2023年02月20日
地震対策は誰のため?
私が、いろいろ全国講演とか行っておりますと、本当に現在の学者、政府、NHKが罪深いと思うんですけども。
それはあるいは彼らが少し頭の回りが悪くて、分かっていないのかもしれませんね。
自分のやってることが、よく分かってない。それで非常に国民を不安に陥れてる。しかしそれは大義名分はありますね。国民を危険から守るんだ、我々は注意をしてるんだ、いいことをしてるんだっていう、そういう意識があるんじゃないかと思いますね。
その大きいのに、地球温暖化なんていうのは平安時代の気温に達するのに、まだ250年もあるのに、もうまさに今来てるような感じのことを言ったり報道したりしていますね。
もう一つはやっぱり地震なんですよ。日本列島に地震が来る、地震が来るって。
これ、本当に来ると思って心配してる人がいるっていうことがこの前分かりましてね。ちょっとびっくりしたんですよ。いや来ることは来ますよ。来ることは来ますが、その程度問題ですね。
何でも人間は程度問題なんですよ。必ず人間は死にますから。もう100歳にもなれば大体死にますね。だけど100歳ぐらいになれば死ぬ。だけども50歳でもお亡くなりになる人いるんですよ。だから、50歳でも死ぬ人いますよ、50歳でも死ぬ人いますよって言って、今日中にお金全部使い果たしなさいって言ったら使い果たしますかね。
それは程度問題なんですよ。100歳に近くなってきたら、俺の寿命もそろそろかなと思って準備をする。50歳で突然命が終わることもあるけど、それはそれで仕方がないなということで、平均的な確率っていうんですかね、それで決めていくわけですよ。ところが地震については、そういうことを専門家が言わないんですね。専門家でもちゃんとした人は言ってるんですけども、マスコミなんかに言う人は言わないんですね。地震は日本列島ですから、地震は100年に1度ぐらい、大きな地震が来るんです。これはもう仕方がないんですね。
それからこの前の東日本大震災のような、マグニチュード9クラスの巨大地震は千年にいっぺんぐらい来るんです。まずそれを頭に入れることですね。東北大震災ぐらいなものは、千年にいっぺん、それからまあまあ大きな地震は100年にいっぺん、このぐらい来るんですね。
で、千年にいっぺんだから、この前来たから、次に千年後っていうのは規則性がないんですよ。この規則性がないということを、悪いように表現するのと、いいように表現するのと、2つあるんですね。悪いように表現するのは、規則性がないから、明日にも来ると言って、例えば東南海地震とか、そういうのを脅すというのが一つありますね。
こう言うべきなんですよ。東北大震災みたいなマグニチュード9クラスの地震は千年に一度ぐらいだから、普通に考えたらちょっと先のことだと思いますが、地震はいつ来るか分かんないので、すぐ来るかもしれませんよと。
これは正しいんですね。つまり例えばこれは人間が死ぬのと一緒ですね。死ぬのっていうのは、だいたい100歳ぐらいでは死ぬんですが、若い人も死ぬ人いますから、あなたが明日脳溢血でお隠れになる可能性はあるんですよって。これはいいんですけどね。そうするとだいたいみんなも周り見てますからね、分かるということですね。
100年にいっぺんぐらいの地震は、その地域は大きな打撃受けますよ。その地域はですね。例えば阪神淡路大震災、あれ大きいですね。あれぐらいのものは100年にいっぺんぐらい来るんですが、それでも兵庫県全部が被害を受けたわけじゃないんですよ、阪神地帯が。長田を中心とした、阪神の一部の地域が大きな打撃を受けました。それは大変なことですけども、生死に関わるようなことになったのは非常に狭い地域なんですね。そうすると、100年にいっぺん来るような大きな地震でも、日本の地域の広さから言えば1/100とか1/200の領域なんです。ということは、自分とか自分の家族が阪神淡路大震災ぐらいのものに遭う確率は、100年にいっぺんで100か所ですから、だいたい1万年に1回ぐらいなんですね。
それから東北大震災、あれぐらい大きいところになりますと、東北地方の宮城県、福島県辺りが全体的にかなりやられましたね、ってことは47都道府県で、一応50都道府県であったとして、そのうちの2ですね。ですから25分の1ですね。ですから日本の25分の1だから、千年に1回が25分の1の地域の人に関わるということで、2万5000分の1ってことになりますね。自分と自分の家族から言えば。
だからそういう意味では、今年1年に大きな地震に自分及び自分の家族が見舞われる頻度っていうのはだいたい、1万分の1か2万分の1ってことなんですよ。ですからこれ100年人間が生きたとして、毎年毎年1万分の1の確率で地震に遭うということになりますから、100人に1人が、生涯1回遭うかなっていう感じなんですね。
日本列島に住むというのはそういうことなんです。だからちょっと数字が続きましたから分かりにくいかもしれませんが、今年地震に遭うかどうかという点では、まあ約1万分の1から2万分の1ですから、そんなびくびくする必要ない。それは今日死ぬっていう方がずっと確率は高いわけですね。それからまあ一生に大きな地震に遭うかどうかっていうのは、この後1/100から1/200ぐらいで遭うということですね。
お分かりになったと思いますけども、地震が起きたからって、そこにいなければほとんど関係ないんですね。そこにおられても、例えば今度の東北大震災、千年に1回の地震で東北におられても、東北の本当に生きるか死ぬかということになると、福島県と岩手県の海岸線ということになりますので、実際にはものすごく膨大な方がお亡くなりになったんだけども、それでも2万人。2万人だから大したことないなって言っても袋叩きにあっちゃうんですけども、2万人ですね。日本は1億人いますから、まあこれも5,000分の1ってことになりますね。
