アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2023年03月20日

目標がなくても頑張れるのは、長所か短所か?

IMG_4071_2.JPG

いよいよ1990年のバブルの崩壊以来、日本が行先を間違ったわけですが、その核心の方に触れていきたいと思います。

日本文化というのは非常に特殊なんですね。これは誠意をもとにするとか、恩をよく感じるとかですね。
言語も非常に特殊で、日本語っていうのは非常に特殊ですね。
それから旧石器時代、5万3,000年ぐらいから始まったと思われる日本の石器時代も極めて特異であり、高度でありました。

DNAの最近研究が行われておりますが、それでも日本人の特殊性っていうのが非常にはっきりとしておりまして、それは石器時代がだいたい5万5,000年ぐらいから1万5,000年ぐらいですから、4万年間ですかね。それから縄文時代から始まって、先史時代がだいたい15,000年、それから現在の近代的国家になった日本が2,000年ってことなんですが、非常に特異な文化を築いてきた。私に言わせれば非常に優れた、世界に稀に見る立派な文化だったわけですが、それは文明って言ってもいいんですけど、この中でちょっと欠陥もあるんですね。それは欠陥というか、いいところというか、長所と短所を糾える縄の如しですから何とも言えないんですけども。

例えば今日お話しするのは、がむしゃらに努力するんですよ。とにかく努力してくれる。しかし目標は?って言うとはっきりしない。つまり目標なしに頑張れる性質。これが日本人の一つの、まあいい性質であるんですね。悪い性質でもありますが、良い性質でもあるわけです。

私が一度、非常に原子力関係の研究をしている時に、研究所自体は非常に大きな研究所で、研究員は100名を超えるという規模でした。それで大掛かりに研究をやってたわけですが、私は途中までは確信を持って、石油がなくなるっていうNHKの報道を信じてたもんですから、それに騙されて、懸命にやってたんですよ。とにかく日本は石油がなかったら、もう大変だと。だけども原子力でなんとかいけるか、というふうに思いまして、一所懸命、まあ一命を注いでたわけですが、35歳ぐらいになって、石油がなくなるって事がウソだった。NHKがそれを知っていた。原子力はやや危ない。欠点がいっぱいあるということを、だんだん知りましてね。本当の専門家になってきた。いわゆる通常の評論だとか、意見とは全然違うレベルに、まあ到達した訳ですけど。

そうですよね。10年近くも大きな舞台で研究してましたからね。
その中で考えに考えて、それで自分は疑問を持ち出したんですよ。本当に原子力をやるべきなのか。それは会社にとってやるべきなのか。その当時会社でしたからね。国のお金もずいぶん貰っておりましたから、国としてもやるべきなのかっていうのをもう本当に悩みましたね。 色んな方にお会いし、話をし、自分でも調べ、その当時はアメリカ、ヨーロッパにしょっちゅう行ってましたんで、まあそういう方々とも話をして、ということで、疑問は少しずつ少しずつ膨れてきましたね。

しかし人間っていうのは10年も、ものすごく一所懸命やったり、さらにいろんなしがらみがつきますよね、電力会社の人も協力してくれましたし。いい友人も、原子力関係でいっぱいいましたからね。
だんだんだんだん抜けられなくなってくるんですよ。だけどもやっぱり疑問でした。
ところが私の研究所の研究の人は、一所懸命やってくれるんですよ。本当に一所懸命やってくれるんですよ。日夜残業もしてくれるし、困難な課題にあったら、それを何とか克服しようと思って、個人もグループでも頑張ってくれるんですよ。

でまあある時から僕は、少しずつ幹部の人には、問いかけるようにしました。
例えばそういう人と一緒に外国に行ったりなんかしますと、どうだろうかねと。飛行機の中で、「どうだろうかね、本当に我々の研究ってやるべきなんだろうか」ということを、いろいろお話をしますと、誰もがほとんど100%、目的はよく分からないが、頑張ってやりますという感じだったんですね。
それで私は、目的が不明確なのに、なんで頑張れるんだろうか。僕はそれできないんですよ。目的がはっきりしなければ、目的として自分が一生を捧げるような目標じゃないと、研究にも熱が入らないんですよね。
研究っていうのは普通の作業と違いまして頭の活動なものですから、自分がやりたくなければもうそれでアイディアも出てこないんですよ、実は。ですからそこが非常に重要なんですが、日本人の一つの特徴で、がむしゃらな努力の目標はないと。考えない。目的を考えずにしかし日々頑張れる。
今の日本のお母さんがそうだって言ったらかわいそうですけどね。自分ががむしゃらに頑張って、子供を育てる。本当に風邪一つ引いても、ものすごく心配する。しかし子供が大きくなって就職する時に、就職もできない。昔だったらルンペンとか乞食って言ってたんですけど、そういうものしかなりようがない。もしくは中国のコンビニに行って働かなきゃならない。そしたら絶望感に駆られるじゃないですか。
それはですね、政治においても同じで、この30年間そうだったんですね。

政治というのは、まず構想がいるんですね。その前に思想がいるんですね。
日本文明、日本人っていうのはどういう生活を送るべきか。人間は何が幸福なのかという思想がまずあって、それに基づいて構想があるわけですね。
この30年間高度成長である程度家電製品も持てるし、車も変えようと思ったらボロい車を変えるようになったが、今後の30年間、日本の政治はどうするべきか。経済どうするべきか。社会をどうするべきかという構想があって、パラダイムって英語で言う時もあるんですけども、私はその方がちょっと合ってるような気もしますが。英語で話しますと、やはり日本人は概略しか分かんないし、相互に意志がきちっと通じないもんですから、できるだけ少し不適切な日本語でも、日本語使います。

