2023年05月24日
日本に合った、真の民主主義とは
今、日本には小説家もいない、作曲家もいない、哲学者もいない。本当にこう目先の反応だけをするという、そんな社会になってしまいましてね。そのためにどうも日本の一番いいところ、日本以外の国は、普通の人に比べて偉い人っていうのは、知恵のある人、金のある人、力のある人、この人を普通の人より偉い人という風に言ったわけですね。しかし日本だけが違って、普通の人よりか偉い人っていうのは、嘘をつかない人、人の金をせびらない人、それから恩を感じる人、こういう人は偉い人っていう風に、全然世界と違うわけですね。
それが神様の中の最高の神様は、天照大御神っていう女性を立てたりですね、それから奴隷が2,000年間いなかったっていうのも日本だけだし、2,000年間同じ国が続いたっていうのも日本だけという風な、日本特有のその文化っていうのはですね、歴史っていうのはですね、弱いものを助ける、みんなで一緒にやろうっていう、それが成功したんですよね。
ところがヨーロッパ文明が入ってきたり、それからメディアが強い方を応援するという、徹底的な報道をしてるって事がありましてね。最近はもう小学校の教育ですらですね、取り柄っていうの教えたりしましてね。その取り柄が、嘘をつかないとか、人の金をせびらないとか、それから恩を感じるっていうのを取り柄とすればいいのに、全然ヨーロッパ流のですね、力の取り柄を教えてるんですよね。成績がいいとかピアノが弾けるとか足が速いとか、そういうのを取り柄って言ってるんですね。これは日本文明じゃないんですよ。
これ文明の違いですからね、まあどっちが正しいかっていうのは、どっちの方が国が栄えるかとか、そういう大きなところから見なきゃいけないんですが、いずれにしても悪い方に行っちゃったんですよ。日本流に言えばね。で、最近政治家の発言なんか聞いててもですね、どうしても政治家より国民が上だって意識はないんですよ。国民の方が下という感じなんですね。だって政治家とかそういうのは、国民が選んでるわけですから、選んでる方が下だなんてことないんですけどね。
この前、官房長官だったかな、なんか政府要人の話を聞いてましたらね、この地方選挙についての。選挙結果を参考にするって言ってるんですよ。やあまあ、びっくりしましたね。選挙結果そのものが自分たちが従うべき結果なんですよ。参考にするようなもんじゃないんですね。
選挙結果によって国民は特定の人間を、税金を使って雇用してんですからね。その雇用を決める社長なら社長のことを、参考にしますって言うんじゃね、何言ってんのって感じなんですね。だけどその政府幹部から言えばね、自分の当選はもう毎回当然なんだと。国民なんてのはただ形式的に選挙してるだけだって意識あるんですね。
一昨年でしたが、私がある講演をしたらですね、そのところに知事の代理の課長が来ましてね、で、あることを私に頼みました。何を頼まれたかはちょっと言いませんが、頼まれました。私が「いやそれちょっと私の考えと違うんでね、その通りには致しかねる」とか言ったら、「知事の依頼を聞けないんですか」と聞いたんです、課長がね。だから私は「いや知事の言うこと聞けないのかって、知事は私達県民が、条例とかそういう法律をちゃんと県の中で守らせてくださいよっていうのを頼んだだけで、知事がこうしてほしいっていうからやりますなんて約束はしません。」さらにその人が頑張るもんですから、「あなたは知事と私と比べてどっちが上だというふうに思ってますか? 実力とか人間性じゃないですよ」と。「民主主義のシステムの上で、県民が偉いのか、知事が偉いのかということを聞かせてください。あなたは県の職員ですから。」これ僕言ったら黙っちゃいましたね。
だけどいつのまにか政治家、選ばれる政治家の方が国民より上になっちゃったってわけですね。国民は税金を取られるんじゃないですよ。僕は税金取られるって話は絶対嫌いで、税金をちゃんと出して、自分の意志で税金を払って、そして政治家を雇って、その政治家の人件費とその税金を使って法律を作ってもらって、その法律をきちっと守らせる役割、それが役人であり、どういう法律を作るかが議員であるというシステムの中で私は生きてるわけですから、むやみやたらと私は威張ったりしませんけど、厳しくね。だから知事が私に頼んできたことは、条例でも何でもないんですよ。知事の個人的な意見なんですよ。知事の個人的な意見をね、県民に押し付けるって、それはないわけですよね。だから知事っていうのは行政職ですからね、一応。まあちょっとこう日本の地方自治体の場合はですね、選挙が2度行われるわけですよ。国政選挙ではですね、衆議院議員選挙とか参議院議員選挙1回だけあって、それの議員で首相を選んでますからね、1本なんですが、地方自治体は市長の選挙もあったり、知事の選挙もあったり、議員の選挙もあったりしますからね。ですから少し複雑なんですけど、それでもやっぱり法治国家は法治国家なんですね。
