやはりかなり危険な状態なんですね。
それから、今の大統領の家族というのが、非常にいかがわしい行動が多いんですよ。刑事事件に今のところなってないですけども、刑事事件になってもおかしくないぐらいの事件が多いんですね。
それから、前の国務大臣だってヒラリーさんですね、クリントン大統領の奥さんですね。この人もまあものすごく変なことがいっぱいあったんですね。直接的には国務大臣だった頃に、各国の首脳と通信したEメールが全部消えてなくなってたとかね、そういうまあ、これが犯罪であるかどうかっていうのは非常に難しいんですけれども、普通にはやらないような、いわゆる誠実な行動とは言えないというものがですね、最近アメリカでは横行してるわけですよ。こういう時は非常に気をつけなきゃいけないんですね。
つまりアメリカという非常に大きな国が、自分のことしか考えない。アメリカはもともと自分のことしか考えないんですが、その自分のことしか考えない国であっても、キリスト教とかなんとか言って、裏打ちがあると、ある程度はそれがセーブされるわけですね。日本人が太陽の下では嘘をつかないみたいなもんでね、神の前ではとか、そういうことがやっぱりありますんでね。人間というのはそれが抑えになるわけです。
敬虔なロシア国教の信者で成り立ってたロシアが、レーニンによって共産主義になったら、スターリンというのが出てきて、国民を2,400万人殺すとかね。これは神がいないからなんですね。自分で自分の道徳を決めるってなると、人間っていうのは結構恐ろしい考えを持つことがあるんですね。
まあそういうことで、これは、今日は「今の世界を知る」で、まず一つは、アメリカの道徳が廃れてきた、これが一番大きいですね。アメリカの道徳が廃れてきた。それで、それを皆さんが、世界が感じるんですね。一番大きい変化は、今貿易にドルを少しずつ使わなくなるわけです。今は一応国際貿易ですね、国と国との貿易ではドルが決済で使われます。例えば日本がアメリカに自動車を売っても、アメリカ人は日本人に円をくれません。ドルでくれますね。そうすると、そのドルを、例えばトヨタ自動車をもらって、鉄板を買う時にはまた外国の鉄板を買えばいいし、それはそれでいいんですけども、プラスチックとかね、そういうの買うときは、石油とか買うときはいいんですが、国内で使おうと思っても、ドルですから使えないということで、そのドルは、少し余ったらアメリカの資産を買うとか、アメリカの国債を買うとか。日本の場合、今、アメリカ国債の保有高って世界第1位。中国よりか多いんですね。そういう状態になるわけですね。
しかしそのドルを貿易で使わなくなる。具体的には後で詳しく説明しますが、この前、中国とブラジルの貿易決済に、どうも中国元かなんかが使われたような気配なんですね。そういう風にこうドル離れしていく。そうすると、今はドルが基軸通貨って言いましてね、円はドルに支えられてるわけですね。昔はドルは、金、ゴールドですね。金という金属に支えられてたから、安定してたんですけど、今ドルはただ紙切れだけなんですね。信用だけっていうか。信用だけっていうのはみんなの頭の中の意識だけっていってもいいんですけど、意識で支えられてるわけですから、ものに支えられてないんですよ。だからアメリカの基軸通貨が基軸通貨じゃなくなったら、一応ですよ、一気にドルは紙くずになる可能性が高いんですね。特にアメリカは、貿易赤字はものすごい膨大ですし、それから政府の赤字もものすごく膨大なんですね。ですから普通の国なら潰れてるんです。だけど基軸通貨を持ってるから、潰れてないんですね。これが基軸通貨が外れて、例えば世界の半分に、基軸通貨の役割を果たせない、後の残りの半分は各国通貨が勝手にやりますってことになると、基本的にはそういう定量的にはいかないんですが、まあドルの価値が半分になると思ってていいんですね。そういう風になります。そうするとドルにものすごく依存してる日本の円っていうのも、どうなるか分からないっていう感じなんですね。円高にか円安になるか、それいつもドルを基準に言ってますけどね、もう無茶苦茶になってきます。一応その可能性があるので、現在のアメリカの変化、何の変化かっていうと道徳の低下。道徳の低下っていうのがやがてドル離れになり、我々の財布に結びついてくるのはいつかってことなんですけど。まあ2024年という人もいれば、来年ですね、いやそんなことにはならないよっていう人まで、いっぱいいますのでね、それはだけど個人のリスクで考えてもらうしかないんですが、ここの「今の世界を知る」の01はね、まずとりあえずはそんなに深く考えずに、少しずつ知っていかないと、せっかくの判断ができませんからね。ですからむしろアメリカの道徳が著しく低下してきた、人々にコオロギを食べさせようとかね、トランプ元大統領を起訴したりね、そういうことをしておりますので、それからバイデン大統領の家族を調べなかったり、ヒラリー元国務長官のメール問題がうやむやになったり、それからケネディ大統領の暗殺事件も、これ60年以上前になるんですが、それをもう調査レポートをオープンにするところが、まだオープンにできないということで伏せたりですね、非常にこう不明朗な国になってるんですね。
この不明朗な国っていうのはアメリカでも共和党ってのと、民主党っていうのと相当違ってね。最近ではアメリカとちょっと言いにくくなってきたんですね。アメリカの共和党がとか、アメリカの民主党がと、こう言わざらない。共和党はまだ相当はしっかりした党なんですけど、民主党がもう無茶苦茶になっちゃったもんですから。そういうことでですね、そういう変化もちょっと気にしてなきゃいけない。
輝けるアメリカというのはもう世界には存在しないんだというのが、この「今の世界を知る」の一番でありますので、単純なことだけ頭に入れた方がいいと思います。枝葉はなんとなくこう頭に入ってるっていうぐらいですね。アメリカは道徳がもうなくなってしまった。したがって民主主義もうまくいきません。
今日、ピューリッツァー賞っていう非常に写真の権威ある賞が発表されてましたが、全部政府の差し金という賞でしたね。だから明るい、オープンな、正義の満ち満ちたアメリカとは、もう違ってきたっていうのが今日のピューリッツァー賞の受賞の対象者を見ても分かる。そのくらい腐敗してきたということですね。
武田邦彦 ヒバリクラブ
今の世界を知る(1)「なんでもアメリカからの変化」 令和5年5月13日
https://youtu.be/bX2vlprNzlM
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