ですから地震というのはそういうものなんです。そういうことをはっきり分かってなきゃいけないですね。だから備えておく必要があるけども、ビクビクする必要はない。ここですね。備えておく必要あるけどもビクビクする必要ない。その備えも、海岸線に堤防を作るなんて非常に馬鹿らしいことなんです。なんで馬鹿らしいかというと、災害で一番馬鹿らしいのは、災害というのは、思わぬ時に来て、思わぬ形で来るってのは原則なんですよ。よく言いますよね。災害は忘れた頃にやってくる。それから思わぬ方向から来るんですよ。
つまり阪神淡路大震災で直下型地震が来て、直下型大変だとか都市型大変だって言ってると、津波が来るんですよ、今度海岸線に。津波が大変だ、津波が大変だって海岸線に防潮堤なんかうんと作ると、今度は津波はあまり来ないとか、来ても大したことないんですよ。もっと激震が来て家が潰れちゃうとかね。そういう形で来るのがこれ災害というものなんですよ。
だから備える必要はある。備えはどうすればいいか。これ非常に簡単でここに地図を貼りましたが、これ名古屋の地図なんですね。
これ自治体の地図なので、少し安全サイドで書いてありますから、これでもちょっと安全を見込み過ぎてるなぐらいの気持ちで見たらいいんですが、これ名古屋市です。名古屋市にお住みの時は、まあ西半分にお住みの人は、少し地震が強くなるなと。東半分にお住みの人はあまり地震が来ないなと。6弱でですね、大きな被害が出るっていうと、よっぽど、よっぽど何もしてない人なんですよ。ですからちょっとしとけば名古屋市の人は安全だっていうのはこの地図ですね。一番下の海岸線の小さな工場地帯というか、港湾地帯だけは、ちょっと赤いのがありますから気をつけなきゃなりませんが、震度7が来るというのはちょっとオーバーかなと。
だから確率的には震度7って言うと、名古屋市では多分、1万年か10万年に1回ですよね。10万年ぐらいになります。これ確率が書いてないんでね、あれなんですけどね。ですからこれに備えるということはできます。私も、名古屋にも住んでるんですが、名古屋の私の家は、もう全くこの地図に基づいて備えております。全然大丈夫です。2階にできるだけ大きなものを置かず、家の耐久性をよくし、それから家の中はできるだけ物を置かずに、カラッときれいにします。
日本人が持っている家庭の中のものは、ロシア人の5倍ですからね。ですから1/5に減らせますから。重たいものを上に置かないとか、尖った高い重たいタンスなんかは、この際整理するとか、そういうことすればですね、非常に住むのも快適になりますし、地震の備えにもなります。
それから現在よほど古いお家はちょっと別なんですが、普通の時に建設した家はですね、震度が6とか6弱とか6強では、全部の窓が開かないとか、2階が潰れて1階に落ちるとか、そういうことありません。ただ2階にあんまり重たいものを山ほど置いとくと、私なんかも2階にですね、少し石みたいのがあったんで、それを全部取り外しましたね。そういう注意が必要です。つまり地震というのは上に重たいものがあるといけないので、上はできるだけ軽くしておくと。
倒れてもいけませんから。飛んできますからね。今テレビっていうのはもう液晶のテレビになって全然安全ですし、僕なんかテレビ放送見てないから、テレビ自体もないですからね。私のところは家電製品だったら冷蔵庫と電子レンジだけです。それはちょっと気をつけたところに置いてありますが、他は全然大丈夫なようになっております。したがって大丈夫ですね。それから当座のものを準備しとかなきゃなんないって言うけど、これもあまり過激に考えることありません。なぜかというと地震というのは部分的なんですよ。よっぽどの場合なんです。東京の真ん中らへんに住んでる人だけ。これはね、東京があまりに大きいので物資の供給が滞ることもあります。それから水なんかも、ちょっと飲み水ね、飲み水がちょっと不足することもありますので、飲み水ぐらいをちょっと用意しておくと。食料は、まず餓死することはないでしょう。そして政府は、むしろ金を使って、なんか堤防を作るとか、そうすると土木会社から票が来るとか、そういうくだらないこと考えずに、非常に適切にやったらいいと思います。
自治体のハザードマップと、どのくらいの震度ではどういう備えをしなきゃいけないかっていうのは、ネットを見たらすぐ分かりますから、ぜひそれをやってですね、地震は予知できない。そして必ず日本には来る。それはだいたい自分が被災する可能性は1万分の1くらい。それに応じて、だから毎日気を付けたり、怯えたりする必要は全くない。だけど備えておく必要はある。この大原則を、なんかの機会に国民に呼びかけるよりか、地震学者とか報道関係が確率をちゃんと計算して行動してくれと、また発言してくれと、いうことを少し訴えていくつもりであります。
武田邦彦 ヒバリクラブ
多くの人の誤解(日本人を不幸にしたい日本人)「地震の備えはできる」令和5年2月9日
https://youtu.be/QFlpmuRYp3Y
画像
名古屋市ホームページ 南海トラフ巨大地震の被害想定について−震度分布、津波高等−
https://www.city.nagoya.jp/bosaikikikanri/page/0000056058.html
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