ところができるだけ政治から国民を遠ざけて、自分たちの思うようにしたいというのが自民党の末期ですね。自民党がふらふらしてダメになってきた末期、1990年代にいろいろ行われましてね。それは例えば小選挙区制。憲法には党を選ぶって全然書いてない。選挙は代議士を選ぶ、つまり自分の代わりに代議員制度ですからね、代議院制度の民主主義ですから、日本。そう書いてあるにもかかわらず、憲法違反の小選挙区制というのをやってるわけですね。
私としては一つの県で1区、30人か40人か候補がいてですね、その中で我々が、この人を国会議員としてやってもらいたいと思う人を選べるようになってなければいけないわけで、現在はできるだけ国民を投票権っていうか選挙から遠ざけようということですね。したがって当然投票率も下がりますね。
それから政党助成金。これを作ってですね、何億円とか何十億円とか国民の税金を使って、政治家がそれで困らないようにする。特に既存政党に厚く配分される。したがって新しくとか、そういうふうに政治に出ようという人は政党助成金ないわけですね。そうしますと選挙に出る時に供託金取られます。例えば参議院議員の全国区なんてのは一番激しくて、600万円も取られますからね。これはやっぱり政治からいかに国民を遠ざけるかっていう作戦の一つなわけですね。
先進国で選挙の供託金が一番高いのはイギリスで10万円ですね。それで供託金がないと泡沫候補がいっぱい出るからというような話あるんですけども、歴史的に世界的にそういうことありません。だから供託金はね、600万円から10万円に下げた年なんか1回なんかはガッと出るかもしれませんが、それは正常ですよね。みんなが選挙に出れるようになったってことですから。
それでそういう意味ではですね、利権にも関係ない、組織にも関係ない、やはり日本のことを考えたり、それから子供とか高齢者とか、力の弱い人の声を代弁するような政党が必要である。国民を代表する政党が必要で、それを投票する人は、国民票とかいう名前にしなきゃいけなくて、それを不動票なんていう軽蔑した名前でですね、あたかも選挙というのは利権に基づいて投票するのが選挙である、メディアが浮動票って使うのはあれそう思ってんですかね。この世の中は利権で行動すると。
しかし日本が今まで2,000年間一つの国であり、非常に強い国で、鎖国もできたし、鎖国ができるって事はものすごく強かったってことですよね。もちろんインドだってインドネシアだって、どこでも鎖国したかったんですよ。だけど鎖国できるだけの力がなかったから植民地になっちゃったわけですね。学校で鎖国のことをですね、何か悪いように教えるんですよ。外国の文化を謝絶して。いやもうね、全然白人と有色人種の歴史的関係を全く無視した、歴史の先生が歴史を無視してるんですからどうにもならないですけどね。そういう解釈で教えておりますので、日本人はなんか鎖国が悪かったように思いましたけどね、全然違います。明治になって鎖国を解いてもね、薩英戦争しかり日露戦争しかり、第一次世界大戦しかり。この前やや形式的には敗戦の形を取った大東亜戦争ですらね、甚大な被害をヨーロッパ白人側に与えたということで、日本のような社会が一番いいと。住んでる国民も幸福だ、外国に対しても強いということがもう2,000年間の歴史で示されておりますので、この統一地方選挙はね、やっぱり統一地方選挙であるからこそ国政選挙よりか選挙が盛んである、つまり民主主義が地についてるということの状態になんなきゃいけないし、またできるだけ区割りをやったりね、そういう組織票を持ち上げたりすることなく、やはり日本が真なる民主主義の方に近づくように日本文明的民主主義、これでいくようにですね、一つ何とかしたいというふうに思いますね。
武田邦彦 ヒバリクラブ
統一地方選(3)「日本文明的・民主主義へ」 令和5年4月30日
https://youtu.be/cRA7OXvaSSQ
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