それから構想があって、どういうふうに日本を30年間持っていくのかということが、まずありますね。ここまでは手段じゃないですね。

それから戦略があります。そういう目標を到達するためには、対アメリカ政策、対中国政策、経済の基本的なやり方、教育の方法、科学技術を盛んにするべきかどうか。するならこういう方法、っていうのが定まりますね。これが戦略です。

それから戦術。具体的に、対中国政策において軍備が必要であるということになれば、戦略的に必要となれば、海軍を増やすのか、オスプレイみたいなヘリコプターがいるのか、という具体的な核を持つべきでありますね。
科学技術だったら、科学技術というのはどこのところを強化していくべきなのか。ノーベル賞取りゃあいいのか。それとも平均的な力を上げるべきか、地方の大学の力を上げるのか、企業の研究能力を上げるのかと、こうなりますね。
これが戦術ですね。

それから政策があります。具体的にそれではこういうところに補助金出そうかとか、橋を少し作っていかなきゃいけないかとかですね。こういう政策がありまして、保育所を作んなきゃいけないとか、これはみんな政策ですね。
これにどのくらいの金を使うかってことになりますが、現在は皆ご存知の通り国会は政策も議論してないんですよ。
岸田さんのあんまり悪口言いたくありませんが、岸田さんから思想も感じられないし、構想についての演説もない。戦略の演説もない。戦術は一部あるかないかぐらい。それで対策は全部あって、むしろ政策というか対策があるっていう感じですね。
これがやっぱり今の自由民主党ばかりでなく、企業もそうですし、マスコミなんかがそれの極端な例ですね。

日本人の悪さを極端に拡大するとマスコミになるっていう、そういうことですね、今で言えば。
それは昔は、バブル崩壊の後の戦略、構想、思想、構想の問題なんですが、今で言えば少子高齢化ですよ。子供の数が80万人になったということで、専門家は口を揃えて、もう異常事態だ、異常事態だと言っておりまして。それで岸田さんはなんか子供を産む時に、たしになるような金を出すとこう言ってるわけですね。しかし日本は今1億2,000万なんですよ。もうちょっとありますけどね。それで、それはこういうピラミッド型で、だんだん死んでいく時代です。今はもう箱型になりましてね、長方形。生まれた人がそのまま100歳とは言わないけど、90歳ぐらいまで持ち上がっていく。そうするとその思想っていうのはどういうのかっていうと、日本はちょっと多すぎる。多すぎるっていうのは例えばヨーロッパ諸国の、まあまあ豊かな生活のところは可住面積あたり国土面積ですね、住めないようなところは計算に入れませんから、可住面積当たりだいたい日本の6分の1ぐらいですね。ですから日本の人口で直せば、2,000万人ぐらいが適切だってことになります。

皆さんがいい国だ、いい国だっていうフィンランドは550万ですから、日本の10分の1以下ってことです。そうすると目標はどのくらいだったら、まあとりあえずそんなに極端なこと言わなければ半分、6,000万人ぐらいまでは下げなきゃいけないということになりますとね、100歳まで生きるとすると、1年に60万人の出生があるというのが目標になります。だから目標に到達しようとしているのに、80万人で異常事態だっていうわけですね。
じゃああなたどうするのと。
「みんなが長寿の方がいいですよね。みんなが長寿の方がいいってことは90、100まで元気で、長方形の人口分布で行った方がいいですよね。」
「それがいいですよ。」って言いますよ。
「あなたも長生きしたいんですか?」って。
「したい。」
「元気がいいですか?」
「そうだ。」って言いますね。で,
「人口はどのくらいがいいんですか? ヨーロッパぐらいがいいんじゃないですか?」
「そうだ。」
「そうすると2,000万ですね。フィンランドはどうですか?」
「いいですね。」
「いや日本の1/20ですよ。」
こうなるわけですね。

だから全部がバラバラなんです。要するに思想、構想、戦略がないから。そこがないもんですから、ただ、少子高齢化はいけないことだ、少子高齢化いけないことだと言ってる。少子化はいけないことだ。まだいいですよ。高齢化はね、自分自身は長生きで元気でいたいつってんのに人は死んでくれってことですからね。ちょっと問題がありますよね。
まあこれが実は1990年から2020年までの日本の停滞になり、これからも必ず停滞しそうだというのは、2020年から2050年の30年間も停滞しそうだっていうこの日本人の根本的な、まあいいか悪いか知らないけど性格によるんだろうと思います。

武田邦彦 ヒバリクラブ
これから日本はどうなるの(4)「ガムシャラな努力の目標は?」 令和5年3月4日
https://youtu.be/u8EgbJpuHv4


◆AD◆現役エンジニアの講師に、完全無料で教わるプログラミングスクール

18歳から34歳の方。もし今のお仕事に不満や不安があるなら、未経験からエンジニアを目指しませんか?
Engineers Gate / エンジニアズゲート完全無料で、就職までサポートしてもらえるプログラミングスクール。
しかも講師は現役のエンジニア。
就職先は上場企業〜web系自社サービス企業まで、求人数1,000社と豊富。就職率は95.3%
これならもはや迷う理由がないかも。「迷わず行けよ、行けば分かるさ。」というアントニオ猪木さんの名言が背中を押してくれます。

挑戦してみませんか?

無料で学べる 未経験からITエンジニアへ エンジニアズゲート

この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11911518
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
検索
<< 2023年08月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
リンク集
最新記事
タグクラウド
プロフィール
武田邦彦先生の提言さんの画像
武田邦彦先生の提言
プロフィール
ファン
RSS取得
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。